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岐阜・高山関連の古文書や古い生活道具・農具は高山市立博物館へぜひ寄贈!【連載:アキラの着目】

江戸期に建てられた商家の町並みが観光名所となっている岐阜県高山。

岐阜といえば、名古屋のお隣というイメージを思い浮かべるが、岐阜は岐阜でも高山だと富山県のほうが近いのだ。

そんな高山には数多くの小さな博物館もあったりする土地柄なのだが、今回のニッポンニュースで取り上げるのは高岡市立博物館。

高岡市立博物館は現在も高岡の歴史文化に関わる絵図・古文書等の「歴史資料」や古い生活道具、農具等の「民具」を収集中だ。

これらの資料は後世に高山の歴史や生活文化等を伝える貴重な「文化遺産」となり、教育や展示、研究等に広く活用されるのだ。

こうした資料をもし持っているのならば、ぜひ高岡市立博物館へ寄贈しよう。

資料のご寄贈をお願い申し上げます! 高岡市立博物館 から引用
資料のご寄贈をお願い申し上げます! 高岡市立博物館 から引用

 

■高山市立博物館へ寄贈してもらいたい資料の一例

・古文書、古書、絵図(和紙に墨で描かれたもの)
・昭和期以前の記録、地図、書籍、印刷物、絵葉書、写真等
・襖、屏風(古文書が下貼りに使用されている場合あり)
・民具(生活道具、農具等)
・高岡銅器、高岡漆器等の伝統産業の道具

 

なお、当たり前のことだが、高岡関連の資料に限るのであしからず。

 

■資料のご寄贈をお願い申し上げます! 高岡市立博物館
https://www.e-tmm.info/kizou_pos.jpg

 

■高岡市立博物館【公式】Twitter 臨時休館中 @takaoka_mm
https://twitter.com/takaoka_mm

 

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

写経したかのような無心になれる本『日本地図をなぞって楽しむ 地図なぞり』【連載:アキラの着目】

新型コロナウイルス感染者数が全国至る所で爆増していることから、引き続き不要不急の外出を控えるように促されている現在、おおっぴらに旅行できる状況でないのは言うまでもない。

しかし、旅行したくてウズウズしている人も大勢いるはず。

そんな人達が少しでも旅行欲求を消化できるのではと、今回のニッポンニュースで紹介するのが、7月7日に発売されたばかりの書籍『日本地図をなぞって楽しむ 地図なぞり』(ダイヤモンド社・著者:林 雄司・監修:古橋大地)だ。

日本地図をなぞって楽しむ 地図なぞり(ダイヤモンド社 著者:林 雄司,、監修:古橋 大地) Amazonから引用
日本地図をなぞって楽しむ 地図なぞり(ダイヤモンド社 著者:林 雄司,、監修:古橋 大地)
Amazonから引用

何?地図なぞり?

「地図なぞり」という何やら耳慣れぬワードが飛び出したが、シンプルにそのまま地図をなぞるから「地図なぞり」なのだ。

『日本地図をなぞって楽しむ 地図なぞり』は、その「地図なぞり」を楽しめる本で、うっすらと描かれた日本地図をペンでなぞってゆくだけで、いつしか集中し、無心状態になることができ、ちょうど写経をしているような状態にどっぷりと浸れるのだとか。

なぜそんな状態になれるのかは、今後時間を追う毎に解明されるだろうが(!?)、1つにはペンでなぞりたくなる海岸線が日本には存在することも影響しているようだ。

三陸海岸(岩手県)、五島列島(長崎県)、野付半島(北海道)といった独特の形状をした海岸線が、”なぞり甲斐”があるということなのだろう。

もちろん、海岸線以外の”なぞり甲斐”のあるエリア、例えば富士山の等高線だったり、湖、川、城、台風の進路や船の航路までもなぞることができ、なぞることであらためて自分たちの住む日本の地形や距離感などを再発見できるメリットもある。

たったのペン1本でイマジネーションを膨らませながら、旅行気分も味わえるので、今後「地図なぞり」は人気を獲得してゆくことは確実だ。

医学博士であり、解剖学者として有名な、かの養老孟司先生も『日本地図をなぞって楽しむ 地図なぞり』を絶賛・推薦しているので、「地図なぞり」は良い脳トレでもあるかもしれない。

このお盆休みには、どこにも行けず、自宅で暇を持て余している人には『日本地図をなぞって楽しむ 地図なぞり』をオススメだ。

 

【日本地図をなぞって楽しむ 地図なぞり 詳細】

・著者:林 雄司
・監修:古橋大地
・出版社:ダイヤモンド社 (2021/7/7)
・発売日:2021/7/7
・言語:日本語
・単行本(ソフトカバー):80ページ
・ISBN-10:4478113599
・ISBN-13:978-4478113592

 

■日本地図をなぞって楽しむ 地図なぞり | 林 雄司, 古橋 大地 |本 | 通販 | Amazon
https://www.amazon.co.jp/o/ASIN/4478113599/diamondinc-22/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

都道府県や市区町村の境界線にスポットを当てての町歩き、境界協会【連載:アキラの着目】

都道府県の境界、市区町村の境界など地図上の境界線にスポットを当て、町歩きを行っているのが境界協会(主宰:小林政能さん)だ。

境界協会Facebookページから引用
境界協会Facebookページから引用

今年3月に開催された、埼玉県、栃木県、群馬県の3県境をめぐるフィールドワークには、東京から電車で1時間ほどの場所で開催されたにもかかわらず、36名が参加した。

普段はなかなか気にとめることが少ない境界線が、なぜここまで関心を集めているのか。

一般社団法人日本地図センターで地図の情報誌『地図中心』の編集に携わり、この他にも日本地図センター主催「夏休み地図教室」や各地の講演会で講師を務めるなど、地図や地理空間情報の普及活動も行っている小林政能さんは、境界線の魅力にハマってしまった1人だ。

元々、地図好きだった小林さんは、境界線が公園や競技場の敷地内に引かれていることが、以前から気になっており、前述した地図の情報誌『地図中心』2014年3月号で、「葛飾区境をみんなであるいてみた!」という企画が実施された際に、境界線を巡る面白さを実感したのだそうだ。

その後、すぐに境界協会を立ち上げて、2014年5月には初のフィールドワーク「文京区 VS 台東区 + α」を開催し、それ以降、フィールドワークは約2ヵ月おきに開催されるほどに。

時速2kmのゆったりとした速度で歩くフィールドワークでは、老若男女問わず様々な人達が参加するイベントとなり、地元からの参加者による「地域住民のみぞ知る」情報を教えてもらうこともあるそうだ。

そうした耳寄りな情報も面白いのだが、実際に境界マニアが見つけたりする、都道府県や市区町村の境界を示すための境界プレートも面白いのだとか。

というのも、境界プレート同士が接している地点は、まるでキスをしているように見えることから、境界協会では境界プレート同士が接している地点を「キスマーク」と呼んでいるのだそうだ。

”キスマーク” 板橋区公式ホームページから引用
”キスマーク”
板橋区公式ホームページから引用

一般人には、なかなか理解しにくいジャンルではあるが、都道府県の境界、市区町村の境界は全国に必ず存在するのだから、身近で楽しみやすい趣味ともいえるだろう。

■境界協会 公式Facebook @zakaizakaizakai
https://www.facebook.com/zakaizakaizakai/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

城マニアのご厚意によって作成された「全国城もなかマップ 2019/12版」【連載:アキラの着目】

先日のニッポンニュースでは、石垣の焼印が付いたせんべいを紹介した(2019年11月09日ニッポンニュース「切込み接ぎか打込み接ぎ?石垣の焼印付き「お城せんべい」(岐阜県恵那市)【連載:アキラの着目】」)。

この石垣焼印せんべいのように、城にまつわる菓子や酒などが頻繁に名産として目にするようになったが、その中でも全国各地の城周辺で見受けられる菓子が「城もなか」だ。

その名の通り城を模ったもなかで、幼児からお年寄りまで幅広く食べられるため、お土産の需要や消費が高いのだ。

そうした全国各地にある「城もなか」を1つの地図で確認できれば、城好きの甘党に重宝されるとよんだのかわからないが、城マニア「城葱@令和元年 城納めは何処に。」さんのご厚意で「全国城もなかマップ 2019/12版」なるものが作成された。

「城葱@令和元年 城納めは何処に。」さんのTwitterから引用
「城葱@令和元年 城納めは何処に。」さんのTwitterから引用

城もなかは城周辺や城下町ならあってもおかしくはないし、まあ、そこそこはあるのだろうなとは思っていたが、こんなにざっと数十もの「城もなか」があるとは想像もしなかった。

こんなに日本全国で「城もなか」が存在し、製造・販売されているのだから、日本人は城好きであり、甘党であることも再認識させられた。

この網羅の仕方はハンパなく、よくぞここまでこのマップを作成されたものだと感心しきりだが、作成者当人の「城葱@令和元年 城納めは何処に。」さんは謙遜されているのか、「今回は、新発見の追加、廃業や連絡つかないお店のは非掲載としました。載ってないけど売ってるよ!ってのあったらまた教えて下さい。まだまだ制覇には程遠い…」とのコメントが。

完璧さを追求するその姿勢には頭が下がる思いだ。

また、城マニアでなくとも、もなか好きマニアでも堪らないマップであろう。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

安政三年「千代田区復元図」を千代田区全世帯へ戸別配布!【連載:アキラの着目】

千代田区は、同区内の施設案内図の裏面に安政3年(1856年)の「千代田区復元図」を作成し、千代田区の全世帯へ配布する取り組みを始めた。

千代田区が千代田区全世帯へ戸別に配布する安政3年(1856年)の「千代田区復元図」
千代田区が千代田区全世帯へ戸別に配布する安政3年(1856年)の「千代田区復元図」

「令和という新しい時代を契機に、区内の今昔や千代田区ならではの深い歴史を通じて、区の魅力に気軽に接して頂きたい。」という千代田区役所広報広聴課・市川主事(区内在住)の千代田区への想いから実現に至ったもの。

令和元年11月1日~22日までの期間で、千代田区民の暮らしに役立つ総合生活情報誌「ちよだインフォメーション」に安政三年「千代田区復元図」を同封し、千代田区全世帯へ戸別に配布する。

東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を控える来年度には、2年毎に改訂している「ちよだインフォメーション」英語版でも、安政三年「千代田区復元図」を国内外から訪れる観光客に紹介したい考えとのことだ。

「古地図を見ていると、レガシーは『残す』ものではなく『残る』ものだと改めて感じる。この取り組みを含めて、オリンピックを見据えて実施している様々な取り組みが、レガシーとして残っていくことを期待している。」と石川雅己千代田区長は話した。

全く何もなければ、観光客からは見向きもされないが、千代田区にはこうした歴史的遺産が数多くあり、観光資源となりうるので、それを住民自ら自覚するきっかけに安政三年「千代田区復元図」はなることだろう。

また、安政三年「千代田区復元図」を参照しながら千代田区内を散策すると、思わぬ発見や気付きがあるかもしれない。

【千代田区復元図 概要】

・年代:安政3年(1856年)
・サイズ:A1(蛇腹折A4仕上げ)
・発行部数:50,000部
・配布先:千代田区内全世帯
・配布方法:2年に1度発行の「ちよだインフォメーション」に同封、11月1日~22日までの期間に全世帯へ戸別配布
・発行日:令和元年11月1日(金曜日)

【問い合わせ】

・政策経営部広報広聴課報道担当
・〒102-8688 東京都千代田区九段南1-2-1
・TEL.:03-5211-4172
・FAX:03-3239-8604
・MAIL:chiyoda@city.chiyoda.tokyo.jp

■千代田区ホームページ – 安政三年 千代田区復元図を全戸配布!~江戸古地図から歴史あふれる街を再発見!~(令和元年11月1日配信)
https://www.city.chiyoda.lg.jp/koho/kuse/koho/pressrelease/h31/r111/r11101.html

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

現代地図と正確に重なる江戸古地図を閲覧できるアプリ!大江戸今昔めぐり【連載:アキラの着目】

「今歩いている東京の街は、昔はどのような場所だったのだろう?」

こんなふうに昔の東京を知りたい人もいるはず。

筆者もその1人なのだが、こうした人間にとって重宝するアプリを紹介する。

そのアプリが『大江戸今昔めぐり』だ。

この『大江戸今昔めぐり』が、類似する他の今昔マップ系アプリと最も異なる点は、現代地図と正確に重なる江戸古地図であることだ。

他の今昔マップ系アプリだと、昔の古地図を閲覧できるメリットがある反面、古地図は東西南北の正確性にやや難があり、見ながらの散歩だと、実際の現在地をいまいち把握しにくいデメリットがあった。

しかし、この『大江戸今昔めぐり』は、復元古地図をわざわざ書き起こしているため、現代地図と正確に重なり、東西南北の正確性には申し分なく、いにしえの東京・江戸探索散歩にはかなり重宝するのだ。

大江戸今昔めぐりHPから引用

大江戸今昔めぐりHPから引用
大江戸今昔めぐりHPから引用

また、寺社をはじめ、橋、江戸百景など約3,000以上のスポットを収録しており、これまた江戸探索散歩にはかなり重宝する。

大江戸今昔めぐりHPから引用
大江戸今昔めぐりHPから引用

江戸探索まではいかなくとも、今自分の勤めている会社のある場所は、江戸時代の頃は何の場所だったのかを簡単に知ることができるアプリなので、気軽にインストールしてみよう。

■大江戸今昔めぐり
https://www.edomap.jp/

■大江戸今昔めぐり アプリダウンロード
・Iphone用
https://itunes.apple.com/jp/app/id1296167809
・Android用
https://play.google.com/store/apps/details?id=jp.edomap.oedokonjakumeguri

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

渋谷に練兵場?監獄?農場?【連載:アキラの着目】

日本で新宿に次ぎ2番目の鉄道乗降客数を誇る若者の街・渋谷。

特に若い女の子から絶大な支持を得ており、お隣の原宿と並び、女性のファッションや流行で常に先頭を行く街だ。

そんな渋谷だが、年配の方々曰く「5、60年くらい昔は、渋谷はオヤジの街で、今のような若い女の子の街になるとは想像つかなかったよ」とのことだ。

では昔の渋谷はどのような街だったのか、1896-1909年の渋谷周辺図を見てみた。

すると昔の渋谷には意外な発見が!

渋谷周辺地図 - 1896-1909年
渋谷周辺地図 - 1896-1909年

現在の渋谷周辺地図
現在の渋谷周辺地図

なんと現在、渋谷区役所のある場所には「衛戌監獄」(えいじゅかんごく)と右始まりの文字が、さらにNHK放送センターや代々木公園のある場所には「代々木練兵場」の文字が書かれてあるではないか。

どちらも軍関連施設であり、現在の若い女の子がキャーキャー言ってるような渋谷の雰囲気とは完全に真逆だ。

むしろキャーキャー言ってはいけない街だったかのように推測できるかと。

また、この「衛戌監獄」のすぐそばに明治時代の作家・国木田独歩が居を構えていたとのことで、友人の作家・田山花袋が国木田独歩宅を訪ねた際、周辺の小川には水車が回り、乳牛を搾って製品にしていた牛乳屋があったとのことだ。

昔の地図をさらに見続けてゆくと、現在東急百貨店本店・Bunkamuraがある場所の裏手は「鍋島農場」になっており、畑だったことも判明。

大都会・繁華街の渋谷とはイメージを異にする長閑な風景が広がっていたことが想像できよう。

昔の地図を眺めることで、実際は見たことがないけれども、かつての風景がイメージとして膨らみ、思いを馳せることができるのも、地図の良さだ。

ただ単純に道や場所を提示するだけが、地図の役割ではないのだ。

暇な時に昔の地図を眺めてみよう。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

FJ時事新聞おすすめスマホアプリ・『東京古い地図』【連載:アキラの着目】

新年早々、FJ時事新聞がおすすめするスマホアプリは『東京古い地図』だ。

このスマホアプリ『東京古い地図』は、明治時代の東京の街が、どのような町割りや区画だったのか、またそこは住宅地だったのか、畑だったのか、何だったのかがわかるのだ。

『東京古い地図』をインストールして起動すると、まずは東京駅周辺の古い地図(明治時代)が表示される。

『東京古い地図』を起動したら表示される東京駅周辺図

このスマホアプリでは「東京5000」という名称の地図なのだが、もっと後の時代の地図を見たい場合は、右上の「迅速測図」あるいは「地図」をクリックする。

「迅速測図」をクリックすると、戦前の軍による測量により作成されたと思われる地図が表示され、旧陸軍駐屯地なども載っている。

アプリ『東京古い地図』の「迅速測図」で表示された渋谷・恵比寿周辺

「地図」をクリックすると、現在の地図が表示される。

アプリ『東京古い地図』の「地図」で表示された渋谷・恵比寿周辺

「東京5000」、「迅速測図」、「地図」を見比べると、かなり異なる用途の土地に変わっていたりで、かなり楽しめる。

東京の街の歴史について知りたい時や、散策をして、昔を偲びたい時には、かなり重宝するスマホアプリだ。

ちなみにスクリーンショットしたこれら3枚の画像のうちの2枚目と3枚目は渋谷・恵比寿周辺を表示しており、今でこそ日本一の乗降客を誇る渋谷も「迅速測図」を見ると、長閑な田園風景が広がる村であったことがわかる。

今いる、今歩いている東京の街が昔はどうなっていたかを、この『東京古い地図』で確認しながら散策するのも楽しいかと思われる。

ぜひ『東京古い地図』をインストールして、使ってみよう!

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099