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城マニア垂涎の1冊『日本のお城 縄張図集』【連載:アキラの着目】

ここ最近でかなり増加してきた城マニア。

一口に城マニアといえども、天守のある城だけを巡る人もいれば、天守なしの城やかつての城下町や総構えの内側をも丹念に巡る人もいる。

後者の城マニアの場合、「縄張図」という城のレイアウト図を見ながら巡ることが多く、その縄張図があるとかなり重宝するのだ。

有名な城ならば、案内図や縄張図が確実にあるので、それを見ながら城を巡ることができるのだが、それほど有名ではない城だと縄張図がないことがあったり、見つけにくいことがある。

そうなると、”手探り状態”で城を巡ることになるのだが、効率が悪いのだ。

そんな城マニアにとって重要な縄張図、それも多くのマニアックな城ばかりの縄張図集が自費出版された。

それが『日本のお城 縄張図集』(渡邉敬 著 山城出版)だ。
『日本のお城 縄張図集』(渡邉敬 著 山城出版)

今から18年前に50の手習いならぬ60の手習いで始めた縄張図描きが、80歳を迎える今では描きためた縄張図が430城を超えるまでに。

毎年恒例の「城郭研究者セミナー」での情報公開コーナーでその年に描いた縄張図を発表するも、城マニアの先輩方から「このまま城の縄張図が埋もれているのはもったいない。ぜひ縄張図集として出版すべき!」と勧められ、満を持しての書籍化となったのだ。

1頁1頁繰ると、城マニア大好物の城ばかりが出現する。
『日本のお城 縄張図集』(渡邉敬 著 山城出版)

まさに『日本のお城 縄張図集』は城マニア垂涎の1冊だ。

この『日本のお城 縄張図集』さえあれば、城の縄張がわからずただやみくもに歩き回って藪で立ち往生することもなくなり、実に効率的に城の造りを把握することができる。

ちなみに、『日本のお城 縄張図集』に掲載されている城郭は、北は北海道から南は沖縄までの全国津々浦々で、日本中の城マニアが満足すること確実だ。

【都道府県別 掲載城館名】

●北海道
桂ヶ岡チャシ、倉栄チャシ、アオシマナイチャシ、タブ山チャシ、カムイチャシ、館山チャシ、志海苔館、勝山館

●青森県
湯口茶臼館、真言館、浪岡城、石亀館、黒土館

●岩手県
一戸城、江刺家館、小国館、岩崎城、上須々孫館、立花高館、唐梅城

●秋田県
大湯城、小平館、羽後松山城、鎧ヶ崎城、八反田城、田代城

●山形県
金山城、愛宕山城、太郎田館、判兵衛館、小国城、清水城、次年子楯、河島山遺跡、小国城、中山城

●宮城県
大瓜城、大窪城、村田館、古屋館、荒山城、三沢城、柴小屋館、金山城

●福島県
新地城、比丘尼館、大森館、白土城、鯨岡館、下宿御所館、宇津峰城、大寺城、小屋山館、三森館、赤館城、関ノ森城、一夜館、三坂館、中丸館、赤坂館、上遠野城、東館、桑折西山城、大鳥城、檜原城、松山城、長沼城、九々布館、久川城

●新潟県
小野城、米山寺城、長峰城、荒砥城、京ヶ岳城、箕冠城

●富山県
銀納砦、海老瀬城、桑山城、西勝寺城

●石川県
萩城、松波城、二穴城、和田山城、鷹巣城、朝日山城

●福井県
越前大野城、戌山城、小山城、朝倉山城、細呂木館

●茨城県
車城、東野城、山入城、天神山城、田渡城、宇留野城、御前山城、上入野城、古徳城、足崎城、金上城、久下田城、橋本城、谷貝峰城、館岸城、小幡城、大館・小館、飯塚城、金田城、下小池城、小坂城、木崎城、楯ノ宮館、相賀城、木原城、林外城、守谷城、長山城

●栃木県
芦野城、伊王野城、岩谷要害、佐久山城、武茂本城、武部城、武茂西城、新地館、金枝城、下川井城、勝山城、千本城、茂木城、犬飼城、児山城、多功城、神楽ヶ岡城、箕輪城、皆川城

●群馬県
宮野城、明徳寺城、長井坂城、棚下砦、白井城、箱田城、鷹留城、膳城、五覧田城、大胡城、山名城、根小屋城、麻場城、内匠城、真下城

●埼玉県
猪俣城、金尾要害山城、高見城、杉山城、山田城、松山城、菅谷城、箕田の城山、大築城、大堀山城、柏原城、岡城、滝之城、勝楽寺城、三峰城

●東京都
深大寺城、小野路城、小山田城、片倉城、今井城、勝沼城、枡形山城

●千葉県
松ヶ崎城、根戸城、増尾城、佐津間城、長沼城、東和泉城、矢作城、山崎城、森山城、須賀山城、見広城、八日市場城、飯高城、久方城、本佐倉城、高田山城、師戸城、飯重城、鹿渡城、立堀城、山室城、坂田城、田間城、犬成城、真里谷城、三直城、富津砲台、千本城

●神奈川県
小沢城、茅ヶ崎城、小机城、篠原城、深見城、上ノ山城、大矢部城、新井城、大庭城、河村城、湯坂城、土肥城

●山梨県
谷戸城、笹尾砦、獅子吼城、中山砦、白山城、牧野砦、駒宮砦、真篠砦

●長野県
後谷城、野尻新城、割ヶ岳城、古海城、壁田城、替佐城、雁田城、大倉城、小柴見城、寺尾城、飯田城、中山城、平尾城、城ヶ峰、妻籠城、田草城、式部城

●静岡県
上山田山陣城、韮山城、大見城、鎌田城、柏久保城、狩野城、大沢城、下田城、葛山城、

●葛山館、千福城、戸倉城、勝間田城、千頭峯城

●愛知県
日近城、慈眼寺館、下り地城、山中城、西川城、岩略寺城、和田城、二連木城、赤岩城、船形山城

●三重県
柚井城、治田城、保々西城、城山城、鹿伏兎城、宮山城、稲垣城、五箇所城、福地城

●岐阜県
広瀬城、篠脇城、加治田城、大森城、小原城、今城、松尾山城、前田砦、細野城、長山城、明智城

●滋賀県
賤ヶ岳砦、長比城、佐生城、布瀬山城、佐久良城、土山城、上野城、和田城、後藤氏館

●京都府
吉原山城、溝尻城、堂奥城、佐武嶽城、館城、高津城、中尾城、平山城、丹波城、直見城、大戸城、日置谷城

●大阪府
山辺城、野間城、野間館、安威砦、高安山城、金胎寺城、烏帽子形城、上赤阪城、稲葉城、根福寺城

●奈良県
菅生城、岡西山城、本郷城、本郷東城、赤埴城

●和歌山県
尾崎城、霜山城、今城山城、皮張城、志賀城、平岩城、南山城、神田城、手取城、高城山城

●兵庫県
竹田城、小谷城、荒木城、篠ノ丸城、長水城、上月城、下土井城

●岡山県
爪ヶ城、矢櫃城、高山城、尼ヶ城、林野城、矢櫃城、日上山城、小田草城、神楽尾城、嵯峨山城、州前城、、竹山城、荒神上陣城、楽万上陣城

●鳥取県
上ノ山城、二上山城、妙見山城、田内城、富長城、小松城

●広島県
渕上城、阿草城、桜山城、梨羽城、木村城、茶臼城

●島根県
土居城、茶臼山城、賀田城、石見城、鵜丸城、矢羽城、津和野城

●山口県
岩国城、若山城、萩城、高峰城、勝山御殿

●香川県
引田城、六車城、黄峰城、九十九山城、沙弥城山

●愛媛県
岡城、黒瀬城、大除城

●高知県
岡豊城、大津城、古井の森城、泰泉寺城

●徳島県
脇城、重清城、上桜城、吉田本城

●福岡県
松山城、馬ヶ岳城、戸城山城、花尾城、白山城、黒木城、犬尾城、覗山城

●佐賀県
三瀬城、獅子ヶ城、住吉城、須古城

●長崎県
梶谷城、鳥屋城、井手平城、平松城

●熊本県
山ノ井城、焼米城、神尾城、梅尾城、飛隈城

●大分県
妙見嶽城、烏帽子岳城、小牟礼城

●宮崎県
倉岡城、梅北城、六ヶ城

●鹿児島県
西原城、加瀬田城、手取城

●沖縄県
伊波グスク、座喜味グスク、勝連グスク、浦添グスク、玉グスク、具志川グスク

●大韓民国
釜山支城台城、亀浦城、梁山城、馬山城、永登浦城、南海城、順天城

さあ、この『日本のお城 縄張図集』の縄張図を元に全国の城へ繰り出そう!

【日本のお城 縄張図集 詳細】

・タイトル:日本のお城 縄張図集
・著者:渡邉敬 作図・編集
・著者標目:渡邉, 敬
・出版地(国名コード):JP
・出版地:横浜
・出版社:山城出版
・出版年月日等:2019.12
・大きさ、容量等:436p ; 30cm
・ISBN:9784991110313
・価格:6000円
・ISBN(エラーコード):978-4-9911103-1-1
・出版年(W3CDTF):2019
・対象利用者:一般
・資料の種別:図書
・言語(ISO639-2形式):jpn : 日本語

■日本のお城 縄張図集
http://jcastles.jp/shop/shop.htm

■日本のお城縄張図集 (山城出版): 2019|書誌詳細|国立国会図書館サーチ
https://iss.ndl.go.jp/books/R100000002-I030160340-00

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

山城巡りの必需品、熊よけ鈴「城めぐリン」(消音機能付)【連載:アキラの着目】

近年の温暖化が原因で、山では木の実等が減少しており、食べる物がない熊は人の活動圏に入ってくることが多くなった。

それは山城にも当てはまり、今年は特に熊の出没情報が多かったのだ。

山城巡りの”旬”は、降雪前の冬なのだが、余裕をもって初秋に山城巡りをすると、まだ冬眠前の熊に出くわすことがあり、山城マニアにとってはなかなか厄介なのだ。

しかし、無策で山城巡りをするわけにもいかないし…。

そんな悩める山城マニアのための山城巡りの必需品が、熊よけ鈴「城めぐリン」だ。

山城巡りの必需品、熊よけ鈴「城めぐリン」(消音機能付) 城びとHPから引用
山城巡りの必需品、熊よけ鈴「城めぐリン」(消音機能付)
城びとHPから引用

熊が出そうな、あるいは過去に熊が出没した山城を巡る際は、この「城めぐリン」を鳴らしながら歩く。

「城めぐリン」の音は、遠くまでよく響くので、自分の存在を熊に知らしめるのにもってこいだ。

また、「城めぐリン」には消音機能が付いており、使用しない時は音を鳴らさないようにすることが可能だ。

さらに、いざという時の防災グッズとしてもオススメだ。

1つでマルチユースできる熊よけ鈴「城めぐリン」は、お城EXPO「プレミア前夜祭」で先行発売される。

いち早く熊よけ鈴「城めぐリン」をゲットしたい人は、お城EXPO「プレミア前夜祭」に急げ!

【<熊よけ鈴>城めぐリン 消音機能付】

・サイズ:φ35×H80
・価格 :2,420円(税込)

■[お城EXPO2019④ 初開催! お城EXPO「プレミア前夜祭」ってどんなイベント?] – 城びと
https://shirobito.jp/article/898

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

城巡りの必需品、お城百選(日本100名城)スタンプラリー(スタンプ帳)【連載:アキラの着目】

城巡りが好きな筆者は、これまでに日本全国で巡った城の数は、天守の有無にかかわらず大小合わせて、約60~70の間だろう。

姫路城(白鷺城)
姫路城(白鷺城)
竹田城
竹田城

これら巡った城は、自分の頭の中に記憶として残っているし、写真としても残っている。

しかし、「これだけ城を巡ったんだ!」と伝えても、中には疑心暗鬼になる人もおり、「本当にこれだけ城を巡ったの? 誰かが巡ったんじゃないの?」と失礼な物言いをされることもある。

写真があっても、実際に城に行って撮影していないのではないか、というわけだ。

自分で巡った城の写真やデータを管理するのは、城好きの人ならば誰でもしているものだが、それでも心ない人によって疑われてしまうのだ。

疑われても、そのまま自分の道を進むのも1つの方法。

誰に対してもしっかり城巡りしたことをアピールしたいというのもまた1つの方法。

この後者の方法に役立つのが「お城百選(日本100名城)スタンプラリー(スタンプ帳)」だ。

お城百選スタンプラリー 日本100名城ガイド スタンプ帳
お城百選スタンプラリー 日本100名城ガイド スタンプ帳

財団法人日本城郭協会が定めた日本100名城には、必ずスタンプが設置されており、そのスタンプを日本城郭協会公認の公式ガイドブック「日本100名城公式ガイドブック」または「日本100名城に行こう」に付いているスタンプ帳に押印することで、実際に登城した証拠とみなされる。

日本城郭協会公認の公式ガイドブック「日本100名城公式ガイドブック」
日本城郭協会公認の公式ガイドブック「日本100名城公式ガイドブック」

日本100名城全てのスタンプが揃い、日本城郭協会事務局宛にスタンプ帳を送ると、「祝登城完了!」の印と登録順位が記入されたスタンプ帳を返送してくれ、また、『城郭ニュース』および日本城郭協会事務局のホームページに日本100名城全てを登城した人の名前が発表されるのだ。

これならば、誰にも文句を言われまい。

日本100名城同様に、続日本100名城も制定されたので、続日本100名城への登城の際は、続日本100名城のスタンプ帳を持参し、各城のスタンプを押印しよう。

日本城郭協会公認の公式ガイドブックに付いているスタンプ帳は、誰に対してもアピールできる証拠になりうる物で、城巡りの必需品とも言えよう。

■お城百選スタンプラリー 日本100名城ガイド
https://www.100finecastles.com/

■続日本100名城に行こう
https://www.100finecastles.com/castles-list2/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

信州・上田城(長野県上田市)~FJ時事新聞おすすめ名城~【連載:アキラの着目】

上田城東虎口櫓門今回ご紹介する「FJ時事新聞おすすめ名城」が、真田昌幸・信繁(幸村)親子の居城として有名な信州の上田城だ。

ある程度、城に詳しい人からすれば、「なぜ今さら上田城を取り上げるんだ、ブームは2年前ではないか!」と叱責されるかもしれない。

というのも2年前は、真田信繁(幸村)を主人公とするNHK大河ドラマ『真田丸』が放送されており、上田城がそのドラマの影響やブームに乗っかって、大変な賑わいだったのだ。

逆にいうと、その賑わいや混雑ぶりを避けたく、遅れること2年、ようやく今年になって筆者が上田城を訪城したというわけだ。

上田城の歴史について簡潔に説明しよう。

上田城は天正11年(1583)に、越後(現在の新潟県)の戦国大名・上杉景勝に対抗するための前線基地として、徳川家康の援助の下、真田昌幸が築城した平城だ。

その後、真田昌幸が自領の沼田(現在の群馬県沼田)を関東の戦国大名・北条氏に割譲するよう徳川家康からいわれたため、それを不服として徳川家康の下を離れ、上杉景勝につくことになり、それに怒った徳川家康が上田城に7,000の兵を差し向けたのが天正13年(1585)の第一次上田合戦だ。

また、慶長5年(1600)の関ヶ原の戦いで西軍についた真田昌幸・信繁は、中山道から進軍する徳川秀忠の大軍(38,000人)をわずか2,500~3,000の兵で撃退したのが第二次上田合戦で、これら二度の合戦で大大名の徳川をコテンパンにやっつけた城として有名なのだ。

小さな大名が少ない手勢で、大きな大名の大軍を二度も撃破した城は、上田城以外では例がない。

真田昌幸が属した西軍が関ヶ原の戦いで敗れたことで、真田昌幸は九度山に配流され、上田城主は真田信之となり、以後、仙石氏(三代)、松平氏(七代)と変わり、廃城後は公園となって現在に至っている。

では、実際に上田城を巡ってみよう。

上田城縄張図(考察=三島正之氏) - 真田期の上田城縄張り - 信州まちあるき から引用および番号付記
上田城縄張図(考察=三島正之氏) - 真田期の上田城縄張り - 信州まちあるき から引用および番号付記

市営野球場の対面の駐車場に車を駐車したため、筆者が最初に訪れたのが(1)の空堀だ。

小泉曲輪側から見た上田城空堀

小泉曲輪側から観た写真で、わかりにくいかもしれないが、向かって左へ直角にくびれた堀がめぐらされている。

これは、横からも矢や火器を敵に浴びせることができるように、直角に堀を曲げているのだ。

こうした仕掛けを「横矢掛り」という。

(2)は尼ヶ淵の崖から見た上田城西櫓だ。

尼ヶ淵の崖から見た上田城西櫓

現在は公園や駐車場になっているこの尼ヶ淵は、上田城築城当時は千曲川が流れる天然の要塞で、この上田城南側は鉄壁の守りとなっていた。

(3)は尼ヶ淵の崖から見上げた上田城南櫓だ。

尼ヶ淵の崖から見上げた上田城南櫓

やはり(2)同様に高低差があり、ここをよじ登って城内に侵入することは不可能だ。

二の丸橋を渡り、武者溜りを抜けると、(4)上田城東虎口櫓門が視界に現れる。

上田城東虎口櫓門

門に向かって右の石垣には、とてつもない大きさの「真田石」が積まれており、観る者を圧倒する。

東虎口櫓門をくぐると、そこは上田城の本丸だ。

本丸の周囲は小高い土塁があり、そこから(5)本丸を囲む百間堀を望むことができる。

上田城本丸土塁から望む百間堀

(6)は西櫓手前から見下ろす尼ヶ淵の崖だ。アスファルトの通路と青々とした芝生の領域は、前述の通り築城当時は千曲川が流れていた。

上田城西櫓手前から見下ろす尼ヶ淵の崖

二の丸へ向かい、本丸を囲む百間堀を見ると、(7)本丸の角が意図的に斜めに削られた箇所に出くわす。

上田城本丸隅欠きの土塁(本丸土塁の隅欠き)

この斜めに削られた箇所は「隅欠きの土塁(本丸土塁の隅欠き)」といい、鬼門除けのために北東隅の土塁を斜めに削ったものだ。

この「隅欠きの土塁(本丸土塁の隅欠き)」により、北東角の鬼門を無くし、万全な構えにしたということだ。

(8)は二の丸北虎口で、やはり直角に通路を折り曲げ、敵が一気呵成に直進してこないようにしているのと、横矢をかけられるようにしているのと、2つの意味がある。

上田城二の丸北虎口

最後に上田城から東へ10分ほど歩いたところにある大手門跡だ。

上田城大手門跡

現在この大手門跡は緩やかなカーブになっているが、これまた築城当時は直角に折れ曲がっていたのは言うまでもない。

以上、駆け足で信州・上田城を見てきたが、いかがであったろうか?

『真田丸』のブームが去った今だからこそ、ゆっくりと城内を観ることができるので、かなりおすすめだ。

■信州上田観光ガイド 上田城・上田城跡公園【信州上田観光協会】長野県上田市の大河ドラマ真田丸で知られる上田城
http://www.ueda-cb.gr.jp/uedajo/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

縄張図マニアは城マニアの一種である【連載:アキラの着目】

一応、筆者は城マニアの末席に名を連ねさせて頂いている身なのだが、その筆者から見て、かなりの年季が入っているなというマニアが「縄張図マニア」だ。

「縄張図マニア」とは、そのままいうと「縄張図」のマニアということなのだが、世間の人達は「?」と思うことかと。

「縄張図」とは、グダグダ説明するよりも、まずは画像を見せた方が話が早いので、以下に掲載する。

武蔵・杉山城縄張図 - 山崎一氏の縄張図から引用
武蔵・杉山城縄張図 - 山崎一氏の縄張図から引用

これが「縄張図」というもので、簡単に言ってしまえば、城郭の見取り図とも言うべきものだ。

城郭にある堀や土塁、通路、虎口(入口)、搦手口(出口、退却口)、曲輪(郭ともいう)を実際に平面上に落とし込んだ地図であり、大抵の城郭にはこの「縄張図」が存在する。

中世の城郭、とりわけ山城を歩く際は、この「縄張図」なくしてはキッチリと隅々まで歩くことができない。

なぜかというと、城が機能していた当時は、整備が行き届いていただろうから視界良好で、城郭の隅々まで把握できただろうが、平成の現在では、藪だらけで地形や堀、曲輪を視認できないくらいにまで荒れ果ててしまっている山城も多いからだ。

今、自分が歩いているのはどこで、何の用途の場所なのかわからなくても、この「縄張図」があれば迷うことなく、山城を把握でき、歩けるのだ。

この城巡りの必須アイテムともいうべき「縄張図」を入手してから城巡りをする城マニアが多い中、この「縄張図」を自分で書きたくて、城巡りをする熱狂的な城マニアも少なからずおり、その人達が「縄張図マニア」と呼ばれているのだ。

ゆえに「縄張図マニア」も城マニアの一種には違いない。

長年の歳月により、土砂が流れ込んで浅くなってしまった空堀であろうが、竹藪だらけの土塁であろうが、根気強い「縄張図マニア」の人達は、着実に城郭データを詳細に記録し、帰宅後そのデータを元に白紙にペンを走らせるのだ。

「縄張図マニア」の城郭に対する情熱は尊敬に値し、ペーペーの城マニアである筆者にはとても真似できない。

世間の人達は、普段目にすることがほとんどない「縄張図」だが、もし何かの際に見かけたら、「縄張図マニア」の存在も思い出してほしい。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

伊予松山城(愛媛県松山市)~FJ時事新聞おすすめ名城~【連載:アキラの着目】

今回FJ時事新聞が自信を持っておすすめする名城は「現存12天守」(※)の1つに数えられている伊予松山城だ。

松山城といっても通じるのだが、備中松山城や武蔵松山城と混同しないために、伊予松山城ともいわれており、金亀城(きんきじょう)、勝山城(かつやまじょう)の別名もある。

日本三大平山城にも数えられ、国指定史跡にもなっている伊予松山城は、関ヶ原の戦いで功績のあった加藤嘉明が、慶長7年(1602年)に築城し、その後、蒲生氏~松平氏へと受け継がれた。

あまり専門的なことを並べても、「ああ、そう」で受け流されてしまうだろうから、とにかく写真を載せよう。

まずは伊予松山城の案内図(≒縄張図)。

伊予松山城案内図(≒縄張図)

筆者は搦手口山道終点付近(写真の「現在地」)の駐車場にレンタカーを駐め、伊予松山城三之丸(堀之内)の松山市民会館方面から入城。

筆者の場合、城巡りの際に決めている自分なりのルールがあって、大手側(正面玄関)から入城し、搦手(退却口・出口・裏口)から退城するようにしている。

その方が、城に攻め込む感覚や、城から退く感覚を味わえるような気がするし、反対廻りでなく正式な廻りだと思うので、このルールを実践している。

この枡形状の石垣は槻門跡。

伊予松山城槻門跡

勢いよく攻め手が飛び込んできても、この枡形で方向転換を余儀なくされ、勢いが弱まる。

大手門跡前の石垣だ。

伊予松山城大手門跡前の石垣

写真左手にいるのは中国からの観光客の男性で、この人と伊予松山城の石垣を見比べることで、建設重機のなかった時代でこれだけのものを築けた凄さがあらためて実感できるかと。

大手門跡を過ぎると、視界が開け、松山市街を眼下におさめることができる。

伊予松山城から望む松山市街

戸無門も撮影スポットで有名。

誰でも簡単にパースペクティブな写真が撮れる。

伊予松山城戸無門

下の写真の門は筒井門で、木目の暖色系色と、石垣のグレーが見事な調和を保ち、戦闘施設なのに柔和な感覚にさせてくれる。

伊予松山城筒井門

そしてついに本丸に突入!

伊予松山城の天守だ。

伊予松山城天守

伊予松山城の天守は分類上「連立式天守」と呼ばれる構造で、大天守と小天守・南隅櫓・北隅櫓を3棟の渡櫓(廊下)で連結している。

あいにく筆者が訪れた時は年末に近かったこともあり、大掃除のため天守へ登城できなかった。

↓の写真は伊予松山城天守を真反対から撮影したもの。

打込み接ぎ(うちこみはぎ)と呼ばれる石垣の積み方がなされており、石垣の端の稜線がきれいな湾曲を形作っている。

伊予松山城天守裏手の打込み接ぎ(うちこみはぎ)の石垣

本丸から搦手方面に向かうと、乾一ノ門跡に達する。

乾一ノ門跡を潜り抜けると、見事に横一列に連なる乾門東続櫓の石垣を目にすることができる。

乾一ノ門跡を潜り抜けると現れる、見事に横一列に連なる乾門東続櫓の石垣

最後に乾櫓を見届ける。

伊予松山城乾櫓

この後は搦手口の山道となる。

以上初心者でもわかりやすい写真を選んで紹介したが、もっと細かく観てみたい人は、伊予松山城に登城することをおすすめする。

■伊予松山城
http://www.matsuyamajo.jp/

■松山市ホームページ 松山城
https://www.city.matsuyama.ehime.jp/kanko/kankoguide/kankomeisho/matsuyamajo/

※現存12天守:江戸時代以前に建造された天守を持つ城が12城現存しており、それら12城を総称し「現存12天守」という。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099