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2021年度第1回日本漢字能力検定(個人受検)、4月23日から受付開始!【連載:アキラの着目】

公益財団法人 日本漢字能力検定協会は、6月20日(日)に実施する2021年度第1回日本漢字能力検定(個人受検)の申込を4月23日(金)0:00から受付を開始し、4月30日(日)で受付を締め切ることを公式サイトで告知した。

日本漢字能力検定 公式サイトから引用
日本漢字能力検定 公式サイトから引用

1週間の受付期間でも、先着順での受付のため、定員に達すれば、締め切られてしまうため、注意が必要。

なお、受付期間終了後に定員に達していない受検地区・検定時間がある場合は、その該当する受検地区・検定時間のみに対して追加で受付期間を設けるとのことだ。

■追加受付期間:5月7日(金)0:00~5月13日(木) ※先着順

先着順で締め切られるほど受検者の多い日本漢字能力検定(通称:漢検)。

その受検者数は毎年約220万人ともいわれる。

日本漢字能力検定は漢字の意味をしっかり理解し、日常の文章や会話の中で正しい日本語が使えるようにする能力をはかる検定だ。

ただ単に漢字を読み書きできるだけでなく、言葉の理解力や物事について考える力をつけるのにも役立つことから、いわゆる漢字力だけに特化した検定ではないのだ。

また、学習や勉強の習慣づけにも繋がり、自分自身を豊かにしてくれるものともなる。

ますます語彙が乏しくなりつつある昨今、スラスラ~ッと難しい漢字を発したり、読めたりすることは、周囲の自分に対する評価も変わってくること間違いなし。

インテリ志向の貴方ならば、日本漢字能力検定を受検してみる価値はあるかと。

■日本漢字能力検定
https://www.kanken.or.jp/kanken/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

貴方は全部読める?東京難読地名【連載:アキラの着目】

中国から朝鮮半島を経て伝来してきた漢字。

日本での漢字の読み方には「音読み」と「訓読み」の2通りがあり、伝来当時の中国での発音に似た読み方が音読みで、大和言葉(やまとことば 古代の日本語)を充てて読むのが訓読みだ。

なので、同じ漢字でも読み方が2通り以上あり、これが日本語を学習する外国の人たちにとっては厄介なものとなっているようだ。

そんな日本での漢字の読み方なのだが、日本人でもなかなか読むことができなかったりする地名があったりする。

今回は、そこの住民でないと読めなかったり、知らないと全く読めないような難読地名を東京エリアから厳選して紹介する。

1.舎人(とねり 足立区)

舎人は「とねり」と読む。

舎人という地名の由来には諸説あり、舎人親王(天武天皇の皇子)がこの地にやってきたからとか、古代の宮廷に仕え警備や雑用等をする下級役人(=舎人)がこの地に住んでいたから、等々あるが、、いずれにしても「舎人」を引っ張ってきて付けた地名ということだろう。

2.麻布狸穴町(あざぶまみあなちょう 港区)

現在のロシア大使館周辺には鼬坂や鼠坂、等々、坂が多く、高低差がある場所として知られている麻布狸穴町。

坂の名称や、この「狸穴」という地名から、鼬、狸などといった野良動物が生息し、それら野生動物の巣や寝蔵があったであろうことは容易に想像がつく。

それゆえにこの地には「猯(まみあな)」という地名が付き、やがて「狸」という漢字と混同されてしまい、「狸穴」になったとする説が最有力だ。

3.石神井町(しゃくじいちょう 練馬区)

地方出身の日本人でも読めない地名。

この地で井戸を掘った際に、石剣が出土したことから、「石神の井」で石神井となったといわれている説が有力。

4.九品仏(くほんぶつ 世田谷区)

この地の近辺に上品堂、中品堂、下品堂の3つのお堂を持つ浄真寺という寺があり、そのそれぞれのお堂には上生、中生、下生に相当する3つの如来像があった。

その計9体の如来像を「九品仏」と呼んでいたことが地名の由来のようだ。

5.砧(きぬた 世田谷区)

古くは7、8世紀の頃に、朝廷に税として納める布を叩いて柔らかくし、ツヤを出すのに使った衣板(きぬいた)から由来したといわれている。

ちなみに、砧からやや離れた調布は、まさに「租庸調」の「調」として納める布を作っていた地だったといわれている。

6.蛇崩(じゃくずれ 目黒区)

大正時代までは地名があったものの、現在は目黒区上目黒にある「蛇崩交差点」にしか名を留めていない蛇崩。

蛇崩という地名の由来は「蛇崩川」(現在は暗渠)という川が流れていたことに関係があり、「新編武蔵風土記稿」(江戸時代に編纂)という文献には、「昔、大水の際、崩れた崖から大蛇が出たことからこの地名が生まれた」との記述があるが、真偽のほどは定かでない。

もう1つの説は、蛇崩川が、蛇行する水の勢いで大規模な土砂崩れが起こしていた大変な暴れ川だったから、蛇行する川が起こす土砂崩れで「蛇崩」になったとのこと。

7.油面(あぶらめん 目黒区)

江戸時代の中期、菜種の栽培が盛んだったこの地で絞られた菜種油が芝の増上寺や、その流れを汲む祐天寺において灯明用油として使用されていたそうだ。

この菜種油の奉納によって、絞油業に対する租税が免除されていたようで、油製造により税が免ぜられている村、すなわち「油免」となり、その「油免」がいつしか「油面」に変貌したと伝えられている。

以上がFJ時事新聞ニッポンニュースが厳選した東京難読地名だが、貴方は全て読むことができたであろうか?

また機会があれば、厳選した難読地名を取り上げたい。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

時代の空気感や社会風刺を表現、一見して便利な創作漢字【連載:アキラの着目】

創作漢字なるものをご存知だろうか?

創作漢字とは、その字面どおり既存の漢字にはない、新たに作り出された漢字をいう。

時代の空気感を読み取った、絶妙な意味の創作漢字や、一見して意味がわかる便利な創作漢字、また社会風刺をしている創作漢字もあったりで、見ていて全然飽きないのだ。

主に創作漢字は、毎年、産経新聞社「創作漢字コンテスト」事務局によって開催される「創作漢字コンテスト」がお披露目場所。

毎年、作品の募集は秋に締め切られ、年末に結果が発表されるのだが、過去9回の「創作漢字コンテスト」では、かなり秀逸な創作漢字がこれでもかと出現し、見る人を楽しませた。

以下に掲載したのはこれまでの創作漢字の中でも筆者が気に入っている創作漢字だ。

■音:オシツケ、訓:昇って天下り(あまくだり)

音:オシツケ、訓:昇って天下り(あまくだり) 創作漢字コンテスト | 産経Square(スクエア)から引用

■音:ジョ、訓:チアガール

音:ジョ、訓:チアガール 創作漢字コンテスト | 産経Square(スクエア)から引用

■音:セイ、訓:土星

音:セイ、訓:土星 創作漢字コンテスト | 産経Square(スクエア)から引用

■音:ウ、訓:ひさめ・しのつく、意味:どしゃぶり・大雨

音:ウ、訓:ひさめ・しのつく、意味:どしゃぶり・大雨 創作漢字コンテスト | 産経Square(スクエア)から引用

■音:シ、訓:ティッシュ

音:シ、訓:ティッシュ 創作漢字コンテスト | 産経Square(スクエア)から引用

■音:ツイッター、訓:つぶやく

音:ツイッター、訓:つぶやく 創作漢字コンテスト | 産経Square(スクエア)から引用

■音:コ、訓:しにせ

音:コ、訓:しにせ 創作漢字コンテスト | 産経Square(スクエア)から引用

■音:フク、訓:よみがえる

音:フク、訓:よみがえる 創作漢字コンテスト | 産経Square(スクエア)から引用

■音:ケン、訓:おうふくきっぷ

音:ケン、訓:おうふくきっぷ 創作漢字コンテスト | 産経Square(スクエア)から引用

■音:ヨテイ、訓:よてい

音:ヨテイ、訓:よてい 創作漢字コンテスト | 産経Square(スクエア)から引用

■音:ハンガー、訓:はんがー・かける

音:ハンガー、訓:はんがー・かける 創作漢字コンテスト | 産経Square(スクエア)から引用

■音:ウ、訓:やきいも

音:ウ、訓:やきいも 創作漢字コンテスト | 産経Square(スクエア)から引用

■音:セイ、訓:願い・流れ星

音:セイ、訓:願い・流れ星 創作漢字コンテスト | 産経Square(スクエア)から引用

■音:ピッタリ、訓:噛み合う

音:ピッタリ、訓:噛み合う 創作漢字コンテスト | 産経Square(スクエア)から引用

■音:ビー、訓:びーきゅうぐるめ

音:ビー、訓:びーきゅうぐるめ 創作漢字コンテスト | 産経Square(スクエア)から引用

いかがであろうか?

表意文字である漢字特有のわかりやすさが、創作漢字にも見てとれることかと。

特に「よてい」は「予定」を1文字にまとめた簡略さが素晴らしく、常用してもいいのでは。

このように、創作漢字は実用に耐えうるであろう便利さがありながら、さらに見た目のクールさも際立っている。

今年も第10回「創作漢字コンテスト」が開催されるであろうから、今のうちから創作漢字を考案しておこう。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

予約不要、江戸文字・勘亭流(歌舞伎文字)の体験 at 蟠龍寺【連載:アキラの着目】

中国大陸から朝鮮半島を経て伝わってきた漢字。

その漢字には様々な書体があり、もちろん漢字の伝来とともに伝わってきた。

篆書体、隷書体、楷書体、明朝体、…等々、今日ではそうした多くの書体の漢字で溢れかえっている。

しかし、日本で発案され、現在でも目にすることができる書体も存在する。

それが、江戸文字・勘亭流と寄席文字だ。

今回のニッポンニュースでは、前者の江戸文字・勘亭流を取り上げる。

江戸文字・勘亭流は歌舞伎に使用されるため、「歌舞伎文字」ともいわれる。

文字の線が太く、他の書体に比べ、余白が少ないのが特徴で、誰もがこの書体を見れば、「見たことある」と答えるはずだ。
東銀座の歌舞伎座で見かけた江戸文字・勘亭流(歌舞伎文字)東銀座の歌舞伎座で見かけた江戸文字・勘亭流(歌舞伎文字)

その江戸文字・勘亭流(歌舞伎文字)を体験できるワークショップが、目黒区下目黒にある蟠龍寺(ばんりゅうじ)にて開催される。

江戸文字・勘亭流(歌舞伎文字)体験ワークショップは、歌舞伎のために作られた江戸文字・勘亭流(歌舞伎文字)の歴史について知識を深め、この文字に込められた思いを実感するためのものだ。

義務教育で誰もが学んだ習字とは異なり、江戸文字・勘亭流(歌舞伎文字)では力強く、縁起良く、書き上げる。

講師・川田 真壽(かわた しんじゅ)さんによる説明の後、基本となる線を練習し、「令」、「和」、「寿」、「龍」等の文字を手本通りに江戸文字・勘亭流(歌舞伎文字)で書く講義内容だ。

講師・川田 真壽(かわた しんじゅ)さんによる江戸文字・勘亭流(歌舞伎文字)の指導 【蟠龍寺】江戸文字・勘亭流を書いてみよう(予約不要) - 寺社フェス向源から引用
講師・川田 真壽(かわた しんじゅ)さんによる江戸文字・勘亭流(歌舞伎文字)の指導 【蟠龍寺】江戸文字・勘亭流を書いてみよう(予約不要) – 寺社フェス向源から引用

ワークショップと並行して、オリジナル千社札のオーダーメイドも受け付けている。

依頼したい文字を担当者に伝え、川田さんの手によって書きあげられた千社札は、後日郵送で届く(要別途送料)。

ちなみに、江戸文字・勘亭流(歌舞伎文字)体験ワークショップは、予約なしの当日受付でも大丈夫なのだが、定員が4名とのことなので、意外と競争率が高いかもしれない。

心配な人は、お早めに開催場所の蟠龍寺へ。

★江戸文字・勘亭流(歌舞伎文字)講師:川田 真壽(かわた しんじゅ)さん

1997年、伏木壽亭師の勘亭流教室に入門、2003年中伝授与。

「文字書く人たち カクトキ・カクオト・カクコトバ」(J-LAF主催)、「お正月飾り 勘亭流文字&つまみ細工」(つまみ堂主催)、「江戸文字で年賀状を作ろう!」(桜美林大学アカデミー)、「TypeTalks 第26回 寄席文字vs.勘亭流:その場で書いてもらえば違いが分かる!」(青山ブックセンター主催)等の数多くのワークショップに参加、他には看板や色紙等の制作活動も行う。

江戸の伝統文化の灯を消さぬよう、細く長く多岐に渡って現在も活動中。

【江戸文字・勘亭流(歌舞伎文字)体験ワークショップ 詳細】

・開催日:5/04(土), 5/05(日)
・開始時間:10:30~18:00(講師の在席時間や予約状況により、早く受付を終了する場合あり)
・場所:蟠龍寺、参道(東京都目黒区下目黒3-4-4)
・講師:川田 真壽(かわた しんじゅ)さん
・価格:1,000円
・定員:4名
※ワークショップや公演によっては、メディアの取材や向源オフィシャルの撮影が入ることあり

■【蟠龍寺】江戸文字・勘亭流を書いてみよう(予約不要) – 寺社フェス向源
http://kohgen.org/event/kanteiryu_edomoji/

■蟠龍寺 – Home | Facebook
https://www.facebook.com/vanryuji344/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

漢字の読みは、日本人でも時たま間違える!?【連載:アキラの着目】

「羽生、熟女にも人気!」

以前に、このニュースタイトルをパッと見た時、「将棋の羽生棋聖って熟女にもモテるんだ!」と思った。

羽生善治棋聖

しかし、内容を読み始めるや否や、なぁ~んだ、スケートの羽生結弦選手のことかと。

羽生結弦選手

前者は、羽生は羽生でも「はぶ」と読み、後者は「はにゅう」と読むのは今さらいうまでもない。

そのようなことは、日本では結構日常茶飯事だったりで、日本人でも時たま間違えたりする。

特に日本人でも読み間違えるのは、人名と地名が圧倒的に多い。

「新宿」も東京都新宿区の街なら「しんじゅく」だが、東京都葛飾区の「新宿」だと、「にいじゅく」と読むのだ。

「吉川」という苗字も、「よしかわ」だったり、「きっかわ」だったりするから、その都度本人に確認しなければならない。

先ほどの「羽生、熟女にも人気!」の「人気」も、状況によっては「にんき」と読んだり、「ひとけ」と読んだりするから、その漢字の前後の文章から察して、どの読みにするかを瞬時に見極める必要があるわけだ。

もう30年くらい前にそこそこヒットした邦画で『汚れた英雄』(よこごれたえいゆう)というのがあったが、もう現在ではすでに他界され、当時は活躍されていた大物演歌歌手がこの『汚れた英雄』を「よごれたひでお」と読んで失笑を買ったという、嘘か本当かわからない逸話もあったりするくらい、幾通りもの読み方は、日本語の特徴の1つかもしれない。

まだ他に挙げればキリがないが、「最中」もそうだ。

「●●をしている最中」という使い方では「さいちゅう」と読み、英語でいうところの「ing」の意味に近いのだが、一方で「もなか」という読みもあり、和菓子の「最中」を指し、アイスモナカの「モナカ」もこの「最中」をカタカナにしたものだ。

最中

こうした日本における、同じ漢字でも読み方が幾通りもあることを伝えているYoutube動画があり、その動画を観た外国人は「どうやって漢字の読み方を覚えればいいんだ!」とか、「読み方を判別するにはどうしたらいいの?」、「一体いくつ読み方を覚えればいいんだ? キリがないじゃないか!」といったコメントを寄せている。

我々日本人からすれば、この時はこの読み方、それとは異なる別の時はあの読み方、くらいにしか認識していないので、個別に覚えていくしかないよ、としか助言のしようがないのが正直なところだ。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099