「大仏」タグアーカイブ

日本最大級・お身大45mの金色(こんじき)に輝く大涅槃聖堂(涅槃大仏)【連載:アキラの着目】

本日8月5日から東京五輪の競歩およびマラソン競技が北海道の札幌にて行われる。

札幌といえば、2年前のニッポンニュースで頭だけが天に向け出ている大仏様を取り上げた(2019年7月13日ニッポンニュース「ラベンダーの丘にちょこっと顔を出す頭大仏殿(北海道札幌市南区)【連載:アキラの着目】」)。

今回のニッポンニュースも札幌にある前回とは別の大仏様を取り上げる。

その大仏様は舎利山佛願寺大涅槃聖堂(札幌市南区)に臥せられている大涅槃聖堂(涅槃大仏)だ。

大涅槃聖堂(涅槃大仏)は、日本最大級・お身大45mの金色(こんじき)に輝く大涅槃大仏像で、知る人ぞ知る「日本一のパワースポット」としても知られている。

大涅槃聖堂(涅槃大仏) 舎利山 佛願寺大涅槃聖堂 公式サイトから引用
大涅槃聖堂(涅槃大仏)
舎利山 佛願寺大涅槃聖堂 公式サイトから引用

大涅槃聖堂(涅槃大仏)が臥せられている日本庭園は、世界的に名を馳せる庭師・北山安夫氏が手掛けており、「平成のお浄土」を表現しているとのこと。

京都御所にも敷いてあるような荒い石1つ1つを丹念に敷き詰めており、北海道内では数少ない日本庭園の名勝として参拝客を魅了している。

抹茶を頂きながら、想いに耽ることのできる憩いの庭園でもある。

大涅槃聖堂(涅槃大仏)の理想的な参拝時間帯は、太陽光が真っ正面から大涅槃聖堂(涅槃大仏)を照らす午前中がベストとのことだ。

札幌を訪れた際には、ぜひ立ち寄って参拝したい寺院だ。

【舎利山 佛願寺大涅槃聖堂 参拝堂】

・所在地:〒005-0850 札幌市南区石山東6丁目1-24
・アクセス:札幌駅から車で約20分、札幌市交通局南北線「真駒内」駅からバス約10分「石山東6丁目」下車
・開門時間:9:00~16:00(11月~3月)、9:00~17:00(4月~10月)
・仏像:大涅槃聖堂(涅槃大仏)※日本最大の大仏様(お身丈45m)
・問合せ: TEL. 011-593-3000

■ご参拝の方へ-札幌南区、佛願寺大涅槃聖堂の境内・拝観案内

https://www.butsuganji.jp/worship/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

合格祈願の受験生が訪れる上野大仏【連載:アキラの着目】

今回のニッポンニュースはちょっと変わった大仏を取り上げる。

その大仏とは、上野恩賜公園内にある東叡山寛永寺に鎮座している上野大仏(パゴダ)だ。

上野大仏 東叡山 寛永寺 公式ホームページ から引用
上野大仏
東叡山 寛永寺 公式ホームページ から引用

寛永8年(1631年)に越後村上藩主である堀直寄が、戦死者慰霊のために漆喰で造った釈迦如来坐像の上野大仏。

天保4年(1647年)の大地震で倒壊したが、1658年~1661年に金銅像という名前で再び造られた。

その後も幾多の火災や大地震等の自然災害で上野大仏は体の一部や頭部が破損し、その度に修復されたのだが、1923年の関東大震災ではついに頭部が落下してしまった。

さらに不幸なことに、第2次世界大戦時には軍の供出令により胴体を徴用されてしまい、顔のみがレリーフとして保存された。

現在では、大仏殿の跡地にはパゴダ(仏塔)が建立され、本尊として旧薬師堂本尊の薬師三尊像が祀られている。

上野大仏は、奈良・東大寺の大仏像(約18m)や鎌倉大仏像(約11m)と比較すると、小ぶりな約6mであるが、合格祈願で訪れる受験生が多い大仏として知る人ぞ知る存在だ。

なぜ受験生が合格祈願で訪れるのかというと、頭部が落下し、もうこれ以上落ちることはない仏像であることから、その落ちないというご利益にあやかろうということだそうだ。

何かしらの試験や検定に合格したい人は、一度は訪れてみたいスポットだ。

■東叡山 寛永寺 公式ホームページ
http://kaneiji.jp/information7sp.html

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

ラベンダーの丘にちょこっと顔を出す頭大仏殿(北海道札幌市南区)【連載:アキラの着目】

大仏様といえば、奈良・東大寺の大仏様や鎌倉の大仏様、茨城県牛久の大仏様が有名だ。

しかし、これらの有名な大仏様は人気観光スポットでもあり、常に観光客がごった返して、参拝するのが大変だ。

札幌市南区にあり、札幌中心部からクルマで約45分の真駒内滝野霊園・頭大仏殿は、前述した人気の大仏様とは異なって、かなり穴場で空いており、参拝しやすい。

そのうえ、大仏様としてはかなり異色の存在で、参拝客に幻想的なイメージを抱かせるのだ。

それというのも、ラベンダーの丘にちょこっと顔を出す大仏様だからだ。
ラベンダーの丘にちょこっと顔を出す真駒内滝野霊園・頭大仏殿

紫色に包まれた小高い丘に頭だけちょこっと出している頭大仏殿は、他に類を見ない大仏様だ。

では、真駒内滝野霊園・頭大仏殿を訪れてみる。

まず門を抜けると、何体ものモアイ像がお出迎えだ。
モアイ像

両脇がラベンダーの、真駒内滝野霊園・頭大仏殿正面入口。

さらにその先を進むと、「三途の川」をイメージしているかのような、流れる水面(みなも)に出くわす。

この「川」が、現世と仏界とを仕切る境界線の役割を表現しているのだろう、水で心を清め、日常から非日常へと心を切り替えるのだ。

左右いずれかに回り込んで「川」を回避し、頭大仏殿を目指す。

やがて平たいコンクリートのトンネルのような建造物の中に導かれるように入ってゆくと、その奥に鎮座しているのが頭大仏殿だ。

ドーム状のコンクリート建造物の中に鎮座している頭大仏殿は、頭部だけ天井部分がなく、自然光が頭から降り注ぐ構造になっている。
ドーム状のコンクリート建造物の中に鎮座している頭大仏殿ドーム状のコンクリート建造物の中に鎮座している頭大仏殿

木造建造物ではなく、ドーム状のコンクリート建造物の中に鎮座している大仏様は筆者の知る限り、この真駒内滝野霊園・頭大仏殿だけではあるまいか。

未来的というか、ハイパーというか、とにかく全体としては歴史的部分を感じさせないところが、真駒内滝野霊園・頭大仏殿の最大の特徴であるかと。

ドーム状建造物が覆いかぶさっているので、話し声も反響し、それがさらに幻想的イメージを増幅させている。

賽銭は、頭大仏殿の真下に据えられた賽銭箱に入れても、あるいはその手前の階段下に敷かれたゴザに置いてもよい。

筆者は、敷かれたゴザの上に賽銭を置くことにした。

定番の観光スポットを巡るのも悪くはないが、まだそんなに知られていない真駒内滝野霊園・頭大仏殿に行くと、自慢もでき、心も清められ、穏やかな心持ちになるので、札幌観光の際は訪れることを推奨する。

【頭大仏殿 詳細】

・所在地:〒005-0862 札幌市南区滝野2番地
・頭大仏:高さ 13.5m 総重量 1,500t(原石4,000tより選別・加工)
・拝観時間:4月~10月 9:00~16:00 11月~3月 10:00~15:00
・閉殿日:年末年始(12月29日~1月4日)ならびにメンテナンス日は閉殿
・問い合わせ:TEL.011-592-1223(受付時間 9:00~16:00)
※水庭は冬期(11月~4月頃)凍結のため、参拝不可
※路線バスで頭大仏にアクセスする場合は、札幌中央バス真108便を利用のこと(地下鉄「真駒内」駅2番乗場より出発)
 路線バス運賃 370円(年末年始運休)4~11月・12~3月でダイヤ異なる
※自家用車でのアクセスは頭大仏周辺の南駐車場・北駐車場を利用のこと(245台)

■頭大仏殿(Hill of the Buddha)_English|【公式】真駒内滝野霊園
https://www.takinoreien.com/publics/index/108/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

うづくりで木目の質感や深みを再現・東大寺大仏殿模型【連載:アキラの着目】

うずくり大仏殿(完成品) - 小林工芸HPから引用2度(鎌倉時代・江戸時代)の焼失を経て再建された世界最大級の木造建築・東大寺大仏殿。
世界最大級の木造建築・東大寺大仏殿

その東大寺大仏殿が、昭和20年創業の小林工芸によって木製模型となって絶賛販売中だ。

もちろん、東大寺大仏殿だけではなく、その中に安置された盧遮那大仏(=奈良の大仏)も木製模型になっているのはいうまでもない。
東大寺大仏(盧遮那大仏)

寺社建築の繊細さ、屋根の勾配・反りを独自の方法で解析・実践している小林工芸は、うづくり(浮造)という技法も駆使して東大寺大仏殿と盧遮那大仏を再現している。
うずくり大仏殿(完成品) - 小林工芸HPから引用うずくり大仏殿(完成品) - 小林工芸HPから引用うずくり大仏殿(完成品) - 小林工芸HPから引用

うずくり大仏殿(完成品) - 小林工芸HPから引用
うずくり大仏殿(完成品) – 小林工芸HPから引用

うづくり(浮造)とは日本に元々ある技法で、木目の固い部分を残し、柔らかい部分をブラシで削ることにより、さらに木目の凹凸や陰影を強調できるようになり、木の表情が豊かになる技法をいう。

一言でいうと、うづくり(浮造)をすることで、木に高級感が漂い、重厚な雰囲気になるのだ。

このうづくり(浮造)をリアルな建築物に駆使するのではなく、あえて模型に駆使しているところにリアリティやラグジュアリーも感じるのだ。

実際、東大寺大仏殿の模型を観てみると、「実物はおそらくこうなんだろうな」と思わせるに足りる、木製模型ならではの質感で、プラモデルだとこうはいかなかったことだろう。

この東大寺大仏殿の木製模型を観ながら、観光した時の思い出に浸るという、回想目的で購入するのもありかも。

ちなみに東大寺大仏殿木製模型は完成品で販売されているのであしからず。

■うずくり大仏殿(完成品) – 小林工芸
http://kobayashikougei.shop-pro.jp/?pid=133895162

※平成31年3月1日現在、海外発送を行っていない

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

池袋からほど近い心安らぐ寺院・護国寺(東京都文京区)【連載:アキラの着目】

今回FJ時事新聞ニッポンニュースで紹介するのは、池袋からほど近い、東京都文京区にある護国寺だ。

天和元年(1681)2月、5代将軍徳川綱吉によって建立された、真言宗豊山派の護国寺は、正式名を「神齢山悉地院大聖護国寺」という。

明治16年と大正15年の火災で堂宇の多くを失うも、元禄期の観音堂(本堂)、近江三井寺より移築された桃山期の月光殿(重文)は、震災、戦災2度の大災害では罹災せず、今日までその建築美を伝えており、どちらも国指定重要文化財に指定されている。

護国寺に行ったことがない人でも、この寺院の存在を知っているのは、この寺院に眠る著名人や、この寺院で催された著名人の葬儀によるものだろう。

三条実美、大隈重信、山縣有朋といった明治の元勲や極真空手創始者・大山倍達が護国寺に眠っており、熱狂的な信者が現在もいるシンガー・ソングライター尾崎豊の葬儀は護国寺で執り行われ、歴史好きや極真空手好き、尾崎信者が今でも”聖地”として訪れたりしている。

ちなみに筆者は、尾崎豊と同じ埼玉県居住ではあるが、名前を知る程度だ。

では、早速護国寺を巡ってみよう。

都道437号線に面し、入口としての役目を担ってるのが仁王門だ。
護国寺仁王門

観音堂(本堂)よりやや後の時代に建てられたと考えられ、両脇に金剛力士像、背面(北側)の両脇には二天像(右側は増長天・左側は広目天)の仏法を守る仏像が安置されている。

この仁王門をくぐると、奥に階段が見え、その先にまた門が見えてくる。
奥の階段上にある護国寺不老門

この門が、不老門だ。

不老門は、護国寺の境内にある建造物の中では比較的新しい昭和13年(1938)4月に三尾邦三氏の寄進によって建立された。

階段を登り、不老門をくぐると、左手に現れるのが多宝塔だ。
護国寺多宝塔

五重塔などを見慣れた人間からすると、重なりが少なく、物足りないと思うかもしれない。

逆にいえば、その重なりが少ないところが馴染みやすい雰囲気を醸し出しているともいえよう。

多宝塔の反対側には、大仏(毘盧遮那仏)がある。
護国寺の大仏(毘盧遮那仏)

護国寺の大仏は、筑波権現(現在の筑波山神社)の別当寺だった護持院が、明治維新の政策「廃仏毀釈」で廃寺となった際に、金剛力士像、地蔵菩薩像、銅製多宝塔と共に筑波山から移したものだ。

これまた先程の多宝塔同様にやや小ぶりな大きさの大仏であるのが馴染みやすい印象を参拝客に与えているといえよう。

今来た参道を振り返ったのが↓の写真だ。
参道を振り返った写真@護国寺

植木職人の手入れがゆき届いた樹木が適度にあり、灯籠・門がうるさくもなく、樹木がうるさいわけでもなく、程よく共存しているのが何気に良かったりした。

後ろを振り返ったあとは、真っ直ぐ前を見て進むのみで、もうそこには護国寺の観音堂(本堂)があるのみだ。
護国寺の観音堂(本堂)

元禄10年(1697)に建立された観音堂(本堂)は、江戸・元禄期における建築工芸の粋を結集した都内随一の大建造物と賞され、江戸時代の面影を現代に伝え、心の安らぎを与えている。

以上、今回は東京の都心にありながら長閑で心が和み、ほっこりするようなミニマム感のある多宝塔や大仏もある護国寺に行ってみた。

護国寺は、池袋から東京メトロ有楽町線で2駅ということもあり、アクセスが良くおすすめの寺院だ。

暖かくなったらぜひ!

■大本山 護国寺
http://www.gokokuji.or.jp/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

仏像やアートに造詣が深い仏女(ブツジョ)アイドル・和田彩花ちゃん【連載:アキラの着目】

このところ「●●女子」や「●●女」(●●ジョ)という言い回しで、マニアックな女性を表現するのがブームとなっており、以前このニッポンニュースでも軽く取り上げた(ニッポンニュース「山ガール、カープ女子だけじゃない、まだまだあるぞ!【連載:アキラの着目】」)。

その数ある「●●女子」の中でも、今回取り上げるのが「仏像女子」なのだが、ちょっと通常の「仏像女子」とは異なる人をご紹介。

その人は、和田彩花ちゃんで、普段はつんく♂氏プロデュースのアイドルグループ・アンジュルムのリーダーを務め、またアイドル集団「ハロープロジェクト!」のリーダーも兼任しているバリバリのアイドルだ。

アンジュルム 和田彩花オフィシャルブログ「あや著」より引用
アンジュルム 和田彩花オフィシャルブログ「あや著」より引用

この和田彩花ちゃんは、知る人ぞ知る、芸能界では仏像やアートに造詣が深いことでも知られており、頻繁にメディアで仏像について語っている。

つい最近、たまたま筆者がチャンネルをザッピングして観た番組で、和田彩花ちゃんが講師として大仏の魅力を語っていたので、早速取り上げてみた次第だ。

テレビ東京系「THE GIRLS LIVE」(「初心者にもわかりやすい大仏の魅力を紹介!」講師:ハロプロリーダー・和田彩花ちゃん)より引用
テレビ東京系「THE GIRLS LIVE」(「初心者にもわかりやすい大仏の魅力を紹介!」講師:ハロプロリーダー・和田彩花ちゃん)より引用

普段、大仏について見聞を深める機会がないし、専門書を繙いて頭に大仏の知識を入れることもそうそうないので、和田彩花ちゃんの講義は有意義で、筆者のような初心者にとっては、かなりわかりやすかった。

まず大仏には「立像」と「坐像」、「臥像」に大別できることを和田彩花ちゃんは解説し始め、その次には、仏様の手の形には様々なものがあり、それぞれちゃんと意味がある、ということも解説した。

テレビ東京系「THE GIRLS LIVE」(「初心者にもわかりやすい大仏の魅力を紹介!」講師:ハロプロリーダー・和田彩花ちゃん)より引用テレビ東京系「THE GIRLS LIVE」(「初心者にもわかりやすい大仏の魅力を紹介!」講師:ハロプロリーダー・和田彩花ちゃん)より引用テレビ東京系「THE GIRLS LIVE」(「初心者にもわかりやすい大仏の魅力を紹介!」講師:ハロプロリーダー・和田彩花ちゃん)より引用

テレビ東京系「THE GIRLS LIVE」(「初心者にもわかりやすい大仏の魅力を紹介!」講師:ハロプロリーダー・和田彩花ちゃん)より引用
テレビ東京系「THE GIRLS LIVE」(「初心者にもわかりやすい大仏の魅力を紹介!」講師:ハロプロリーダー・和田彩花ちゃん)より引用

また、よく耳にするものの、意味まではわからない「如来」や「菩薩」、「明王」、「天部」といった仏教用語についても、和田彩花ちゃんは丁寧に解説した。

テレビ東京系「THE GIRLS LIVE」(「初心者にもわかりやすい大仏の魅力を紹介!」講師:ハロプロリーダー・和田彩花ちゃん)より引用
テレビ東京系「THE GIRLS LIVE」(「初心者にもわかりやすい大仏の魅力を紹介!」講師:ハロプロリーダー・和田彩花ちゃん)より引用

こういう若い女の子のマニアが、そのジャンルを活性化させたり、牽引したりといったことは多々あるので、和田彩花ちゃんの存在は、仏像業界、仏教界にとっては大切な存在となっていることだろう。

貴方も旅先で寺院を巡った際は、仏像に注目してみよう!

■アンジュルム 和田彩花オフィシャルブログ「あや著」
https://ameblo.jp/angerme-ayakawada

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099