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ひときわ力(リキ)が入っている『大都会』コーナー、新星堂 名古屋店【連載:アキラの着目】

新星堂 名古屋店 公式Twitter @ssd_nagoya から引用先日解散した石原プロモーションがかつて活躍の場をさらに拡大すべく映画からテレビに進出し、「石原プロ テレビ第一回作品」として手掛けたのが刑事ドラマ『大都会 -闘いの日々-』だ。

好評を博した『大都会』は『大都会 PARTII』、『大都会 PARTIII』と続編まで制作されたのだが、この後に制作された『西部警察』がド派手な爆破シーンやカーアクションが多かっただけに、どうしても『西部警察』と比較されると、地味な刑事ドラマに思われがちだ。

確かに1作目の『大都会 -闘いの日々-』には派手さを感じられないものの、『大都会 PARTII』、『大都会 PARTIII』となると、テコ入れされた豪華俳優陣がキャラ立ちしていることもあり、先入観ほど地味ではないのだ。

また、前述の『西部警察』がエンタメとして視聴した場合、文句なしなのだが、リアリティという角度で視聴した場合、「いやいや、そんなにパトカー、ひっくり返らないだろ!」などとツッコミを入れたくなることもあったりで、ファンやマニアの間でも『大都会』好き、『西部警察』好きといったように、分かれたりするようだ。

そんな『大都会』シリーズ、先日のニッポンニュースでも取り上げたように、今夏にDVD-BOXが発売されることになった(2021年05月07日ニッポンニュース「放映開始45周年記念、『大都会』シリーズ・コンプリートDVD-BOX 8月4日発売!【連載:アキラの着目】」)

その時は公式オンラインショップのURLを記載したが、もちろん街のCD・DVDショップからでも購入は可能だ。

街のCD・DVDショップの中でもひときわ力が入っているコーナーをこしらえているのが新星堂 名古屋店。

誰が観ても思わず目を留めたくなる『大都会』コーナーだ。

この新星堂 名古屋店の力の入れようだと、全く『大都会』を知らない人や若い世代でもつい手にとって買いたくなるかもしれないし、昔のドラマだろうがなんだろうが、良いものは良いんだろうなという普遍的な価値観をさらに共有するようになるかもしれない。

こうした独自の裁量で『大都会』シリーズをプッシュしたり、推したりする新星堂 名古屋店に続くショップも見てみたいものだ。

【新星堂 名古屋店】

・所在地:名古屋市中村区名駅1-2-1 名鉄百貨店本店メンズ館6F
・営業時間:10:00~20:00
・電話番号:052-589-2160

■新星堂 名古屋店 公式Twitter @ssd_nagoya
https://twitter.com/ssd_nagoya

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

放映開始45周年記念、「大都会」シリーズ・コンプリートDVD-BOX 8月4日発売!【連載:アキラの着目】

去る4月28日、放映開始45周年を記念して、刑事ドラマ「大都会」シリーズ・コンプリートDVD-BOXが今夏8月4日に発売されることが決定した。

刑事ドラマ「大都会」といえば、故・石原裕次郎さんが代表を務める石原プロが映画からテレビに進出し、1976年(昭和51年)1月初めて手掛けたテレビドラマ。

刑事ドラマ「大都会」PARTⅡ
Amazon販売サイトから引用

その「大都会」は1作目「大都会-闘いの日々-」、2作目「大都会 PARTⅡ」、3作目「大都会 PARTⅢ」と続き、シリーズ化したのだが、その「大都会」の放映開始から45年を迎えたことを記念し、以前に発売されていたDVDをコンパクトなサイズ感とお求めやすい価格で新装パッケージ化したのがこの度の「大都会」シリーズ・コンプリートDVD-BOXだ。

放映開始45周年記念 「大都会」 シリーズ・コンプリートDVD-BOX ポニーキャニオン/石原プロモーション DVD・Blu-ray公式サイトから引用
放映開始45周年記念 「大都会」 シリーズ・コンプリートDVD-BOX
ポニーキャニオン/石原プロモーション DVD・Blu-ray公式サイトから引用

8月4日の発売日なのは、昨年8月に他界された渡哲也さんの一周忌のタイミング合わせ、より多くの方々に観て戴き、楽しんで戴きたいという願いからだそうだ。

1976年(昭和51年)1月の第一回から1979年9月の最終回までの約3年半に渡って放送された全132話がDVD-BOXに収録されており、石原軍団の記録映像ともいえよう。

ポニーキャニオン/石原プロモーション DVD・Blu-ray公式サイトから予約購入した人を対象として先着300人に特製スペシャルブックレット<オールカラー>(復刻版)が進呈されるので、購入したい人はお早めに。

放映開始45周年記念 「大都会」 シリーズ・コンプリートDVD-BOXの購入特典 先着300人対象 特製スペシャルブックレット<オールカラー>(復刻版) ポニーキャニオン/石原プロモーション DVD・Blu-ray公式サイトから引用
放映開始45周年記念 「大都会」 シリーズ・コンプリートDVD-BOXの購入特典
先着300人対象
特製スペシャルブックレット<オールカラー>(復刻版)
ポニーキャニオン/石原プロモーション DVD・Blu-ray公式サイトから引用

【放映開始45周年記念 「大都会」 シリーズ・コンプリートDVD-BOX】

・3シリーズ・セット価格:¥40,656(税込)
・収録数:シリーズ全132話(「大都会-闘いの日々-」、「大都会 PARTⅡ」、「大都会 PARTⅢ」)
・特典:ポニーキャニオン/石原プロモーション DVD・Blu-ray公式サイト限定で3シリーズ・セットを予約購入した人対象に先着300人に特製スペシャルブックレット<オールカラー>(復刻版)進呈
※特製スペシャルブックレットは2012年4月~11月に発売されたDVD、「大都会-闘いの日々-」(PCBP-62021)、「大都会 PARTⅡ」BOX1・2(PCBP-62022,62023)、「大都会 PARTⅢ」BOX1・2(PCBP-62024,62025)に特典封入されていたブックレットを合本した内容

■石原プロモーションDVDシリーズ|株式会社ポニーキャニオン
http://ishihara-dvd.jp/

※詳細はポニーキャニオン/石原プロモーション DVD・Blu-ray公式サイトを参照のこと

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

『大都会』、『西部警察』等で活躍の渡哲也さん、8月10日に死去【連載:アキラの着目】

ドラマ『西部警察』で大門刑事を演じた渡哲也さん映画『仁義の墓場』や、刑事ドラマ『大都会』での黒岩刑事役、『西部警察』での大門刑事役で活躍された俳優の渡哲也さんが、8月10日に肺炎のため死去されていた。

享年78歳。

最近のニッポンニュースでも『西部警察』関連の記事を頻繁にアップしていただけに、この突然の訃報には驚きを隠せない。

渡哲也さん 石原プロモーション公式サイトから引用
渡哲也さん
石原プロモーション公式サイトから引用

関係者によると、渡哲也さんは妻である俊子さんに対し、「自分の訃報は、葬儀など全てが終わるまで誰にも知らせるな」、「社葬も行うな」という旨の遺言を残していたという。

自身のことで人を巻き込みたくない、という“男気”から身内だけの葬儀となった。

舘ひろしさん、神田正輝さんら石原軍団には8月12日に渡哲也さんの死去が伝えられた。

渡哲也さんは「撮影所に行けば、石原裕次郎に会えるかもしれない」と友人から言われ、映画会社・日活の撮影所を訪問、その時にスカウトされ、1964年(昭和39年)に日活へ入社。

翌1965年(昭和40年)3月、映画『あばれ騎士道』で主演デビューし、エランドール賞新人賞を受賞した。

所属する日活の路線変更により日活を退社した後は、東映などの映画会社数社から専属オファーがあったが、石原裕次郎さんを尊敬していた渡哲也さんは1971年(昭和46年)、借金で倒産寸前の石原プロモーションへ入社、精力的に映画をこなし、石原プロモーションの大事な屋台骨となってゆく。

1973年(昭和48年)に大ヒットした任侠映画『仁義なき戦い』(主演:菅原文太さん)の主人公・広能昌三役は、元々最初にキャスティングされたのは渡哲也さんだったが、この時期、渡哲也さんは体調がすぐれず、広能昌三役の実現にまで至らなかった。

会社再建と経営安定を図る石原プロモーションは、テレビドラマへ本格進出し、『大都会 闘いの日々』、『大都会 PARTII』、『大都会 PARTIII』のシリーズ3部作を手掛け、いずれも渡哲也さんが主演を務めた。

さらに『大都会』終了後にスタートした『西部警察』も主演を務め、“角刈りにサングラス”というスタイルは、渡哲也さんのトレードマークとなった。

ドラマ『西部警察』で大門刑事を演じた渡哲也さん
ドラマ『西部警察』で大門刑事を演じた渡哲也さん

なので、渡哲也さんをモノマネするとなると、“角刈りにサングラス”でライフルを持つというものが多い。

男も女も惚れた男・渡哲也さんは、天国で石原裕次郎さんと美味しい酒を汲み交わしていることだろう。

■西部警察 PARTⅠセレクション 大門BOX 1 予告編

■石原プロモーション | 渡 哲也
https://www.ishihara-pro.co.jp/actor/watari/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

莫大な資金援助で制作、装甲車も走る刑事ドラマ『西部警察』【連載:アキラの着目】

今回のニッポンニュースは、これまでにも幾度となく取り上げた刑事ドラマ『西部警察』だ。

故・石原裕次郎さんが社長を務めた石原プロモーションが手掛けた刑事ドラマは数あれど、その中の最高峰だと筆者は思っている。

やはり『西部警察』の何が凄いのかというと、豪快な爆破シーンやカーアクションだろう。

それらは、同じ石原プロモーション制作の『大都会』や『太陽にほえろ』とは比べ物にならぬほどの規模なのだ。

ここからは推測の域に入るが、『大都会』や『太陽にほえろ』は日本テレビでの放送だったが、『西部警察』はテレビ朝日での放送となり、放送局が変わったことで莫大な資金援助があったのではないか。

つまり、テレビ朝日が高視聴率を取れる石原プロモーションの刑事ドラマを放送したいがために、莫大な金で石原プロモーションを”釣って”、日本テレビから”引き抜いた”とみることができるのでは、ということだ。

なので、ドラマ中における爆薬の使用量が半端なく増加しているのだ。

また、『西部警察』第一話、第二話で装甲車が登場。

ドラマ開始のインパクトとしては申し分なく絶大で、銀座や赤レンガの東京駅前、国会議事堂前を装甲車が走行するシーンは圧巻という言葉以外見つからない。

『西部警察』第一話「無防備都市(前編)」から引用
『西部警察』第一話「無防備都市(前編)」から引用

もちろんCGといったテクノロジーのない時代に制作された『西部警察』であるから、実写であり、装甲車を実走させて撮影したものだ。

『西部警察』第一話「無防備都市(前編)」から引用
『西部警察』第一話「無防備都市(前編)」から引用

この装甲車、かのフォークリフトで有名な小松製作所にこれまた莫大な金で造らせた特注品のようで、ドラマでは米軍の最新鋭装甲車という設定だった。

■【西部警察】装甲車メモリアル

この装甲車が走る『西部警察』は、令和に制作されたのではなく、昭和の時代、今から40年前に制作されたドラマなのだから、あらためて凄いことをやったものだと感心せざるを得ない。

『西部警察』に興味が出てきた人は、DVDをレンタルするか、DVDを購入するかして観てみるべし。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

昭和の名刑事ドラマ『西部警察』のロケ地は港区芝浦多し【連載:アキラの着目】

昭和のドラマを観るのが好きな人は、結構いるものだ。

現在と異なる東京の町を観ることができるから、という理由で観る人もいるのだが、筆者もその1人だ。

それも、自分の知っている町だとなおさら嬉しくなり、何回も録画あるいはDVDを巻き戻しては、再生して確認するということまでしてしまうのだ。

特に昭和の名刑事ドラマ『西部警察』は根強いファンがいることから、ロケ地の”解析サイト”まであるくらいだ。

そうした”解析サイト”で把握してから『西部警察』を観ると、「なるほど~、あの場所か!」といとも簡単にわかってしまうのだ。

そんなわけで、『西部警察』は、主に港区芝浦エリアで撮影されていたことが判明。

昭和の芝浦は、倉庫だらけで今ほど一般車両の交通量が多くなく、比較的カーチェイスやカーアクションを撮影しやすかったのかもしれない。

数あるカーチェイスやカーアクションの中でも、「東京都芝浦御循水路 護岸対策工事」の衝立を高速走行で突き破り、運河を飛び越えるシーンはダントツで視聴者の脳裏に焼き付いたが、その場所もどこだか解析されているのだから、『西部警察』マニア恐るべしだ。

まずは、その場所の地図。
ドラマ『西部警察』のカーチェイスやカーアクションのロケ地だった港区芝浦エリア

赤い線の通りにフェアレディZが走行し、運河を飛び越えたわけだ。

あとはシーン毎に今昔で対比しよう。

昭和 『西部警察』ドラマ『西部警察』のカーチェイスやカーアクションのロケ地だった港区芝浦エリア
現在

ドラマ『西部警察』のカーチェイスやカーアクションのロケ地だった港区芝浦エリア 現在は右手に愛育病院が建つ
ドラマ『西部警察』のカーチェイスやカーアクションのロケ地だった港区芝浦エリア
現在は右手に愛育病院が建つ

「東京都芝浦御循水路 護岸対策工事」の衝立を突き破って運河を超える
「東京都芝浦御循水路 護岸対策工事」の衝立を突き破って運河を超える
別の角度から
別の角度から

昭和 『西部警察』
現在

フェアレディZが大ジャンプした運河を横から見る
フェアレディZが大ジャンプした運河を横から見る

昔に比べて、現在の運河は幅が狭くなっていることがわかる。

この幅ならば、大ジャンプは楽勝だが、昭和の当時はギリギリ対岸に着地した後、フェアレディZは裏返しになり、ドライバーのスタントマンは脊髄を損傷する大怪我を負ったとのことだ。

現在では、この港区芝浦の地が、『西部警察』のカーチェイスやカーアクションを撮影していたロケ地だったとは、昔からの住民でない限り、ほとんど誰も知らないだろう。

東京の町を今昔対比するのは面白いものだ。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

今ではありえない!続100名城・品川台場での仮面ライダー格闘シーン【連載:アキラの着目】

10/1(火)から毎週TOKYO MXにて再放送が開始された「仮面ライダー」。

先日のニッポンニュースでも取り上げたばかりだ(2019年09月11日ニッポンニュース「令和に昭和の初代・仮面ライダー復活!10/1(火)から毎週TOKYO MX再放送!!【連載:アキラの着目】」)。

筆者も録画をしかけて観たのだが、なんと本編以外にも気になるところが。

特撮ヒーローものに限らずなのだが、昔の映画・ドラマを観ていると、昔の東京の風景や流行等を見ることができ、なかなか興味深いのだ。

「仮面ライダー」もご多分に漏れず、ED曲が流れる格闘シーンのロケ地は、なんと今ではありえない続100名城・品川台場なのだ。

早速そのED曲が流れる格闘シーンを観てみよう。

最初の写真右側から、虎ノ門の霞が関ビル、浜松町の世界貿易センタービル、そして中央にいる仮面ライダーの背景には東京タワーを視認できる。

ちょうどこの初代・仮面ライダーが撮影された当時の東京は、高度経済成長時代といっても高層ビルはこれら霞が関ビルと世界貿易センタービルしか存在しなかったのだ。

だから逆にいうと、この2つのビルを確定でき、東京タワーとの位置関係もわかり、さらに撮影ロケ地の陸地が斜めに映っていることも決め手となって、ED曲の格闘シーンは現在の台場公園、すなわち品川台場で撮影されたことがわかるのだ。

ちなみに最初の写真と4枚目の写真は同じ場所だ。

昔と今で明らかに異なるのは、東京のビルの多さやレインボーブリッジの有無だろう。

当時のお台場は一般人が足を踏み入れるような場所では決してなく、貯木場だったり、ゴミ埋立地だったり、ただの空き地だったりしてたので、邪魔されずに撮影ができる絶好のロケ地だったことは想像に難くない。

現在では、品川台場こと台場公園は、前述の通り続100名城に選出された「城」であり史跡扱いだから、当時のような派手な格闘シーンやアクションシーンの撮影許可は容易に下りないことだろう。

過去の映画やドラマを観ると、面白い発見があるから、昔の映画・ドラマを追っかけるのを推奨したい。

■関連記事:
東京の様々な地名の由来 ~お台場(東京都港区)前編~【連載:アキラの着目】
東京の様々な地名の由来 ~お台場(東京都港区)後編~【連載:アキラの着目】

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

日本のみならず中国でも一世を風靡した荒木由美子さん【連載:アキラの着目】

中国で有名な日本の芸能人は誰かという問いになると、必ずと言っていいほどに山口百恵さんの名前が挙がる。

間違いではない。

しかし、中国の国民的スポーツの躍進にまで影響を及ぼした、中国で有名な日本の芸能人は誰かとなると、山口百恵さんではないのだ。

では、その人は一体誰なのか?

その人は荒木由美子さんなのだ。

荒木由美子さん 株式会社ハブマーシー(タレント事務所)HPから引用
荒木由美子さん 株式会社ハブマーシー(タレント事務所)HPから引用

スポーツ根性ものドラマ(スポ根ドラマ)『燃えろアタック』(石ノ森章太郎原作・中国でのタイトル『排球女将』)で、女子バレーボールのヒロインを演じたのが荒木由美子さん。

『燃えろアタック』(石ノ森章太郎原作)出演時の荒木由美子さん
『燃えろアタック』(石ノ森章太郎原作)出演時の荒木由美子さん

当時の日本では、女子バレーボールが全盛期だったこともあり、その追い風を受けて『燃えろアタック』が制作され、荒木由美子さんも人気の階段を登り詰めるようになる。

『燃えろアタック』出演時の荒木由美子さん『燃えろアタック』出演時の荒木由美子さん

ちょうど日本国内でバレーボールが盛り上がっている頃、お隣の中国でもバレーボールが人気・実力とも上昇中で、そのタイミングで『燃えろアタック』が中国でも放送されるようになったのだ。

『燃えろアタック』中国版『排球女将』のポスター
『燃えろアタック』中国版『排球女将』のポスター

あくまでもドラマであり、フィクションである『燃えろアタック』なので、ネットの遥か上まで体がすっぽり出てしまうほどのジャンプ力でアタックを撃つ「ひぐま落とし」や、現在のドローンでも無理なくらいの変幻自在な動きをする「UFOサーブ」など、冷静に観てはいけないような、奇抜な技が出現するものの、それでも圧倒的な人気があり、中国国内で80%の視聴率を超えたのだとか。

このように、中国の人たちの10人中8人がこの『燃えろアタック』、中国では『排球女将』を観ていたのだから、荒木由美子さんが中国国内で有名になり、大人気となってしまうのは当然のなりゆきだ。

中国の少女たちは、荒木由美子さん演じる主人公「小鹿ジュン(中国の『排球女将』では「小鹿純子」)」に憧れて、バレーボールをやり出す娘も増え、その結果、中国女子バレーボール躍進の原動力となり、現在の隆盛があるのだ。

中国のバレーボール少女たちと一緒に撮影した荒木由美子さん
中国のバレーボール少女たちと一緒に撮影した荒木由美子さん

アリババのジャック・マー会長も少年時代に『排球女将』に釘付けで、ヒロインの「小鹿純子」こと荒木由美子さんに恋心を抱いたのだとか。

若き頃の荒木由美子さん
若き頃の荒木由美子さん

その少年時代に抱いた淡い恋心、いつかは本物の荒木由美子さんに逢うという夢は、2003年に一応成就する。

アリババドットコムが荒木由美子さんを中国に招聘したのだ。

アリババのジャック・マー会長と荒木由美子さん RECORD・CHINAから引用
アリババのジャック・マー会長と荒木由美子さん RECORD・CHINAから引用

マー会長は、その後も日本で荒木由美子さんと度々逢い、記念写真を撮っているのだとか。

日本だけでなく、中国でも一世を風靡した荒木由美子さんは、現在も日中両国の架け橋的存在だ。

■荒木由美子プロフィール 株式会社ハブマーシー(タレント事務所)HP
http://www.havmercy.co.jp/Araki/pg106.html

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