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お台場に代わる穴場の東京ベイエリア観光スポット「竹芝桟橋」&「日の出桟橋」【連載:アキラの着目】

東京の観光スポットとしてすっかりお馴染みとなったお台場。

東京湾の絶景を望めるお台場は観光スポットとして人気なのは当然なのだが、やはりそれゆえに休日ともなると混雑するし、それに都心からのアクセスに時間がかかるし、だから交通費もかかるしで、正直なところ利便性が良いとは言い難い。

でも、東京湾、いわゆるベイアリアには行きたいな…。

そんなふうに思っている人にオススメの穴場東京観光スポットが竹芝桟橋と日の出桟橋だ。

お台場のような大規模な商業施設はないものの、食事できる店舗はあるし、竹芝桟橋に限るがお土産も購入できる。

それに正真正銘のベイエリアなのだ。

「竹芝桟橋や日の出桟橋に行くには、ゆりかもめの『竹芝』駅や『日の出』駅で降りなきゃならないから、結局運賃が高くつくじゃん」

確かにゆりかもめを利用すればその通りなのだが、今ならば無料のシャトルバスが出ているから、東京駅丸の内から無料で行くことができるのだ。

その無料バスが、JR東日本とジェイアールバス関東が運行する燃料電池バス「JR竹芝 水素シャトルバス」。

昨年の2020年10月24日(土)から運行が開始され、2021年3月31日(水)までの運行予定だ。

運行区間は、東京駅~ウォーターズ竹芝~日の出ふ頭~東京ポートシティ竹芝~東京駅間の循環ルートで、平日は1本/時、土休日は2本/時の運行だ。

お台場ほどの混雑がなく、でもしっかりと東京湾の絶景を堪能でき、それでいて無料バスで辿り着ける。

良いことづくめの竹芝・日の出のベイエリアに、3月31日までに行くべし!

■無料循環バス「JR竹芝 水素シャトルバス」のご案内
http://www.jrbuskanto.co.jp/topics/fcbus.20201229.pdf

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

今ではありえない!続100名城・品川台場での仮面ライダー格闘シーン【連載:アキラの着目】

10/1(火)から毎週TOKYO MXにて再放送が開始された「仮面ライダー」。

先日のニッポンニュースでも取り上げたばかりだ(2019年09月11日ニッポンニュース「令和に昭和の初代・仮面ライダー復活!10/1(火)から毎週TOKYO MX再放送!!【連載:アキラの着目】」)。

筆者も録画をしかけて観たのだが、なんと本編以外にも気になるところが。

特撮ヒーローものに限らずなのだが、昔の映画・ドラマを観ていると、昔の東京の風景や流行等を見ることができ、なかなか興味深いのだ。

「仮面ライダー」もご多分に漏れず、ED曲が流れる格闘シーンのロケ地は、なんと今ではありえない続100名城・品川台場なのだ。

早速そのED曲が流れる格闘シーンを観てみよう。

最初の写真右側から、虎ノ門の霞が関ビル、浜松町の世界貿易センタービル、そして中央にいる仮面ライダーの背景には東京タワーを視認できる。

ちょうどこの初代・仮面ライダーが撮影された当時の東京は、高度経済成長時代といっても高層ビルはこれら霞が関ビルと世界貿易センタービルしか存在しなかったのだ。

だから逆にいうと、この2つのビルを確定でき、東京タワーとの位置関係もわかり、さらに撮影ロケ地の陸地が斜めに映っていることも決め手となって、ED曲の格闘シーンは現在の台場公園、すなわち品川台場で撮影されたことがわかるのだ。

ちなみに最初の写真と4枚目の写真は同じ場所だ。

昔と今で明らかに異なるのは、東京のビルの多さやレインボーブリッジの有無だろう。

当時のお台場は一般人が足を踏み入れるような場所では決してなく、貯木場だったり、ゴミ埋立地だったり、ただの空き地だったりしてたので、邪魔されずに撮影ができる絶好のロケ地だったことは想像に難くない。

現在では、品川台場こと台場公園は、前述の通り続100名城に選出された「城」であり史跡扱いだから、当時のような派手な格闘シーンやアクションシーンの撮影許可は容易に下りないことだろう。

過去の映画やドラマを観ると、面白い発見があるから、昔の映画・ドラマを追っかけるのを推奨したい。

■関連記事:
東京の様々な地名の由来 ~お台場(東京都港区)前編~【連載:アキラの着目】
東京の様々な地名の由来 ~お台場(東京都港区)後編~【連載:アキラの着目】

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

意外と楽しめる東京の穴場展望台3選【連載:アキラの着目】

今回のFJ時事新聞ニッポンニュースは、意外と楽しめる東京の展望台を3つ取り上げてみる。

過去のニッポンニュースでも、似たような記事を掲載しているが(2018年02月04日ニッポンニュース『東京穴場観光巡り ~文京区シビックセンター展望台~【連載:アキラの着目】』2018年03月08日ニッポンニュース『”駅チカ”の展望回転ラウンジ「銀座スカイラウンジ」【連載:アキラの着目】』2019年01月21日ニッポンニュース『広角ガラスからの眺めと開放感ある屋上の六本木ヒルズ展望台【連載:アキラの着目】』2019年05月22日ニッポンニュース『伊豆諸島へのアクセスと穴場の展望台がウリの調布飛行場【連載:アキラの着目】』)、過去の分とは1つもダブらずに新規で東京の穴場展望台を取り上げてみたい。

1.テレコムセンター展望台

日本夜景遺産にも認定されている、お台場テレコムセンタービル21Fにある展望台(99m)は、広々としたスペースにテーブルや椅子が置かれ、ゆっくり寛げる。

テレコムセンタービル|東京テレポートセンターHPから引用

大パノラマから東京タワーや東京スカイツリー、新宿新都心や品川埠頭、臨海副都心といった東京周辺を一望できる。

晴天時には無料望遠鏡で富士山も望むことが可能だ。

夏には東京湾で打ち上げられた花火を目前で捉え、元旦には初日の出を捉えることができるので、ぜひ行ってみよう。

テレコムセンタービル|東京テレポートセンターHPから引用

【テレコムセンター展望台 詳細】

・所在地:〒135-0064 東京都江東区青海2-38 テレコムセンター 東棟21F
・交通アクセス:ゆりかもめ線テレコムセンター駅より徒歩1分
・営業時間:月~金 15:00~21:00、土日祝 11:00~21:00(夏休み期間 7/20~8/31 11:00~21:00)
・定休日:年中無休(ビル休館日、年末年始を除く)
・入場料:大人500円、子供300円/ 団体(15名以上)各100円引
・TEL:03-5500-0021

施設紹介|テレコムセンタービル|東京テレポートセンター

2.カレッタ汐留 46階展望スペース

こじんまりとした展望台ながらも、地上約200mの高さから眺める風景は絶品!

銀座からレインボーブリッジやフジテレビ等のお台場までの東京湾一帯180°を見渡せることができる。

カレッタ汐留 46階展望スペース SmartParty.jpから引用

特にレインボーブリッジやお台場方面の、北東側展望スペースは、理想的な構図の風景写真を撮ることができるので、オススメだ。

カレッタ汐留 46階展望スペース SmartParty.jpから引用

この展望スペースには、デザイナーズチェアが設置されているので、心ゆくまで絶景を堪能しよう。

綺麗な夜景を観ながら、ロマンティック・モードに突入できるので、デートに最適。

【カレッタ汐留 46階展望スペース 詳細】

・所在地:〒105-7046 東京都港区東新橋1-8-2 カレッタ汐留46階
・交通アクセス:JR・地下鉄銀座線新橋駅徒歩5分、都営浅草線新橋駅徒歩3分
・営業期間:営業:11:00~23:00(スカイレストランの営業時間に準ず)
・その他:年中無休

フロアガイド:46F|カレッタ汐留 – caretta shiodome

3.船堀タワー

江戸川区のシンボル「タワーホール船堀」にあり、無料で最上階まで登ることのできるのが船堀タワーだ。

タワーホール船堀から引用

高さ115mの展望室は、都内全域を一望できる360°の大パノラマ。

無料にもかかわらず、入場案内担当者やエレベーター乗務員もいるので、不明点があってもすぐ訊ける。

【船堀タワー 詳細】

・所在地:〒134-0091 東京都江戸川区船堀4丁目1-1
・交通アクセス:都営新宿線「船堀駅」下車、徒歩約1分
・営業期間:見学時間:展望エレベーター運行時間:9:00~21:30(暴風等、天候により運行を停止する場合あり)
・休館日:年末年始、その他休館日は要HP確認
・タワー料金:無料
・タワーの高さ:展望室高さ 115メートル
・TEL:03-5676-2211(代)

http://www.towerhall.jp/1facility/facility-up.html#otower

以上、そんなに巷では知られていない展望台を取り上げてみた。

時期や他の近場のスポットと上手に絡めて、訪れるといいだろう。

※情報は令和元年6月4日現在のものであるため、詳細は、各施設にお問い合わせのこと

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

花火とレインボーブリッジのコラボ、お台場「STAR ISLAND 2018」【連載:アキラの着目】

お台場は、かつてはその名の通り、砲台の置かれた地であった。

当然、砲台なのだから砲弾を撃つ場所だったわけだが、平成30年5月26日現在においては、砲弾ではなく花火を打ち上げている。

というのも、未来型花火エンターテインメント「STAR ISLAND 2018」といわれるイベントがちょうど開催中だからだ。

百聞は一見に如かず、ということで、動画をご覧あれ。

この動画は、未来型花火エンターテインメント「STAR ISLAND 2018」の一部にしか過ぎず、枝垂れ桜のような花火以外にも、キラキラと光りを何度も反転しながら、消えてゆく花火もあったりで、レインボーブリッジとのコラボもなかなか。

そのため、筆者はしばし原稿を書く手を止めてしまった。

FJ時事新聞編集部から観た未来型花火エンターテインメント「STAR ISLAND(スターアイランド)」

5月26日(土)限りのイベントだったので、来年までお預けとなってしまうが、来年こそは間近で観てみたいという人は、以下のサイトから情報を得よう。

■未来型花火エンターテインメント「STAR ISLAND(スターアイランド)」
http://www.star-island.jp/

水陸両用車で東京の陸も海も観光できちゃうTOKYO DUCK TOURS【連載:アキラの着目】

「せっかく東京に来たのだから、あの街にも、この街にも行きたいし、東京湾もクルージングしたい。でも、いちいち乗り換えるのが手間だな、かったるいな」

「ありきたりな観光地巡りはつまらない。心がワクワク、ドキドキするような刺激のある観光をしたい!」

こんなふうに思っている人たちにおすすめなのが「TOKYO DUCK TOURS」(東京ダックツアー)だ。

「TOKYO DUCK TOURS」とは何かというと、パッと見、マイクロバスのような水陸両用車で東京の陸地(港区)と、お台場の海をドライブ観光するツアーだ。

水陸両用車 ー TOKYO DUCK TOURS

それまで陸地を走行していた水陸両用車が、大きな波しぶきを立てながら、お台場の海へ突入するという、スリル満点の冒険アトラクションのような観光が体験でき、また、わざわざ車から船に乗り換えるという煩わしさもなく、1台の水陸両用車で完結できる点が便利だ。

水陸両用車 ー TOKYO DUCK TOURS水陸両用車 ー TOKYO DUCK TOURS水陸両用車 ー TOKYO DUCK TOURS

「TOKYO DUCK TOURS」には2コースが用意され、1つは「フジテレビ(本社前広場)発 ODAIBAコース」、もう1つは「東京プリンスホテル発 ODAIBAコース」だ。

TOKYO DUCK TOURS フジテレビ(本社前広場)発 ODAIBAコース ー TOKYO DUCK TOURS ホームページより引用
TOKYO DUCK TOURS フジテレビ(本社前広場)発 ODAIBAコース ー TOKYO DUCK TOURS ホームページより引用

TOKYO DUCK TOURS 東京プリンスホテル発 ODAIBAコース ー TOKYO DUCK TOURS ホームページより引用
TOKYO DUCK TOURS 東京プリンスホテル発 ODAIBAコース ー TOKYO DUCK TOURS ホームページより引用

「フジテレビ(本社前広場)発 ODAIBAコース」、「東京プリンスホテル発 ODAIBAコース」、それぞれのコース毎に問い合わせ先が異なるので、注意しよう。

友人・知人を「TOKYO DUCK TOURS」に連れていく際は、あえて水陸両用車であることを伝えないで乗せると、さらに驚きが倍増するかも。

「TOKYO DUCK TOURS」は、筆者も体験してみたいツアーで、実際に「TOKYO DUCK TOURS」に参加した暁には、そのリポートをお伝えしたい。

【TOKYO DUCK TOURS】
●料金
・大人:4,300円
・子供(小学生以下):2,500円
・幼児(2歳以下):500円

●所要時間
・約90分

●出発時間
・09:30
・11:15
・13:10
・14:50
・16:40
※16:40は4月末~9月末運行

●問い合わせ先
・フジテレビ(本社前広場)発 ODAIBAコース:090-3937-6476
・東京プリンスホテル発 ODAIBAコース:080-2489-6770

■TOKYO DUCK TOURS ホームページ
http://www.tokyo-duck.tours/

※情報は2018年4月1日現在のもの

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

東京の様々な地名の由来 ~お台場(東京都港区)後編~【連載:アキラの着目】

前回は、お台場の地名の由来となった、品川台場(品川砲台)の成り立ちについて説明した。

今回は、実際に品川台場(品川砲台)の中で現存している第三台場のレポートをお伝えする。

第三台場へのアクセスは、ゆりかもめが便利で、「お台場海浜公園」駅で下車する。

ゆりかもめ路線図

新橋からゆりかもめに乗り、「芝浦ふ頭」駅を過ぎて、お決まりのループも過ぎると、右手に第三台場を眺望することができる。

品川第三台場

あらためて東京湾の中に築造された人工島なんだと認識できる。

「お台場海浜公園」駅で下車し、西側の海方面へ歩くと、台場公園やデックスお台場が網羅された案内図が現れる。

お台場海浜公園周辺案内図

これを見て、まずは第三台場が方形であることを頭に入れておこう。

余談だが、なぜ第三台場は方形なのかというと、十字砲火を可能にするためなのだ。

話を元に戻そう。

案内図の裏手に回ると、大砲の弾に見立てた、丸い球状のオブジェなのか腰掛けなのか不明なものが現れる。

お台場海浜公園

この球に座ってしばしお台場の浜辺を眺めるのもいいだろう。

お台場の浜辺
お台場の浜辺

西に向かって歩みを進めると、第三台場へ向かう”土橋”に着くので、そこをさらに歩いて行く。

品川第三台場への”土橋”
品川第三台場への”土橋”

2分も歩けば、第三台場が視界に入ってくる。

私が行った時は、欧米人女性2人が佇んでいた。

品川第三台場

打込み接ぎ(うちこみはぎ)という石の積み方があるのだが、それに似た石垣を観ることができる。

品川第三台場品川第三台場
品川第三台場

木造の階段を上がっていくと、ちょっとした土塁に刻まれた道2本が現れるので、どちらかを通っていくと、

品川第三台場

台場公園案内に出くわすので、しっかり品川第三台場のあらましについて読んでおこう。

台場公園案内板
台場公園案内板

台場公園案内を見たら、品川第三台場の内側に目を向けてみる。

広大な窪地が視界に飛び込んでくるので、現在自分のいる場所がいかに高く、高低差があるか、一目瞭然だ。

品川第三台場
品川第三台場

品川第三台場の南側角にまで行くと、某お台場テレビ局と品川第三台場の松とのコラボを観ることができる。

品川第三台場

同じ場所から90度西方向に顔を向けると、今度は緑の生い茂った防波堤(左)と、品川第六台場(中央から右)が見える。

品川第三台場

そのまま西方面に進むと、今度は大砲の台座が現れる。

古めかしい大砲の台座だが、幕末期のものではなくレプリカなので、感極まらないように(微笑)。

品川第三台場 大砲の台座
品川第三台場 大砲の台座

品川第三台場の西側角まで行くと、品川第六台場とレインボーブリッジの異色の組み合わせを観ることができる。

品川第三台場とレインボーブリッジ

次は、広大な窪地に下りてみよう。

点々と連なった置石は、陣屋跡だ。

これまた当時のものではなくレプリカなので、誤って感激して、頬ずりしないように(微笑)。

品川第三台場 陣屋跡

窪地の南にあるかまど跡にも踏み込んでみよう。

城郭の虎口(出入口)のように石垣で固められた所を入り込むと、かまど(右)が見えた。

品川第三台場 かまど跡
品川第三台場 かまど跡

かまどをよく見ると、複数の鍋を火にかけられるような造りになっている。

品川第三台場 かまど

因みにこのかまども当時のものではなくレプリカなので、感激して号泣しないように(微笑)。

品川第三台場の東側に行くと、今度は弾薬庫を観ることができる。

品川第三台場 弾薬庫

この弾薬庫は当時のままなので、感激して号泣しても構わない(微笑)。

以上、品川第三台場はじっくり観ても良し、気軽に散歩するのも良し。

人工島の割には草木が密集し、自然豊かで、野生の鳥も飛来してくるので、観光穴場スポットとしてもおすすめだ。

これでお台場は、品川台場から由来した地名ということがしっかりわかって頂けたかと思う。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

東京の様々な地名の由来 ~お台場(東京都港区)前編~【連載:アキラの着目】

某テレビ局や様々なショッピングモールがあり、国内外の観光客から人気がある「お台場」。

「なんか大砲が置いてあった島があったから、お台場って言うんでしょ」

確かに「お台場」の地名の由来は、ほぼその通りなのだが、「はい、それ正解!」ではもうこのコラムが終わってしまうので、もっと掘り下げてみる。

まずは「お台場」こと台場が、昔はどうなっていたかを探ってみる。

台場古地図

これは幕末の地図なのだが、実は台場が11基(未着工含む)も存在したのだ。

この地図に描かれている台場は、「品川台場(品川砲台)」という。

「品川台場(品川砲台)」は、江戸幕府(徳川幕府)がペリーの再来航に備えるため、伊豆韮山の代官・江川太郎左衛門英龍に設計・監督させ、嘉永6年(1853年)に着工された。

江戸時代最後の国家的事業で、かつ西洋式築城術を取り入れた、日本初の本格的近代城郭であるという側面も「品川台場(品川砲台)」は持っている。

今では、ゆりかもめの「お台場海浜公園」駅や、その隣の「台場」駅、さらには「青海」駅、東京ビッグサイトまでのエリア全体を総称して「お台場」というが、元々「お台場」こと台場は、先ほどの地図に描かれた全ての台場を指すのだ。

現在のお台場エリア

因みに、広義の台場は、全国各地に築かれた、砲台がある人工島の要塞や、幕末-明治期に築かれた野戦築城を指し、海岸線だけに築かれたのではなく、峠・高台・交通の要衝にも築かれたりした。

このコラムでは、こうした全国大小の台場を取り上げるつもりはないので、「品川台場(品川砲台)」に限定して、話を進める。

当初「品川台場(品川砲台)」は、最初に掲げた地図が示す通り、品川沖から深川沖にかけて11ヵ所の台場を築造するという案だった。

第一台場から第七台場までが着工したが、資金不足により実際に完成したのは、第一、第二、第三、第五、第六台場の5基で、第七台場は未完成となった。

台場周辺地図(1898-1909)
台場周辺地図(1898-1909)

台場周辺地図(1998-2005)
台場周辺地図(1998-2005)

では実際に品川台場(品川砲台)の中でも現存し、一般開放されている第三台場を歩いてみるのだが、そのレポートは後編で。

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責任編集:拡輪 明-HS099