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今、最も勢いのあるアイドルグループ・アンジュルムの名曲5選【連載:アキラの着目】

他のアイドルグループからも一目置かれた存在だったアイドル・グループNo.1の℃-ute(キュート)が昨年2017年6月に解散してからは、ハロー!プロジェクト(シャ乱Q・つんく♂が手がけるアイドル集団)の頂点に立ったアンジュルム。

リーダーの和田彩花ちゃんを中心に、1人1人個性の強いメンバーで固められたこのグループは、第41回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した女優・蒼井優さんがメディアで「アンジュルム推し」を公言したことで、さらにファンを獲得、ダンサブルで力強い楽曲を披露しながら今日までやってきた。

今年2018年6月3日には、フランス・パリ北部の「La Cigale」(ラ・シガール)にてライブ・コンサートを開催、ヨーロッパのアンジュルム・マニア、ハロプロ・マニアを熱狂させた。

ちなみにライブ・コンサート会場の「La Cigale」(ラ・シガール)は、これまでにエリック・クラプトン、コールドプレイ、ノラ・ジョーンズ、オアシス、プリンス、レディオヘッド、日本のアーティストでは坂本龍一、DIR EN GREY、きゃりーぱみゅぱみゅ、等々、錚々たるアーティストがプレイしており、ハロー!プロジェクトでは℃-ute(キュート)が2013年にライブ・コンサートを開催している。

以上からもおわかりのように、まさに今、最も勢いのあるアイドルグループなのがアンジュルムなのだ。

そこで今回のニッポンニュースでは、アンジュルムの楽曲から名曲と呼び声の高い5曲を紹介する。

フランス・パリ凱旋門前で勢揃いのアンジュルム 日本で発表されている、ポップス、ロックミュージック等をはじめとした音楽作品を紹介するサイト『BARKS』から引用フランス・パリ北部の「La Cigale」(ラ・シガール)にて大盛況のライブ・コンサートを成功させたアンジュルム 日本で発表されている、ポップス、ロックミュージック等をはじめとした音楽作品を紹介するサイト『BARKS』から引用

フランス・パリ北部の「La Cigale」(ラ・シガール)にて大盛況のライブ・コンサートを成功させたアンジュルム 日本で発表されている、ポップス、ロックミュージック等をはじめとした音楽作品を紹介するサイト『BARKS』から引用
フランス・パリ北部の「La Cigale」(ラ・シガール)にて大盛況のライブ・コンサートを成功させたアンジュルム
日本で発表されている、ポップス、ロックミュージック等をはじめとした音楽作品を紹介するサイト『BARKS』から引用

1.次々続々

女の子を評価するのに「カッコイイ」というのは何か憚れる思いがするのだが、そうはいっても実際にアンジュルムはカッコイイのだからカッコイイと言うしかない。

連鎖的なダンスや力強く行進するような曲調が、一般ウケするはずと思い、1番目に挙げた。

サビの「次々続々~」のメロディは、ビージーズの『Stayin’Alive』(ステイン・アライブ)のサビに似ている感があるのは否めないが、それがあっても世間に聴いてもらいたい曲だ。

2.七転び八起き

最近は、聴いても印象に残らない平板なメロディラインの曲が多い中、この曲は印象に残るメロディラインだ。

特に「七転び八起き~」からと、エンディング間近で3’18″からの「WOW、WOW、WOW、WOW、WOW、WOW、WOW、WOW、WOW…」のメロディラインは秀逸で、口ずさみやすくて馴染みやすい。

3.恋ならとっくに始まっている

オープニングの台詞を言い終わった後からのイントロは、単純なメロディなんだけど、繰り返しによって耳に心地よく残る。

また、腕を上下に振り、身体を左右に跳ねるダンスもイントロのメロディと上手くシンクロして視覚的にも聴覚的にも調和している。

全体の曲調は、どことなく昭和のフォーク・テイストが振りかけられているような仕上がりで、平成の曲なんだけど、懐古的雰囲気を感じさせる。

4.カクゴして

これまたオープニングは台詞があり、その直後からエレキサウンドがギュンギュンに炸裂し、威勢の良さがウリとなる。

「愛しちゃってんじゃないの? 恋しちゃってんじゃないの?」の辺りのダンスが手を互い違いに上下に巻くような振り付けで、やはりメロディラインとテンポとダンスの三位一体が申し分ない。

YouTubeではこの『カクゴして』をエレキギターでコピーしている人もおり、ロック調なメロディに惹かれているであろうことは想像に難くない。

5.マナーモード

マナーモードを歌っているメンバーを全体的に観ると、普通に見え過ぎてしまうのだが、1人1人のダンスを注視すると、指先までしなやかに、そして丁寧に踊っているのが観てとれる。

この曲もそうなのだが、いとも簡単にやってのけてるような、そんなに難しく見せていないところが、逆に凄いなと思わせるところで、パフォーマンスに定評のあるハロプロのアイドルだからこそできる芸当だろう。

曲そのものでは、間奏のエレキの音色が続いた後の「ずるい方法~」からのメロディ部分もキンキン響く声でなく、聴きやすい。

アンジュルムの曲は、メンバーの娘たちの個性が強いこともあって、その彼女たちに負けないメリハリの利いた曲がハロプロの他のグループに比べ、多いように思われる。

適切な例えではないけれども、「この力強いギトギトのスープに合わせるためには、スープに負けない、太くコシの強い麺でないとダメ」みたいな感じだろうか。

他のアーティストが歌っても遜色ないレベルの曲を、ダンス付きでパフォーマンスしているのが、アンジュルムの評価が高い理由の1つであることも間違いないだろう。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

アイドル曲にハマるアマチュアのロック・ギタリストたち【連載:アキラの着目】

この約10年間においてYouTubeでやたらと目にするのが、自分の得意とする楽器で、気になる曲や好きなアーティストの曲を”完コピ”(「完全コピー」の略)する「~を弾いてみた」動画だ。

FJ時事新聞ニッポンニュースでもこれまでにこの「~を弾いてみた」動画を取り上げてきた(2018年01月03日「『◯◯◯を弾いてみた!』を取り上げてみた!」2018年05月13日「『◯◯◯を弾いてみた』を取り上げてみた ~Part2~」)。

こうした”完コピ”するアマチュアの人たちは、ピアノ演奏ならクラシックの曲、エレキギターならロックというように、概ね演奏する楽器で演奏曲が決まっていたようなところがあった。

しかし、いつの頃からか、楽器のイメージとはかけ離れたジャンルの曲を”完コピ”するのも多く目につくようになり、エレクトーンでアニメ主題歌や、エレキギターで特撮ヒーロー主題歌を演奏する人たちが現れた。

今回はそうした中でも、おそらくロックバンドのアマチュア・ギタリストであろう人たちがアイドル曲にハマり、エレキギターで演奏している動画を3つ取り上げてみた。

アイドル曲とはいっても曲調がロックだったり、完成度の高いノリノリなサウンドの曲もあるから、聴く側も結構違和感なく、曲そのものをロックみたいに楽しめるはずだ。

エレキギター

アマチュアのロック・ギタリストが演奏するJuice=Juice(ジュース=ジュース)『五月雨美女がさ乱れる(さみだれびじょがさみだれる)』

まず最初の、アイドル曲にハマったアマチュアのロック・ギタリストがエレキギターでジャカジャカ弾いている曲が、先日も取り上げた、世界で人気の女性アイドルグループ・Juice=Juice(ジュース=ジュース)『五月雨美女がさ乱れる(さみだれびじょがさみだれる)』だ。

『五月雨美女がさ乱れる』は、特にギュンギュンうなるイントロ部分からして一般的なアイドル曲とは思えず、曲全体を通して聴いても、これはどこかの1アーティストが歌っている曲にしか聴こえないほどの完成度といえる。

この『五月雨美女がさ乱れる』をあえて選び、エレキギターで弾くこの青年の右傍らには、少なく見ても他にまだ2つのエレキギターがあるのを確認できる。

エレキギターをこよなく愛する青年が弾く曲が、バリバリのロックではなく、バリバリのロック調のアイドル曲というのが興味深い。

アマチュアのロック・ギタリストが演奏するANGERME(アンジュルム)の『マナーモード』

次に紹介するアマチュアのロック・ギタリストによるアイドル曲の演奏は、やはり海外で人気のある女性アイドルグループ・ANGERME(アンジュルム)の『マナーモード』だ。

この『マナーモード』、既にどこかで聴いたことがあるような耳に馴染みやすいメロディラインの曲で、エレキギターの演奏でさらに気分が高揚してくる。

サビ部分や、3分ちょうどからの間奏では、指が忙しく弦を弾き、いわゆるアイドル、アイドルした曲とは無縁のメロディ展開だ。

その後また、ANGERMEメンバーの伸びのある声とエレキサウンドがシンクロしてゆく。

アマチュアのロック・ギタリストが演奏するBerryz工房『雄叫びボーイ WAO!』

最後に紹介するアマチュアのロック・ギタリストによるアイドル曲の演奏は、2015年3月3日をもって解散したBerryz工房『雄叫びボーイ WAO!』だ。

この『雄叫びボーイ WAO!』という曲は、「コブシ」みたいな歌い回しがある力強い曲であるがゆえに、ガンガンにエレキギターで弾くことに耐えうるような曲でもあるかと。

そもそもアイドルが「コブシ」を回すような歌い方をすることが稀だ(モーニング娘。「シャボン玉」はその代表例)。

そういう歌唱力だけではないパワフルな歌い方を必要とする曲は、まさにアイドル曲というよりもロック寄りの曲に感じられ、アマチュアのロック・ギタリストたちが演奏対象として、このBerryz工房『雄叫びボーイ WAO!』を選んだのではないか、という見方もできよう。

最後に

従来だと、「いい歳こいて、アイドル曲を聴くなんて変だ」という風潮があったが(現在もある?)、結構クリエイティブな分野や領域(デザイン事務所・WEB製作)で勤務する人たちの間では、音楽ジャンルに関係なく、「良い曲は良い」と自由なスタンスで聴いている傾向がある。

そうした人たちは、新たに何かを創り出す際に、世の中すべての物に対し門戸を閉ざすのではなく、むしろあえて開き、その中から創作ヒントを見つけるなり、インスパイアされるなり、といったことが当たり前となっているのだ。

それが音楽を聴く際にも当てはまり、「ロックミュージシャンの曲ではないけれど、アイドルの曲も聴いてみようか、あれ、聴いてみたら意外とこの曲スゲーじゃん!」ということもあったりするのだろう。

今回紹介したアマチュアのロック・ギタリストの人たちも、このような垣根を自分の中で置かない人たちなのではと思った次第だ。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099