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頭がラケットの卓球・ヘディス(HEADIS)【連載:アキラの着目】

今、FJ時事新聞編集部ニッポンニュース担当イチオシのスポーツは、ヘディス(HEADIS)だ。

ヘディスは、卓球台でゴム製ボールをヘディングにより打ち合う球技で、別名ヘディング卓球ともいい、2006年にドイツ・ザールランド大学学生のレネ・ウェグナーが考案した。

ヘディスは、前述の通りヘディングで打つので、自分の頭がラケットなのだ。

卓球台の上に乗っかってもよいので、卓球台に駆け上がり、頭を振り下ろして打ち返すシーンも頻繁に見られ、アグレッシブでエキサイティングでスリリングだ。

「第1回全日本ヘディス選手権」決勝

「ヘディス(HEADIS) 日本版」によれば、「老若男女・運動能力を問わず参加でき、広いスペースや新たな設備の導入も不要であることから、スポーツ施設や娯楽施設を運営管理する自治体・企業などからも、遊休施設の有効活用につながるスポーツとして注目されています」との説明書きがあるが、勝つためにはやはり、ある一定以上の運動能力は必要に思える。

今のところ筆者が確認できる範囲では、ヘディスはシングルのみのようだが、今夏(2018年夏)にはチーム対抗(シングルス戦+ダブルス戦)の公式大会を開催する予定とのことで、ヘディスのダブルスも観ることができそうだ。

ヘディスへの注目度は徐々に高まっているようで、定番と言われる、旅先の旅館で浴衣を着ての卓球も、今後はヘディスにシフトすることもあるかもしれない。

■「第1回全日本ヘディス選手権」決勝

■The Secret World Of Headis

■ヘディス(HEADIS) 日本版
http://headis.jp/

K-1で活躍した極真空手戦士と女性柔道家の戦い【連載:アキラの着目】

今回は、空手家と女性柔道家が戦う試合を取り上げる。

とは言っても、一般的にいわれている異種格闘技戦とは異なり、NHK WORLDで放送されていた番組『SAMURAI SPIRIT』(柔道編)におけるスパーリング的な試合なので、打撃は一切なしの柔道ルールだ。

空手家はK-1で活躍した”青い目のサムライ”こと極真会館空手家ニコラス・ペタス氏、女性柔道家はグランドスラムなど数々の世界大会で優勝した女子柔道48kg級の山岸絵美選手だ。

NHK WORLD『SAMURAI SPIRIT』(柔道編)での女子柔道48kg級・山岸絵美選手と”青い目のサムライ”こと極真会館空手家ニコラス・ペタス氏の柔道ルールによる試合
NHK WORLD『SAMURAI SPIRIT』(柔道編)での女子柔道48kg級・山岸絵美選手と”青い目のサムライ”こと極真会館空手家ニコラス・ペタス氏の柔道ルールによる試合

ナビゲーターに抜擢されたニコラス・ペタス氏が、番組放送回ごとに様々な日本武道に挑戦し、その武道の選手と試合をしたりする番組構成なので、「柔道編」では山岸絵美選手と対戦したわけだ。

元々柔道は、柔術の流れを組んだ格闘技で、明治時代になってから嘉納治五郎が諸流柔術の長所を集め、また、西洋から渡来してきたスポーツの概念を取り入れることで柔術の当身(打撃技)をあえてなくし、誰でもできるようにした武道だ。

ここで武道について簡単にいうと、本来武道はどのような相手でも対処できるような技術を有しているから、西洋のスポーツ概念である「階級制」を別に必要としない。

しかし、柔道は、嘉納治五郎が柔道というものを創った瞬間から、現在のような「階級制」になることが予想されていた(!?)であろうから、柔道はスポーツでもあるのは言うまでもないし、現在の柔道をみて誰もスポーツではないとは思わない。

そうしたスポーツである柔道という観点からすると、山岸絵美選手とニコラス・ペタス氏との対戦は、あまりにも体格が異なり過ぎて、スポーツ的試合というよりは武道的試合であり、「無差別級」の試合とみることができ、興味深かった。

対戦結果は、ここで書くよりも実際に動画を観て、知った方が良いだろう。

■『SAMURAI SPIRIT』(柔道編)

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

天覧試合には成り得ない現在の総合格闘技【連載:アキラの着目】

天覧試合は、メジャー・スポーツだけに存在する!?

■天覧試合(てんらんじあい)とは、天皇が観戦する武道やスポーツ競技の試合のこと。(weblio辞書から引用)

冒頭から天覧試合の定義について書いたが、天覧試合と聞いたら、大多数のご年配の方々は、長嶋茂雄選手のサヨナラホームランで幕を閉じたプロ野球「巨人-阪神戦」を思い起こすことだろう。

また、大相撲を観戦に来られた天皇皇后両陛下を思い起こす方々もいるかもしれない。

一般的には、このプロ野球と大相撲での天覧試合を思い起こすのだろうが、実際は他のスポーツ競技でも天覧試合はいくつも存在している。

  • 社会人野球
  • サッカー
  • ラグビー
  • アメリカンフットボール
  • レスリング
  • 競馬

これら天覧試合があったスポーツ競技は、どれもメジャー・スポーツだ。

それも、競馬は別として、中学・高校・大学のどれかしらに必ず部として存在しているスポーツ競技だ。

そう考えると、天覧試合は、こう再定義することもできるのではないか。

■天覧試合とは、中学・高校・大学のどれかしらに必ず部として存在している、メジャーなスポーツ競技に組まれた、天皇陛下が観戦される試合。

これを逆にいうと、マイナーなスポーツ競技には、天覧試合はまず組まれることはないということだ。

現在の総合格闘技は、天覧試合にふさわしくない競技

随分前置きが長くなってしまった。

では総合格闘技だと、天覧試合が組まれることは可能なのかどうか、だ。

総合格闘技

あくまでも私感だが、前述の再定義に照らし合わせると、総合格闘技は天覧試合を組まれるに値しない競技になるだろう。

総合格闘技には天覧試合が組まれない理由を列挙してみる。

  1. 総合格闘技は、メジャー・スポーツではない
  2. 総合格闘技は、中学・高校・大学のどれかしらに必ず部として存在していない
  3. ゆえに競技人口が少ない
  4. 総合格闘技の試合は、子供からお年寄りまで楽しめるものではない

1、2は再定義に則ったら、こうなった。

3については、総合格闘技はメジャー・スポーツではないし、中学・高校・大学に必ず部としてあるわけではないので、当然ながら競技人口が少ないのは明らかだ。

4についてだが、「総合格闘技の試合は、子供からお年寄りまで楽しめるものではない」ことが、最も天覧試合が組まれる可能性を阻む要因になるかと筆者は思っている。

現在の総合格闘技の試合は、四つん這いになった相手をサッカーボールを蹴るように蹴っ飛ばしても構わないし(=サッカーボール・キックの容認)、相手に馬乗りになって、殴りまくっても構わない(=マウント・パンチの容認)というもの。

したがって、かなり凄惨なシーンが現れることもあるので、子供には見せることができないし、心臓が弱いお年寄りならば、それこそショック死してしまいかねないのだ。

なので、バイオレンスに極めて近い現在の総合格闘技の試合は、天覧試合にふさわしくないと判断される可能性が断然高いと思われる。

将来、総合格闘技で天覧試合が組まれるためには

では、将来、総合格闘技で天覧試合が組まれるためにはどうしたら良いのか?

それは簡単だ。

「四つん這いになった相手へのサッカーボール・キックの禁止」、「マウント・パンチの禁止」など、バイオレンスな展開にならないよう、ルールを改正すればいいのだ。

このようなルールに改正すれば、チビっ子から年配の方まで、安心・安全に総合格闘技をすることができるようになるし、それがいずれ競技人口の裾野を広げることになり、それに伴って競技のヒエラルキーが大きくなり、メジャー・スポーツになるのだ。

子供から年配の方まで楽しめ、かつメジャー・スポーツになれば、天覧試合も組まれるようになるのは自然の流れだ。

天覧試合が組まれるために、総合格闘技が今後採るべき道は、バイオレンス性の排除、競技人口の拡大だ。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

君は”スポチャン”を知っているか?【連載:アキラの着目】

「君は”スポチャン”を知っているか?」と訊かれ、「はい」と答えらる人はどれだけいるだろうか。

割合からすれば、圧倒的に少ないだろう。

”スポチャン”とは略称で、正式名称は「スポーツチャンバラ」。

刀と刀の斬り合いを「チャンチャンバラバラ」と表現したりするのだが、それの短縮形が「チャンバラ」で、それをれっきとしたスポーツ競技にしたのが「スポーツチャンバラ」なのだ。

1971年、田邊哲人氏によって、日本において遊戯として存在したチャンバラごっこと小太刀護身道を基にして創られ、エアーソフト剣という武器と、透明アクリル製フェイスという顔の防具によって安全性を確保し、戦うものだ。

なので、子供から年配の方まで楽しめる。

得物(=武器)にも様々な種類があり、短刀、小太刀、長剣、杖、棒、槍の中から、自分の好みの得物を選ぶことができる。

スポーツチャンバラのルールは簡単明瞭で、十分な威力で対戦相手の身体のどこでもエアーソフト剣で叩く(斬る)というもの。

つまり、対戦相手の身体のどこを叩いてもよいが、それは逆にいうと、自分の身体のどこを叩かれてもいけないのだ。

1人対1人で行う「対戦」から、1人対多人数、多人数対多人数といった多人数対戦の「乱戦」、さらに競技人数を増やし、30人対30人や50人対50人の「合戦」といった対戦方式もある。

また、さらに遊び心を付け加えた30人程度で、周りにいる全員が敵と想定して戦う「サバイバル」(=バトルロイヤル)もある。

今の子供たちはもうしていないのかもしれないが、筆者の子供時代は、友人同士でお互いにおもちゃの刀で、いわゆる「チャンバラごっこ」をしたものだ。

そのチャンバラを大人になった今でもまたしてみたいという衝動にかられたら、ぜひこのスポーツチャンバラの門を叩こう!

スポーツチャンバラThe 43rd All Japan Championship
スポーツチャンバラThe 43rd All Japan Championship 写真提供:スポーツチャンバラ公式ホームページ

スポーツチャンバラThe 43rd All Japan Championship
スポーツチャンバラThe 43rd All Japan Championship 写真提供:スポーツチャンバラ公式ホームページ

スポーツチャンバラThe 43rd All Japan Championship
スポーツチャンバラThe 43rd All Japan Championship 写真提供:スポーツチャンバラ公式ホームページ

スポーツチャンバラThe 43rd All Japan Championship
スポーツチャンバラThe 43rd All Japan Championship 写真提供:スポーツチャンバラ公式ホームページ

スポーツチャンバラThe 43rd All Japan Championship
スポーツチャンバラThe 43rd All Japan Championship 写真提供:スポーツチャンバラ公式ホームページ

■スポーツチャンバラ公式ホームページ
http://www.internationalsportschanbara.net/jp/

■公益社団法人 日本スポーツチャンバラ協会
http://www.spochan.or.jp/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099