「幻想的」タグアーカイブ

大谷資料館との調和を図る自動販売機(栃木県宇都宮市)【連載:アキラの着目】

大谷資料館入口付近の自動販売機 栃ナビ! @tochinavitotoから引用柔らかく加工がしやすいことから、古くから外壁や土蔵等の建材として使用されてきた軽石凝灰岩の大谷石(おおやいし)。

栃木県宇都宮市北西部の大谷町付近一帯で採掘されることから、その地名から大谷石と名付けられた。

かつての大谷石採掘現場は、大谷資料館へと変貌を遂げ、内外から多くの観光客が詰めかける人気スポットに。

地下30mにあり、野球場が1つ入ってしまう程の巨大な地下空間である「大谷石地下採掘場跡」は、古代ローマ遺跡を彷彿とさせる壮観かつ幻想的な雰囲気を醸し出している。

大谷資料館 - 大谷石の歴史と巨大地下空間 から引用
大谷資料館 – 大谷石の歴史と巨大地下空間 から引用

この巨大地下空間は、時折コンサートや美術展等も開かれるイベントスペースとしても注目を集めているのだ。

地域をあげて、この大谷資料館を盛りたて、雰囲気や環境創りをしているだけあって、大谷資料館の入口付近の自動販売機にも注目が集まっている。

それというのも、この自動販売機、パッと見が大谷石で造られたかのような外観だからなのだ。

■栃ナビ! @tochinavitoto
大谷石
大谷資料館入口付近の自動販売機 栃ナビ! @tochinavitotoから引用

もちろん、大谷石で造られているわけではなく、大谷石の柄をプリントしたパネルを外観に貼り込んだ自動販売機だ。

こうした自動販売機の外観にも配慮することで、自動販売機の存在自体を目立たぬようにぼかし、大谷資料館の大谷石に溶け込むように調和を図っているのだ。

最近では、大谷資料館とこの自動販売機の両方を観るために訪れる観光客もいるのだとか。

大谷石の外観ディテールにこだわった大谷資料館の入口付近の自動販売機、貴方も観てみては?

【大谷資料館 詳細】

・所在地:〒321-0345 栃木県宇都宮市大谷町909(カーナビでは必ず電話番号か施設名「オオヤシリョウカン」で検索)
・問い合わせ:TEL. 028-652-1232 FAX.028-652-0010
・営業時間:4月~11月 9:00~17:00(最終入館16:30まで)、12月~3月 9:30~16:30(最終入館16:00まで)
・休館日:4月~11月無休、12月~3月毎週火曜日休館(火曜日祭日の場合翌日休館)、年末・年始 12月26日~1月1日休館 ※臨時休館あり、要電話確認
・料金:大人 800円、子供 400円(小・中学生)、未就学児童 無料、身障者手帳提示で団体料金同額 ※団体=20名以上、大人 700円、子供 350円(小・中学生)
・アクセス:自動車
      東北自動車道「鹿沼IC」車約20分(13km)、「宇都宮IC」車約12分(8km)、北関東自動車道「宇都宮IC」または「上三川IC」車約40分(20km)、「壬生IC」車約30分(18km)
      路線バス
      JR宇都宮駅西口6番乗場「大谷・立岩行き」約30分、東武宇都宮駅は「東武駅前」バス停で「大谷・立岩行き」約20分、いずれも「資料館入口」下車徒歩約5分
      バス時刻はこちら http://tinyw.in/XQbh
・その他:車椅子、ベビーカー、手押し車等での入館不可、歩行困難な訪問者の地下坑内への案内は平日限定で入坑可能日のみ(要事前予約、入館料 + 別途料金、詳細問合せ)、ペット同伴の入館不可(ケージ・バック等に入れても不可)

■大谷資料館 – 大谷石の歴史と巨大地下空間
http://www.oya909.co.jp/

ラベンダーの丘にちょこっと顔を出す頭大仏殿(北海道札幌市南区)【連載:アキラの着目】

大仏様といえば、奈良・東大寺の大仏様や鎌倉の大仏様、茨城県牛久の大仏様が有名だ。

しかし、これらの有名な大仏様は人気観光スポットでもあり、常に観光客がごった返して、参拝するのが大変だ。

札幌市南区にあり、札幌中心部からクルマで約45分の真駒内滝野霊園・頭大仏殿は、前述した人気の大仏様とは異なって、かなり穴場で空いており、参拝しやすい。

そのうえ、大仏様としてはかなり異色の存在で、参拝客に幻想的なイメージを抱かせるのだ。

それというのも、ラベンダーの丘にちょこっと顔を出す大仏様だからだ。
ラベンダーの丘にちょこっと顔を出す真駒内滝野霊園・頭大仏殿

紫色に包まれた小高い丘に頭だけちょこっと出している頭大仏殿は、他に類を見ない大仏様だ。

では、真駒内滝野霊園・頭大仏殿を訪れてみる。

まず門を抜けると、何体ものモアイ像がお出迎えだ。
モアイ像

両脇がラベンダーの、真駒内滝野霊園・頭大仏殿正面入口。

さらにその先を進むと、「三途の川」をイメージしているかのような、流れる水面(みなも)に出くわす。

この「川」が、現世と仏界とを仕切る境界線の役割を表現しているのだろう、水で心を清め、日常から非日常へと心を切り替えるのだ。

左右いずれかに回り込んで「川」を回避し、頭大仏殿を目指す。

やがて平たいコンクリートのトンネルのような建造物の中に導かれるように入ってゆくと、その奥に鎮座しているのが頭大仏殿だ。

ドーム状のコンクリート建造物の中に鎮座している頭大仏殿は、頭部だけ天井部分がなく、自然光が頭から降り注ぐ構造になっている。
ドーム状のコンクリート建造物の中に鎮座している頭大仏殿ドーム状のコンクリート建造物の中に鎮座している頭大仏殿

木造建造物ではなく、ドーム状のコンクリート建造物の中に鎮座している大仏様は筆者の知る限り、この真駒内滝野霊園・頭大仏殿だけではあるまいか。

未来的というか、ハイパーというか、とにかく全体としては歴史的部分を感じさせないところが、真駒内滝野霊園・頭大仏殿の最大の特徴であるかと。

ドーム状建造物が覆いかぶさっているので、話し声も反響し、それがさらに幻想的イメージを増幅させている。

賽銭は、頭大仏殿の真下に据えられた賽銭箱に入れても、あるいはその手前の階段下に敷かれたゴザに置いてもよい。

筆者は、敷かれたゴザの上に賽銭を置くことにした。

定番の観光スポットを巡るのも悪くはないが、まだそんなに知られていない真駒内滝野霊園・頭大仏殿に行くと、自慢もでき、心も清められ、穏やかな心持ちになるので、札幌観光の際は訪れることを推奨する。

【頭大仏殿 詳細】

・所在地:〒005-0862 札幌市南区滝野2番地
・頭大仏:高さ 13.5m 総重量 1,500t(原石4,000tより選別・加工)
・拝観時間:4月~10月 9:00~16:00 11月~3月 10:00~15:00
・閉殿日:年末年始(12月29日~1月4日)ならびにメンテナンス日は閉殿
・問い合わせ:TEL.011-592-1223(受付時間 9:00~16:00)
※水庭は冬期(11月~4月頃)凍結のため、参拝不可
※路線バスで頭大仏にアクセスする場合は、札幌中央バス真108便を利用のこと(地下鉄「真駒内」駅2番乗場より出発)
 路線バス運賃 370円(年末年始運休)4~11月・12~3月でダイヤ異なる
※自家用車でのアクセスは頭大仏周辺の南駐車場・北駐車場を利用のこと(245台)

■頭大仏殿(Hill of the Buddha)_English|【公式】真駒内滝野霊園
https://www.takinoreien.com/publics/index/108/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099