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岐阜和傘の「糸かがり」を体験できる長良川めぐるツアーズ【連載:アキラの着目】

清流・長良川から生まれた町を体感する旅。

それが「長良川めぐるツアーズ」だ。

体感できるツアーが幾つかある中で、今回のFJ時事新聞ニッポンニュースで取り上げるのは、岐阜和傘の糸かがりだ。

岐阜和傘の糸かがり 長良川めぐるツアーズ – 清流・長良川から生まれた町を、体感する旅 から引用
岐阜和傘の糸かがり
長良川めぐるツアーズ – 清流・長良川から生まれた町を、体感する旅 から引用

糸かがりとは、和傘の内側に繊細な”糸の花”を咲かせる編み装飾で、ただの飾りだけでなく、和傘の補強でもある。

”糸の花” 長良川めぐるツアーズ – 清流・長良川から生まれた町を、体感する旅 から引用
”糸の花”
長良川めぐるツアーズ – 清流・長良川から生まれた町を、体感する旅 から引用

和傘の製作には多くの工程があるのだが、そのうちの1つである糸かがりを和傘職人と一緒に竹骨の穴に糸を通し、装飾と補強を体感・体験するのだ。

岐阜和傘の糸かがり体験をすることで、どのようなお得感や魅力があるのかというと、

■岐阜和傘 糸かがり体験 3つの魅力

1.若手女性職人の新鮮な感性の柄で、思い出も詰まったマイ和傘を完成させることができ、雨の日が待ち遠しくなる
2.美しい色と形の傘にすっぽりと包まれての作業で、少しずつ幾何学模様ができあがっていく様を見ると、心ワクワク
3.シンプルな作業でもひたすら集中して行うので、ストレス解消や脳の活性化にも◎

岐阜和傘の糸かがり 長良川めぐるツアーズ – 清流・長良川から生まれた町を、体感する旅 から引用
岐阜和傘の糸かがり
長良川めぐるツアーズ – 清流・長良川から生まれた町を、体感する旅 から引用

糸かがり体験でモダンで愛しいマイ和傘を完成させた後は、もちろん持ち帰りできる。

かつてはこうした手作業の和傘が日本全国至る所で使われていた。

良い和紙や竹が豊富だった長良川流域は、明治から昭和20年代にかけて、月100万本を超える和傘が作られていたのだが、時代を追う毎に廃れていった。

しかし、職人が減少し、材料の入手が困難な現況でも、伝統を受け継ぐ和傘職人さんが新たに活躍している。

だからだろうか、国産和傘の9割を岐阜産が占めているのだ。

そうした若い職人さんたちから直々に糸かがりをレクチャーしてもらいながら、マイ和傘を作ることができるのだから、岐阜を訪れる際はぜひチャレンジしてみよう!

【岐阜和傘 糸かがり体験 詳細】

・体験所要時間:約4時間30分
・体験工程
 1.糸かがり(約3時間30分 ※個人差あり)
 2.仕上げしてお渡し(約30分)
 3.休憩お茶タイム(約30分)
・体験参加料:45,000円(和傘、ワンドリンク付き)
・場所:長良川てしごと町家CASA(岐阜市湊町31)
・駐車場:あり(無料2台)
・公共交通機関:岐阜バス「長良橋」より徒歩3分
・事前予約の期日:20日前までに要予約
・定員:4名(最小催行2名)
・持ち物:なし

■長良川めぐるツアーズ – 清流・長良川から生まれた町を、体感する旅
https://meguru.tours/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

ユダヤ人数千人助命の杉原千畝と美濃に特化した観光も!ぎふガイドタクシー【連載:アキラの着目】

杉原千畝 杉原千畝記念館HPから引用美濃和紙の産地でもあり、飛騨高山という著名な観光地を有する岐阜県。

他に岐阜県には、岐阜県出身の杉原千畝がおり、彼の業績を記念して建てられた杉原千畝記念館がある。

これらを巡る観光タクシーが人気を集めており、それが「ぎふガイドタクシー」だ。

「ぎふガイドタクシー」には「杉原千畝から美濃和紙コース」、「杉原千畝から美濃・高山コース」の2コースがある。

ぎふガイドタクシーHPから引用
ぎふガイドタクシーHPから引用

ほぼ1日で上記のスポットを回り4万円前後の料金だ。

乗車定員めいいっぱい、例えば4人で利用すれば、1人あたりの料金は安くなり、1万円前後になるので、お得感を感じられるだろう。

岐阜を訪れる際は利用するのも手だ。

ちなみに、杉原千畝についてご存知のない人のために説明する。

そのためには、まず当時の時代背景、つまり戦前の日本及び国際状況を説明しなければならない。

戦前の日本は軍部が暴走し政権を掌握、民主主義を糾弾し、戦争独裁国家の道を歩んでしまったのはご承知のことかと。

その結果、国際連盟を脱退、ドイツ・イタリアと軍事同盟を締結、連合国側と熾烈な対立を生むこととなった。

同盟国ドイツはユダヤ人迫害政策によって多くのユダヤ人の命を奪ったのだが、そうした状況下で同盟国ドイツとは意に反する対応をとったのが、当時の外交官・杉原千畝だ。

杉原千畝 杉原千畝記念館HPから引用
杉原千畝
杉原千畝記念館HPから引用

ナチスの目を盗んで逃げてきたユダヤ人たちが、ヨーロッパから逃れるために日本への渡航許可証を求め、杉原千畝のいたリトアニアの日本領事館前におしかけてきたのだが、杉原千畝は日本外務省の命令に背き、ユダヤ人たちにその渡航許可証を発給したのだ。

一人でも多くのユダヤ人たちの命を救うために、入国ビザを必要としない南米キュラソー行きの”命のビザ”を、僅かな時間も惜しんで書き続けた杉原千畝は、リトアニアの日本領事館を退去した後もホテルで渡航許可証を書き続けた。

ついに杉原千畝自身もリトアニアを出国するという最終日には、出発駅にまで殺到してきたユダヤ人たちに対しても、発車間際まで渡航許可証を書き続け、最後の渡航許可証は列車の窓から手渡したのだった。

戦後、帰国した杉原千畝は、外務省の命令に背いたことで外交官の職を解かれ、彼の一家は生活に困窮する。

しかし、戦後28年経ってから、ボロボロになった当時の渡航許可証を手にしたユダヤ人のニシュリ氏が杉原千畝のもとを訪ね感謝の意を述べたことで、ようやく杉原千畝は自分がしてきたことは誤りではなかった、間違ってはいなかったと実感し、戦後からこれまでの苦労が報われたとのことだ。

有名な日本人はそれなりにいるが、世界に誇れる日本人は誰かといったら、まず杉原千畝だろう。

これには誰も異論を挟むまい。

■杉原千畝から美濃和紙コース/杉原地畝から美濃・高山コース|ぎふガイドタクシー
http://www.gifu-guidetaxi.jp/course/sugihara.html

■杉原千畝記念館
http://www.sugihara-museum.jp/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

「麒麟がくる」ゆえに来年を先取り!戦国スイーツ・家紋アイス(岐阜市)【連載:アキラの着目】

岐阜の和菓子店「緑水庵」川原町店が7月28日より販売しているスイーツが、歴史マニア、とりわけ戦国武将マニアを虜にしている。

そのスイーツとは「家紋アイス」だ!

戦国スイーツ・家紋アイス | 和菓子処・緑水庵オフィシャルブログ あずき姫の しあわせ和スイーツ から引用
戦国スイーツ・家紋アイス | 和菓子処・緑水庵オフィシャルブログ あずき姫の しあわせ和スイーツ から引用

なぜ家紋のアイスなのかというと・・・。

「麒麟がくる」ゆえなのだ。

「麒麟がくる」ゆえに戦国スイーツ・家紋アイスを開発・製造・販売しているのだ。

おそらくほとんどの人が今「???」だろう。

「麒麟がくる」といっても、そもそも「麒麟」は想像上の動物なのだから、実際に麒麟が来るわけがない。

「麒麟がくる」とは、明智光秀を主人公にした来年放送予定のNHK大河ドラマのことなのだ。

明智光秀をはじめ、織田信長や斎藤道三などといった岐阜県縁の戦国武将が来年は特に脚光を浴びる年だからこそ、考えたのが戦国スイーツ・家紋アイスということだ。

家紋部分を色濃く浮き立たせたのがかなり工夫した点で、独自の技術開発とのこと。

戦国スイーツ・家紋アイス 緑水庵 Twitter @azuki_hi_me から引用
戦国スイーツ・家紋アイス
左から大谷家(大谷吉継)、石田家(石田三成)、島津家(島津義弘)
緑水庵 Twitter @azuki_hi_me から引用

また、見かけ倒しにならぬよう、美味しさの追求をゴールにしているとのことだ。

アイスのフレーバーについては、やはりいちご大国の岐阜だからいちご味は必要、岐阜県関市上之保にある柚子は最高だから、ちょっぴり大人味の柚子も必要ということで、この2種類のフレーバーは決まり。

で、明智光秀の旗は清流カラーの青だし、みんなが好きな安定のソーダ味がいいだろうとのことで、ソーダ味も加わり、いちご、柚子、ソーダの3種類なのだとか。

戦国スイーツ・家紋アイス | 和菓子処・緑水庵オフィシャルブログ あずき姫の しあわせ和スイーツ から引用
戦国スイーツ・家紋アイス | 和菓子処・緑水庵オフィシャルブログ あずき姫の しあわせ和スイーツ から引用

くず(葛)アイスなので、かなり暑い日でもダラダラと溶けず、見た目も触感もモチモチで美味しいので、岐阜に行ったらぜひ食べてみよう。

■緑水庵 Twitter @azuki_hi_me
https://twitter.com/azuki_hi_me

■戦国スイーツ・家紋アイス | 和菓子処・緑水庵オフィシャルブログ あずき姫の しあわせ和スイーツ
https://ameblo.jp/ryokusuian/entry-12497613820.html

■和菓子処 緑水庵
http://www.e-wagasi.co.jp/

■麒麟がくる |NHK_PR|NHKオンライン
http://www6.nhk.or.jp/nhkpr/tag/index.html?i=14252

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

サラリとした快適な肌触り、美濃和紙で作られた着物【連載:アキラの着目】

大量生産された化学繊維の衣服が氾濫する現代の日本において、日本の伝統文化である着物も化学繊維で作られていることは決して珍しくなくなった。

本来、着物は絹や綿などで織られ、軽い化学繊維とは真逆の質感や重厚感があるのが特徴だ。

しかし、扱いが難しい絹や綿の織物は高価な上、敬遠されやすく、廉価で手軽な化学繊維の着物が普及してきたのは自然な流れといえば、そうなのかもしれない。

そんな折、柏屋商事株式会社(岐阜市問屋町)が美濃和紙で作ったという着物が話題を集めている。

美濃和紙で作られた着物 着物・呉服・卸の事なら柏屋商事株式会社 HPから引用
美濃和紙で作られた着物 着物・呉服・卸の事なら柏屋商事株式会社 HPから引用

布ではなく紙で着物とは、製品として大丈夫なのか、と思う人もいるかもしれない。

それが大丈夫なのだ、いやむしろ布にはない長所があるからゆえに、紙で着物を作ったのだ。

ただし、紙といっても、和紙である、それも美濃和紙なのだ。

おりしも美濃の和紙技術がユネスコの無形文化遺産に登録され、その文化的価値が再認識されようとしている今だからこそ、美濃和紙で着物を作る必要や価値があるのだともいえよう。

そんな美濃和紙で作られた着物にはどのような特徴があるのか。

1つは、吸水速乾性に優れている点だ。

肌の汗をよく吸収し、乾きやすく、衣類がいつまでも湿ったままにならず、サラリとした肌触りで快適なのだ。

2つ目は、接触冷感がある点だ。

肌が美濃和紙の生地に触れると、ひんやりとした触り心地があり、とりわけ蒸し暑い日にはその効果を肌で実感できることだろう。

最後の3つ目は、綿よりも軽量である点だ。

軽やかな夏の和装において、綿のみで作るよりもさらに軽く仕上げられ、ノン・ストレスで着こなせるはずだ。

そもそもなぜ美濃和紙で着物を作ろうという発想が湧いてきたのかというと、こんな経緯があったからだそうだ。

2014年4月、柏屋商事を含めたアパレル企業4社が、それぞれの専門技術とノウハウを持ち寄って「岐阜シャツプロジェクト」を立ち上げた。

江戸期の尾張藩から続く繊維業が盛んな岐阜だからこその流れともいえるが、もう1つのプロジェクト立ち上げの要因は、暑さで有名な岐阜だからこそというのもある。

日本の一大アパレル産地でもあり、猛暑地でもある岐阜が、独自のモノづくりのノウハウで、日本全国を快適に過ごせることができるような新・定番シャツを創り出したいという思いから、まずは美濃和紙100%のシャツが開発されたのだった。

この美濃和紙100%のシャツは、吸水性・速乾性に長け、着た時にひんやり涼しく、この特徴を呉服の分野にも活かすことができないかということで、そこから美濃和紙で着物を作ろうという流れになったのだった。

美濃和紙で作られた着物は、以上の機能面の良さだけでなく、見た目の装いもなかなかの優れものだ。

それもそのはず、岐阜県重要無形文化財「郡上本染」の藍染めが施されているからだ。

郡上八幡にわずか1軒だけ残る渡邊染物店により、反物を藍で染めては乾燥させるのを繰り返すことなんと14回!

ゆえに味わい深い色合いのジャパンブルーに仕上がるのだ。

ここまでくると、美濃和紙で作られた着物は、本来の絹や綿の着物と比べても、決して遜色ない着物であることがおわかりになったかと。

快適で粋な夏を過ごしたい人は、美濃和紙の着物を着るべし。

■岐阜市|着物・呉服・卸の事なら柏屋商事株式会社 ブランド:物語
http://www.kasiwa-ya.com/story.html

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