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代官山の古民家で味噌1kgを手造りするワークショップ【連載:アキラの着目】

高温多湿でジメジメとした気候の日本。

それゆえに、カビ等の菌が活発で、多彩な発酵食品が生まれているのだ。

そうした発酵食品を先人たちが造り続けてきた歴史があるものの、現在は自家製の発酵食品を造り続けているのは限られた人たちになってしまった。

というのも、手間暇がかかるからだ。

共働きが増え、専業主婦が絶滅しつつある現代日本において、味噌、醤油、豆腐、漬物、その他の保存食を造るのは時間がかかるし、そもそも造るためのレシピすら知り得ていない世代が多くなった。

スーパー・マーケットで売られている味噌、醤油、豆腐、漬物を買えば、全て事足りてしまう便利さも当然ながら影響しているのは言うまでもない。

とは言ってもやはり手造りに優るものはなく、自分が造れば少なくとも自分の製造工程に関しては安全を担保できるし、余計な添加物もなく、食の安全性という観点からすると、とても望ましいことなのだ。

前置きが長くなった。

こういう手造りのワークショップが最近は人気になっているようで、味噌1つをとってみても多く開催されているのだ。

中でも、東急東横線「代官山」駅近くにある古民家カフェが主催する「手作りお味噌1kgコース」は、3月30日と31日を除く3月26日~4月2日までの毎日に開催されている。

手作りお味噌1kgコース@代官山の古民家で^_^ | TABICA この体験が、旅になる。 から引用
手作りお味噌1kgコース@代官山の古民家で^_^ | TABICA この体験が、旅になる。 から引用

コロナ禍ということもあり、ワークショップの室内にはクレベリン(次亜塩素酸ナトリウム)を常備し、マスク着用、アルコール消毒(ウイルス殺菌作用)で味噌造りをするので安心だ。

ちなみに、この古民家カフェは味噌も醤油もドレッシングも、飼っている犬のゴハンも、さらに内装も手作りとのことで、味噌に限らず季節もののワークショップや、金継ぎ(通年開催)も開催しており、様々な趣味や嗜好に対する受け皿が広いのも良い。

ぜひ興味のある人は申し込んでみよう。

【手作りお味噌1kgコース@代官山の古民家で^_^ 開催情報】

3/26(金) 12:00 開始
3/27(土) 12:00 開始
3/28(日) 12:00 開始
3/29(月) 12:00 開始
4/1(木) 12:00 開始
4/2(金) 12:00 開始
※各コースに定員あり、要主催者確認
※情報は令和3年3月25日現在のもの

■手作りお味噌1kgコース@代官山の古民家で^_^ | TABICA この体験が、旅になる。
https://tabica.jp/travels/18990

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

岡崎名物「カクキュウ八丁味噌」がかかった味噌アイスクリーム【連載:アキラの着目】

五万石の城下町・岡崎(愛知県岡崎市)が誇る味噌の代表「カクキュウ八丁味噌」がかかった味噌アイスクリーム 有限会社ぷらんぼん公式サイトから引用五万石の城下町・岡崎(愛知県岡崎市)が誇る味噌の代表「カクキュウ八丁味噌」を、味噌ベースのアイスクリームに合わせ、「味噌 + 味噌」というコクのあるアイスクリームに仕上げた味噌アイスクリーム。

五万石の城下町・岡崎(愛知県岡崎市)が誇る味噌の代表「カクキュウ八丁味噌」 有限会社ぷらんぼん公式サイトから引用
五万石の城下町・岡崎(愛知県岡崎市)が誇る味噌の代表「カクキュウ八丁味噌」
有限会社ぷらんぼん公式サイトから引用

表面に渦巻状にかかった八丁味噌と、味噌ベースのアイスクリームが絶妙にマッチ。

塩味と甘さを同時に堪能できる、クセになる味わいだ。

五万石の城下町・岡崎(愛知県岡崎市)が誇る味噌の代表「カクキュウ八丁味噌」がかかった味噌アイスクリーム 有限会社ぷらんぼん公式サイトから引用
五万石の城下町・岡崎(愛知県岡崎市)が誇る味噌の代表「カクキュウ八丁味噌」がかかった味噌アイスクリーム
有限会社ぷらんぼん公式サイトから引用

【味噌アイスクリーム】

・種類別:アイスクリーム
・内容量:80ml
・原材料:牛乳、クリーム、砂糖、脱脂粉乳、水あめ、八丁味噌、卵黄、乳化剤、安定剤(増粘多糖類)
     ※原材料の一部に大豆含む

■味噌アイスクリーム
https://www.pleinbon.com/SHOP/ICE007.html

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

独特の味と香りの仙台味噌で作れちゃう「みそパウンドケーキ」【連載:アキラの着目】

味噌と一口に言っても、日本各地には様々な味噌が存在する。

その土地その土地の気候や風土、文化に根ざした味噌があり、愛知県名古屋市の八丁味噌(赤味噌)、麦味噌、米麹味噌、等々、挙げればまだまだ出てくる。

宮城県仙台市の仙台味噌も独特で、八丁味噌の色合いにやや似ているものの、強い塩分と香りがあり、美味しい。

その仙台味噌を和食以外に使って、”仙台味噌味”を楽しめるようレシピを公開しているサイトがある。

そのサイトは、仙台味噌醤油株式会社の公式サイトで、「お料理レシピ集」ページの中の「お菓子」ページに「みそパウンドケーキ」のレシピがあるのだ。

みそパウンドケーキ 仙台味噌醤油株式会社公式サイトから引用
みそパウンドケーキ
仙台味噌醤油株式会社公式サイトから引用

前述したように、仙台味噌は塩分が強いのが特徴なので、「みそパウンドケーキ」で使用するバターは「無塩バター」を使用。

また、「みそパウンドケーキ」には味噌と相性の良い煮豆も使用しており、ケーキという「洋」のものに「和」のテイストが存分に入った、「和洋折衷」のケーキだ。

「みそパウンドケーキ」は難しいレシピではなく、材料さえ揃えば誰でも作ることができるので、興味のある人は以下のリンクをクリックして、仙台味噌醤油株式会社公式サイト内の「みそパウンドケーキ」レシピページにアクセスすべし!

■みそパウンドケーキ|仙台味噌醤油株式会社
http://www.sendaimiso.co.jp/recipe/sweets/6001/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

クセになるちょっぴり塩味「ごまみそソフトクリーム」【連載:アキラの着目】

今はまさに紅葉の季節。

信州・諏訪湖の辺りも、赤・橙・黄の色たちが踊り煌めいていることだろう。

ついでと言っては失礼なのだが、諏訪湖に行った際にぜひ立ち寄ってみたいスポットがある。

それがタケヤ味噌会館だ。

かつて「ひと味ちがうタケヤ味噌♪」のテレビCMで、ある年齢以上にはお馴染みの、あのタケヤ味噌の無料観光スポットなのだ。

まさに諏訪湖湖畔で、タケヤ味噌工場に隣接し、味噌に関する展示スペースや飲食コーナーもあり、オススメなのだ。

さすがタケヤ味噌だけに味噌に関する商品が充実しており、特に飲食コーナーのとん汁(100円)と「ごまみそソフトクリーム」(300円)が人気の主軸商品だ。

「ごまみそソフトクリーム」については、「興味本意で食べてみたらなんと変わった味でクセになりました。確かにみその味があり、でも甘くて・・・・一度は食べてみる価値ありです」というコメントもあり、今までに味わったことのなかったフレーバーだけに、美味しいのかどうかわからず、半信半疑で食べてみたら、ハマってしまう人が後をたたないようだ。

ごまみそソフトクリーム タケヤみそHPから引用
ごまみそソフトクリーム
タケヤみそHPから引用

それに味噌自体、塩味だから、それをソフトクリームにすることで、甘塩っぱい味となり、バランスの良い味のソフトクリームとなったのであろう。

ごまみそソフトクリーム タケヤみそ 株式会社竹屋 公式Twitterから引用
ごまみそソフトクリーム
タケヤみそ 株式会社竹屋 公式Twitterから引用

諏訪湖をメインにドライブするのか、それともここでしか味わえない「ごまみそソフトクリーム」をメインにドライブするのか、いずれにしても今秋は信州・諏訪に繰り出すべし!

【タケヤ味噌会館 詳細】

・所在地:長野県諏訪市湖岸通り2丁目3
・営業日:年中無休(土曜・日曜・祝日も営業)
 ※ただし、年末年始や社内行事の際は休業することあり
・営業時間:9:30~16:30

■タケヤみそ
http://www.takeya-miso.co.jp/

■タケヤみそ 株式会社竹屋 Facebook
https://www.facebook.com/タケヤみそ-株式会社竹屋–279236462139006/

■タケヤみそ 株式会社竹屋 公式Twitter @miso_takeya
https://twitter.com/miso_takeya

※価格は、令和元年11月10日現在のもの

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

日本各地にある米味噌、麦味噌、豆味噌【連載:アキラの着目】

昔から我々日本人の食卓に欠かせない味噌。

古代中国の醤を根源とし、遣唐使により中国を経て伝来したとか、弥生時代からすで味噌が造られていたとか、様々な説がある味噌だが、いずれにしても、さらに日本の各地で独自の進化を遂げ、一口に味噌といっても、色や味、原材料、製法等が異なり、実にバラエティに富んでいる。

そこで今回のニッポンニュースでは日本各地にある味噌を取り上げてみた。

味噌蔵

日本各地の様々な味噌

北海道味噌(北海道 米味噌)

北海道味噌は、江戸時代から佐渡や新潟との交流が盛んだった影響で、佐渡味噌に近い赤色系味噌。

本州と同じ製法では良い味噌に仕上がらず、盛夏でも平均気温22℃にしかならない北海道の自然条件が、長期熟成や切返しを要すこととなり、すっきりとした芳香の温和な味の味噌となった。

津軽味噌(青森県米味噌)

津軽味噌は、津軽三年味噌に代表されるように長期間の熟成を要し、その間の酸敗防止のため、13%の高めな塩分濃度を設定している。

そのため、塩なれしており、独特のうま味が特徴の味噌だ。

秋田味噌(秋田県 米味噌)

秋田味噌は、地元・秋田の良質な米と大豆をふんだんに使用した、麹歩合の高い赤色の辛口味噌。

仙台味噌(宮城県 米味噌)

仙台味噌は、仙台藩初代藩主伊達政宗が仙台城下に設置した御塩噌蔵(おえんそぐら)という味噌醸造所で製造させた味噌に倣って、米麹と大豆で製造されている辛口の赤味噌だ。
ゆえに、仙台城下町(現・仙台市都心部)以外で製造された味噌でも、材料・製法が同じであれば、仙台味噌と呼んで良い。

風味高く、そのままでの食用も可能なため、別名「なめ味噌」ともいう。

会津味噌(福島県 米味噌)

会津味噌は、津軽味噌と並び、過酷な気候の会津盆地で長期間熟成された赤色辛口の米味噌だ。

江戸甘味噌(東京都 米味噌)

江戸甘味噌は、米麹をたっぷりと使い、塩分が少ない製法のため、甘みが強いのが特徴の味噌だ。

甲州味噌(=甲州調合味噌 山梨県 米味噌)

甲州味噌は、一言でいうと「調合味噌」だ。

狭く斜面の多い甲府盆地では稲作による米の収穫が多くなく、その米の不足分を麦で補ったことで、米と麦によってできたのが甲州味噌なのだ。

信州味噌(長野県 米味噌)

信州味噌は、その名の通り長野県(信州)を中心に生産されている淡色で辛口の味噌だ。

また、信州味噌は酸味のある芳香を放ち、コクのある味わいが特徴で、生産量日本一の味噌だ。

安養寺味噌(長野県 米味噌)

安養寺味噌は、信州味噌の原点といわれる味噌で、長野県佐久市安原に現存する安養寺でとれた大豆を使用し、丹精込めて熟成されたことから、この名が付いた。

信州味噌の原点であるだけに、鮮やかな辛口と色合い、香りを楽しめる味噌だ。

相白味噌(あいじろみそ 静岡県 白味噌 米味噌)

相白味噌は、静岡市等の駿河地方で生産されてきた淡色系の米味噌。

麹の比率が高いが、塩分量は少なく、甘味や麹の芳香が強いのが特徴だ。

八丁味噌(=三州味噌・三河味噌・赤味噌・名古屋味噌 愛知県 豆味噌)

八丁味噌は、米麹や麦麹を使用せずに大豆のみを使用し、長期熟成により製造された豆味噌のうち、愛知県岡崎市八帖町にて製造された味噌をいう。

濃い赤褐色と濃厚なうま味、渋みが特徴の味噌だ。

郡上の地味噌(岐阜県 米味噌)

郡上の地味噌は、国産大豆の使用により、ゴロゴロした大粒感と大豆本来の香り、さらにまろやかな甘みを感じられる味噌だ。

濃い味の郡上の地味噌は、肉料理の味付けにもピッタリ。

越後味噌(新潟県 米味噌)

越後味噌の中でも、特に上越地方で製造された越後味噌は、精白した丸米を使っているため、米粒が味噌の中に浮いたように見えるのが特徴として挙げられる。

そのため、浮麹味噌ともいう。

佐渡味噌(新潟県 米味噌)

佐渡味噌は、文字通り佐渡島で作られた、塩なれによる深いコクが特徴の赤色辛口味噌で、同じ新潟県内の越後味噌とは一線を画す味噌だ。

越中味噌(富山県 米味噌)

越中味噌は、米麹をふんだんに使った、甘い香りが特徴の味噌だ。

加賀味噌(石川県 米味噌)

加賀味噌は、加賀前田藩の軍糧用・貯蔵用の味噌を発祥とし、長期間の熟成により、塩分が高めで辛口なのと、赤色が特徴の味噌だ。

京味噌(=西京味噌・関西白味噌 京都府)米味噌)

京味噌は「西京味噌」の名でもよく知られ、米麹の高配合により、強い甘みが特徴。

白い味噌にするために、精米度の高い原料米と、脱皮した大豆を蒸さずに煮る製法を採っている。

金山寺味噌(和歌山県 その他の味噌

金山寺味噌は「径山寺味噌(きんざんじ味噌)」とも呼ばれる「なめ味噌」の一種で、和歌山県、千葉県、静岡県等で生産されており、和歌山県推薦優良土産品、千葉県でも特産品、推奨土産品として扱われている味噌だ。

府中味噌(=府中白味噌 広島県 白味噌 米味噌)

府中味噌は広島県の米味噌で、関西白味噌、讃岐味噌と並ぶ、白色甘味噌の代表格の味噌だ。

府中味噌の特徴は、温暖な気候風土、清らかな水、豊かな四季の恵みを受け育まれた良質米と、脱皮した大豆を使用し、じっくりと時間をかけた純正天然醸造により、きめ細かく透き通るような白色と、まろやかな風味が挙げられる。

讃岐味噌(香川県 白味噌 米味噌)

讃岐味噌は、香川県(旧・讃岐国)で製造されている、関西白味噌、府中味噌と並ぶ白色甘味噌の代表格の味噌。

濃厚な甘みとふくよかな味わいに定評のある讃岐味噌は、主に調理用味噌として使用されている。

御膳味噌(徳島県 米味噌)

御膳味噌は、蜂須賀公の御膳に供されたことに由来している、徳島県産の赤色甘口味噌。

高い割合の米麹により、芳醇な味わいが特徴の味噌だ。

瀬戸内麦味噌(広島県・山口県・愛媛県 麦味噌)

米味噌圏と麦味噌圏が交差する、広島県・山口県・愛媛県の瀬戸内海側周辺は、厳選された大豆、麦、食塩、全てにおいて安全な原料を入手しやすい地域。

その原料を使用した瀬戸内芳麦味噌は、無添加で麦独特の香りと、サラッとした甘み、深いコクが特徴だ。

伊予味噌(愛媛県 麦味噌)

甘口麦味噌の代表格の伊予味噌は、米味噌にはない麦麹独特の香り、麦の繊維質、コク、旨味が豊富で、砂糖等の甘味料を一切加えない自然の甘さが特徴。

塩分控え目で、現代のヘルシー志向にマッチしている味噌ともいえる。

九州麦味噌(麦味噌)

九州麦味噌は、甘口のラインナップが豊富で、淡色、もしくは濃くても淡赤色までなのが特徴だ。

島原味噌(長崎県 麦味噌)

麦麹を使用した島原味噌は、甘くまろやかな風味の白味噌で、島原の食卓には欠かすことができない存在。

おかずや酒のつまみとしても重宝する味噌だ。

薩摩味噌(麦味噌)

薩摩味噌は、麦麹を使った甘口の麦味噌で、芳醇な麦の香りが特徴。

大麦2、大豆1の割合で製造されており、淡色の味噌だ。

蘇鉄味噌(=なり味噌 鹿児島県奄美大島・沖縄県粟国島 ソテツの実・玄米・大豆の味噌)

蘇鉄味噌は、鹿児島県奄美群島や沖縄県の粟国島にて、ソテツの実と玄米と大豆を原料に製造された味噌だ。

原料比率により、蘇鉄味噌はさらに調味料用味噌と、食用のなめ味噌に分類される。

それぞれの気候・風土に根ざした各地の味噌

場所や環境が異なれば、当然造られる味噌にも影響が及ぶのはいうまでもない。

暑くない地域ならば、醸造が長期間に渡り、それが他地域の味噌とは異なる味噌が出来上がるし、原材料の充足・不足により、米味噌になったり、甲州味噌のような調合味噌になったりするのだ。

味噌

それぞれの地域の気候や風土が、その土地オリジナルの味噌を生んでいるともいえよう。

たかが味噌汁でも、いつもとは異なる味噌を使うことで、食欲が湧いたり、見た目が変わって食卓が楽しくなるかもしれない。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099