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昭和の名刑事ドラマ『西部警察』のロケ地は港区芝浦多し【連載:アキラの着目】

昭和のドラマを観るのが好きな人は、結構いるものだ。

現在と異なる東京の町を観ることができるから、という理由で観る人もいるのだが、筆者もその1人だ。

それも、自分の知っている町だとなおさら嬉しくなり、何回も録画あるいはDVDを巻き戻しては、再生して確認するということまでしてしまうのだ。

特に昭和の名刑事ドラマ『西部警察』は根強いファンがいることから、ロケ地の”解析サイト”まであるくらいだ。

そうした”解析サイト”で把握してから『西部警察』を観ると、「なるほど~、あの場所か!」といとも簡単にわかってしまうのだ。

そんなわけで、『西部警察』は、主に港区芝浦エリアで撮影されていたことが判明。

昭和の芝浦は、倉庫だらけで今ほど一般車両の交通量が多くなく、比較的カーチェイスやカーアクションを撮影しやすかったのかもしれない。

数あるカーチェイスやカーアクションの中でも、「東京都芝浦御循水路 護岸対策工事」の衝立を高速走行で突き破り、運河を飛び越えるシーンはダントツで視聴者の脳裏に焼き付いたが、その場所もどこだか解析されているのだから、『西部警察』マニア恐るべしだ。

まずは、その場所の地図。
ドラマ『西部警察』のカーチェイスやカーアクションのロケ地だった港区芝浦エリア

赤い線の通りにフェアレディZが走行し、運河を飛び越えたわけだ。

あとはシーン毎に今昔で対比しよう。

昭和 『西部警察』ドラマ『西部警察』のカーチェイスやカーアクションのロケ地だった港区芝浦エリア
現在

ドラマ『西部警察』のカーチェイスやカーアクションのロケ地だった港区芝浦エリア 現在は右手に愛育病院が建つ
ドラマ『西部警察』のカーチェイスやカーアクションのロケ地だった港区芝浦エリア
現在は右手に愛育病院が建つ

「東京都芝浦御循水路 護岸対策工事」の衝立を突き破って運河を超える
「東京都芝浦御循水路 護岸対策工事」の衝立を突き破って運河を超える
別の角度から
別の角度から

昭和 『西部警察』
現在

フェアレディZが大ジャンプした運河を横から見る
フェアレディZが大ジャンプした運河を横から見る

昔に比べて、現在の運河は幅が狭くなっていることがわかる。

この幅ならば、大ジャンプは楽勝だが、昭和の当時はギリギリ対岸に着地した後、フェアレディZは裏返しになり、ドライバーのスタントマンは脊髄を損傷する大怪我を負ったとのことだ。

現在では、この港区芝浦の地が、『西部警察』のカーチェイスやカーアクションを撮影していたロケ地だったとは、昔からの住民でない限り、ほとんど誰も知らないだろう。

東京の町を今昔対比するのは面白いものだ。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

目黒川の桜を俯瞰で観るなら西郷山公園(東京都目黒区)【連載:アキラの着目】

2月も中旬を過ぎ、桜満開の季節まであと1ヵ月半を切った。

東京都内にいくつかある桜の名所の中でも、特に人気なのが上野公園や飛鳥山公園、中目黒だ。

上野公園や飛鳥山公園は文字通り公園なので、ある程度のキャパシティがあり常駐しながら花見ができるものの、中目黒だと目黒川沿いの桜並木のため、基本的に花見は目黒川沿道を移動しながらすることになり、長時間留まって花見をすることが難しい。

でもご安心あれ。

中目黒の桜でもじっくり留まって花見をすることが可能なのだ。

その花見スポットが、西郷山公園だ。

中目黒と代官山に挟まれた高台から低地にかけて広がる西郷山公園は、明治維新の立役者の1人である西郷隆盛の、そのまた実弟である西郷従道が別邸を構えていた地。

地元の人々が、この一帯の山を親しみを込めて「西郷山」と呼んでいたことから、公園名が西郷山公園となった。

西郷山公園は高低差を活かした公園で、低地の斜面には20メートルの落差を持つ人工の滝があり、高台の展望台は富士山を望むことができる。

西郷山公園展望台
西郷山公園展望台

この展望台から俯瞰で中目黒方面を覗けば、目黒川の桜をじっくりと観賞できるわけだ。
満開の桜

中目黒の忙しない人混みにもまれながらの花見も良いが、高台から殿様気分で見下ろすように花見をするのも良いだろう。

西郷山公園については、やれ中目黒駅から行く方が良いとか、いやいや最寄駅の代官山から行くべきでしょ、みたいな様々な意見や主張があるが、筆者としてはどちらでも構わないと言っておこう。

単純に坂を登りたくない人は代官山からのアプローチで、前述の滝をまず見て、それから登ってゴールを展望台にしたい人は中目黒からアプローチすれば良い。

西郷山公園展望台(冬季)
西郷山公園展望台(冬季)

俯瞰の花見の後は地上の花見、という順序の「観比べ」をしたいのならば、前者のアプローチになる。

いずれにしても、マクロ的視点で日本の桜をじっくりと観賞したい人には、西郷山公園はおすすめだ。

【西郷山公園 詳細】
・所在地:目黒区青葉台2-10-28
・面積:10,549m2
・開園年月日:昭和56年5月28日
・最寄駅:東急東横線代官山駅から徒歩15分
・営業時間:24時間開放中(年中無休)
・園内詳細:芝生広場、池、人工滝(落差約20m)、グリーンカフェ西郷山
・備考:ドラマ『東京ラブストーリー』やその他ドラマのロケ地として使用される

■西郷山公園 目黒区
http://www.city.meguro.tokyo.jp/shisetsu/shisetsu/koen/saigo.html

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099