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さいたま市「インフルエンザ予報サービス」(日立グループ開発)を配信【連載:アキラの着目】

埼玉県さいたま市と株式会社日立製作所・株式会社日立社会情報サービスは、人工知能(AI)を活用したインフルエンザの流行状況を予測する「インフルエンザ予報サービス」の配信サービスを11月29日から令和4年3月25日まで実施している。

「インフルエンザ予報サービス」とは4週間先までのインフルエンザの流行状況をレベル0~3の4段階で予報するもの。

さいたま市内については既に2019年度から開始しており、本年度で「インフルエンザ予報サービス」の対象地域を埼玉県全域に拡大した。

「インフルエンザ予報サービス」の予測・配信は、将来的なサービスの事業化を目指しており、現在は予報情報配信の有用性を確認する検証を実施中だ。

将来的には「インフルエンザ予報サービス」をインフルエンザ以外の感染症への対応も予定しているとのことだ。

さいたま市内のインフルエンザ流行予報については、別途にさいたま市公式LINEでも予報サービスの配信を行なっている。

■さいたま市公式LINE
@saitamacity

埼玉県民はこの「インフルエンザ予報サービス」を利用し、またさいたま市民はさいたま市公式LINEも併用して、季節性インフルエンザの予防に役立てるといいだろう。

■感染症予報サービス | インフルエンザ予報
https://area.sicknews2020.com/saitama.html

 

 

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

最強の呼び声高い将棋AIソフト「水匠」をダウンロード&インストールして強くなろう!【連載:アキラの着目】

先日、無類の強さで豊島将之竜王(当時)を4-0のストレートで打ち負かし、竜王位を奪取した藤井聡太四冠。

藤井聡太四冠の強さの秘密は、深く緻密で正確な読みと、将棋のAIソフトを駆使しての研究といわれている。

前者については個々の能力によるものだから、おいそれと誰でも真似することは難しく、筆者のようなアマチュアで将棋を指す者ならば尚更だ。

しかし、後者についてはハイスペックモデルのPCと、将棋のAIソフトを入手しインストールすれば、研究できる環境を構築できるから、これは誰でもできる。

将棋AIソフトも様々なものがあるが、高評価でなおかつ無料でダウンロードできるものもあり、ニッポンニュース編集部では「水匠」(すいしょう)をオススメする。

「水匠」は2020年5月に開催された「世界コンピューター将棋オンライン大会」で優勝したり、その他にも数々のコンピュータ将棋大会で優勝や上位入賞を果たしており、実際にプロ棋士も愛用しているくらいの将棋AIソフトで最強の呼び声高い。

コンピュータ将棋を使うにあたり、まずは将棋GUIというものを準備し揃えなければならない。

将棋GUIとは、PCで動く将棋盤を指し、これがないと将棋AIソフトを動かすことができないのだ。

「水匠」を使うのも例外に漏れず、まずは将棋GUIを導入することから始まる。

この辺りの手順等は「きゃべ夫」さんという方が懇切丁寧に自身のブログ記事「【2021年4月版】水匠のダウンロード手順!最強将棋ソフトを導入しよう」に書かれているので、今回のニッポンニュースでは割愛・省略する。

将棋GUIも「水匠」もインストールできたら、実際に「水匠」を起動し対局してみよう。

最新将棋は玉(王様のこと)の囲いを省略し、その分だけ先制攻撃の体勢を整え、将棋盤の5段目まで素早く攻め駒を繰り出して、自分に優位な展開に持ち込んでゆくというもの。

それゆえに、じっくりと駒組みを進め穴熊の堅陣に収まるという戦いがかなり減少してきている。

これも将棋AIソフトの進歩とは決して無関係ではなく、むしろ将棋AIソフトが進化し、それを駆使して研究したからこそ生み出された戦術といえよう。

この「水匠」を使って研究してゆけば強くなれるし、第二、第三の藤井聡太が出てくるかもしれない。

 

■たややん@水匠(将棋AI) @tayayan_ts 公式Twitter
https://twitter.com/tayayan_ts

 

■コンピュータ将棋「水匠」、棋譜ファイル、定跡ファイル、機械学習用の教師局面データ等を保管しているURL
https://t.co/ch6WKGuCVh?amp=1

 

■【2021年4月版】水匠のダウンロード手順!最強将棋ソフトを導入しよう – きゃべ夫の将棋畑
https://cabbage-shogi.com/suisho/

 

 

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

「どんな文章も3行に要約するAI」の「ELYZA DIGEST」、東大松尾研発ベンチャーがデモサイト公開【連載:アキラの着目】

8月26日、東京大学・松尾豊研究室発のAIベンチャー企業「ELYZA」(イライザ/東京都文京区)は、文章の要約文を生成するAI「ELYZA DIGEST」を試せるデモサイトを公開した。

人間よりも短時間で文章の要約ができ、その要約の正確さは「人間に匹敵する」とのことだ。

今後も引き続き「ELYZA DIGEST」の要約精度を高め、議事録作りやコールセンターでの対話メモ作成、等々のビジネスシーンでの実用に耐えうるレベルを目指す。

自然言語処理技術(NLP)の研究を進めているAIベンチャー企業「ELYZA」は、日本語テキストデータの学習量・モデルの大きさが共に日本最大級というAIエンジン「ELYZA Brain」を開発しており、AI「ELYZA DIGEST」は、その日本最大級の大規模言語モデルを基に、要約タスクに特化したAIとして開発したものだ。

読み込んだテキストを基に1から要約文を生成する「生成型」モデルのAIで、文章の一部を抜き出す「抽出型」モデルなどとは異なり、文章構造が崩れていたり、多数の話者がいる会話文であったとしても、かなり精度の高い要約文を生成できるとのことだ。

原文通りの意味で生成できる「正確性」は、人間とAI「ELYZA DIGEST」が同等とのことだが、実際にデモサイトにてニッポンニュースの過去記事(2021-08-24「週プレ最新号(NO.36・37)、元プロレスラー前田日明さんをYOUTUBERとして紹介!【連載:アキラの着目】」)を要約してみたところ、たまたま調子が良くなかったのか、相性が悪かったのか、以下のような要約文が生成され、やや残念な結果に…。

AI「ELYZA DIGEST」の苦手とする、原文で省略された主語を補完したり、文法に合った文章にしたりする「流暢性」が起因していたのかもしれない。

こうした課題も含め、AI「ELYZA DIGEST」の精度を高め、ビジネスシーンでの活用実現に向け、さらなる開発をするとのことだ。

 

■ELYZA DIGEST
https://www.digest.elyza.ai/

 

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

AI技術で白黒写真を自動着色「ディープネットワークを用いた白黒写真の自動色付け」【連載:アキラの着目】

今年は新型コロナウイルスの影響により、故郷への帰省とお墓参りができず、先祖の供養ができなかった人もいるはず。

自宅で祖父母の白黒写真を眺めるだけで、ほとんど家から出ずに終わってしまった、なんてことも。

お墓参りできなかった寂しさと、うだるような暑さで元気を失いかけている、そんな貴方に明るい話をお届けしよう!

それが「ディープネットワークを用いた白黒写真の自動色付け」(http://iizuka.cs.tsukuba.ac.jp/projects/colorization/web/)だ。

筑波大学 飯塚助教(前早稲田大学)、早稲田大学基幹理工学部 シモセラ・エドガー講師、早稲田大学理工学術院 石川 博教授によるプロジェクトで、AI技術を用いて白黒写真を自動で色付けするサービスなのだ。
渡哲也さん 石原プロモーション公式サイトから引用

「ディープネットワークを用いた白黒写真の自動色付け」によって自動着色された渡哲也さん 着色前の元画像は石原プロモーション公式サイトから引用
「ディープネットワークを用いた白黒写真の自動色付け」によって自動着色された渡哲也さん
着色前の元画像は石原プロモーション公式サイトから引用

自動着色のやり方は簡単。

上記サイトにアクセスし、自動着色したい画像を選択しアップロード、「色付け!」ボタンをクリックすれば、白黒写真がカラー写真に早変わり!

この「ディープネットワークを用いた白黒写真の自動色付け」は入力画像のサイズが固定されず,どんなサイズの画像でも入力として用いることができるとのこと。

100年前の白黒写真等,様々な画像において自然な色付けを実現でき、色付けの結果は、ユーザテストによる評価だと,約90%の色付け結果が自然であるという回答が得られたほどのクオリティだ。

ただし、あくまでもこのサービスは研究プロジェクトの一環として無償提供されたもので、非営利かつ個人的な目的のみに使用が可能であり、営利目的での使用は厳禁だ。

この「ディープネットワークを用いた白黒写真の自動色付け」でご先祖様の白黒写真をカラー写真に変換してみよう!

■ディープネットワークを用いた白黒写真の自動色付け
http://iizuka.cs.tsukuba.ac.jp/projects/colorization/web/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

藤井七段、30年ぶり更新の最年少17歳11ヵ月でのタイトル獲得、世界のトレンド1位に【連載:アキラの着目】

将棋の藤井聡太七段(17)が渡辺明棋聖(36 棋王、王将の2冠保持者)に挑戦していた第91期棋聖戦5番勝負第4局が7月16日大阪市の関西将棋会館で行なわれ、後手の藤井七段が110手で勝利し、対戦成績3勝1敗で初タイトルとなる棋聖を奪取した。
棋聖戦第4局に勝ち、史上最年少でタイトルを獲得した藤井新棋聖

藤井七段の17歳11ヵ月でのタイトル獲得は、1990年棋聖戦で当時18歳6ヵ月だった屋敷伸之九段(48)の持つ史上最年少記録を30年ぶりに更新した。

また、今回の前代未聞の大偉業は、棋聖戦の対局終了後にもある現象として現れた。

それは、「藤井棋聖」がツイッターにおける世界のトレンド1位になったことだ。

「#棋聖戦」、「藤井くん」、「歴史的瞬間」等もトレンド入りする大反響で、「新型コロナウイルス禍の中で希望に」、「日本で数少ない明るい気持ちになれるニュース」といった喜びのコメントも相次いで投稿される一方、「もう藤井くんと気安く呼べない」という、弱冠17歳の少年が遠い存在になるのではと惜しむコメントも見られた。

対戦相手の前棋聖・渡辺明九段は、かつてあの羽生元名人を「震え上がらせた実績」を持つ棋界屈指の強さを誇る名棋士だ。

羽生元名人が震え上がったというのは、駒を持つ際に手が震え、なかなか盤上に置くことができなかった事件だ。

そんな”超強い”渡辺明元棋聖でもってしても、藤井七段の勢いを止めることができなかった。

藤井将棋の特徴は、以前のニッポンニュースでも触れたが、並み居る棋士たちでさえも盲点となるような指し手だろう。

いわゆる筋にない手を指せるのだ。

それは、AIに限りなく肉薄する精度を手にした藤井七段だからこそできる神業かもしれない。

そんな藤井新棋聖は王位戦も挑戦者として戦っており、木村王位に2連勝中だ。

8月4、5日に指される王位戦第3局にも勝って、王位というタイトルにもリーチするのか、注目が集まるところ。

令和の怪物は、近い将来、王位も奪取し、2冠王に君臨するかもしれない。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099