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「どんな文章も3行に要約するAI」の「ELYZA DIGEST」、東大松尾研発ベンチャーがデモサイト公開【連載:アキラの着目】

8月26日、東京大学・松尾豊研究室発のAIベンチャー企業「ELYZA」(イライザ/東京都文京区)は、文章の要約文を生成するAI「ELYZA DIGEST」を試せるデモサイトを公開した。

人間よりも短時間で文章の要約ができ、その要約の正確さは「人間に匹敵する」とのことだ。

今後も引き続き「ELYZA DIGEST」の要約精度を高め、議事録作りやコールセンターでの対話メモ作成、等々のビジネスシーンでの実用に耐えうるレベルを目指す。

自然言語処理技術(NLP)の研究を進めているAIベンチャー企業「ELYZA」は、日本語テキストデータの学習量・モデルの大きさが共に日本最大級というAIエンジン「ELYZA Brain」を開発しており、AI「ELYZA DIGEST」は、その日本最大級の大規模言語モデルを基に、要約タスクに特化したAIとして開発したものだ。

読み込んだテキストを基に1から要約文を生成する「生成型」モデルのAIで、文章の一部を抜き出す「抽出型」モデルなどとは異なり、文章構造が崩れていたり、多数の話者がいる会話文であったとしても、かなり精度の高い要約文を生成できるとのことだ。

原文通りの意味で生成できる「正確性」は、人間とAI「ELYZA DIGEST」が同等とのことだが、実際にデモサイトにてニッポンニュースの過去記事(2021-08-24「週プレ最新号(NO.36・37)、元プロレスラー前田日明さんをYOUTUBERとして紹介!【連載:アキラの着目】」)を要約してみたところ、たまたま調子が良くなかったのか、相性が悪かったのか、以下のような要約文が生成され、やや残念な結果に…。

AI「ELYZA DIGEST」の苦手とする、原文で省略された主語を補完したり、文法に合った文章にしたりする「流暢性」が起因していたのかもしれない。

こうした課題も含め、AI「ELYZA DIGEST」の精度を高め、ビジネスシーンでの活用実現に向け、さらなる開発をするとのことだ。

 

■ELYZA DIGEST
https://www.digest.elyza.ai/

 

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099