狭い国土のニッポン。
にもかかわらず、北は北海道から南は沖縄まで全部で47都道府県が存在する。
その47都道府県の中で、日本人でも頻繁に勘違いしてしまったり、誤って覚えたりするのが「愛知県」と「愛媛県」だ。
前者の愛知県は言わずと知れた、東京・横浜・大阪に次ぐ都市の名古屋を擁しており、また世界的な自動車メーカー・TOYOTAが生まれた県でもある。
なので、日本人ならば知らない人はいないメジャーな県なわけだ。
一方で後者の愛媛県は、最近でこそ和歌山県に抜かれてしまったものの、なおもみかんの産地として有名で、また日本最古の温泉・道後温泉がある県としても知られている。
したがって、愛媛県も決して知名度が圧倒的に低い県ではないのだが、なのに話の中で「愛媛県」というワードが出てくると、「愛知県」と誤ってイメージしてしまい、「愛知県」に変換された情報を頭の中にインプットしてしまう人が後を絶たないのだ。
前置きが長くなったが、筆者の両親がともに愛媛県出身ということもあり、少しでも「愛媛県」と「愛知県」を混同する人が出てこないよう、今回は愛媛県の特徴的な画像を載せながら、書いてみる。
■みかんジュース蛇口(松山空港1階到着ロビー)
2017年7月20日より松山空港1階到着ロビーに設置された「みかんジュース蛇口」。
その名の通り蛇口をひねれば、愛媛の名産「ポンジュース」が出てくる仕掛けになっており、通常価格350円で提供されている。
■みかんジュースタワー(松山空港1階到着ロビー)
シャンパンタワーならぬみかんジュースタワーが、これまた松山空港でお目にかかることができる。
みかんジュース蛇口にしろ、みかんジュースタワーにしろ、インパクト抜群で、これらを観て「愛知県に行ってきた」とは決して言わせない。
■道後温泉 ~聖徳太子も来湯した日本最古の温泉~
前述したように、日本最古の温泉として知られている道後温泉は、『伊予国風土記逸文』には、596年厩戸皇子(聖徳太子)が病気療養のために滞在したことが記されている由緒ある温泉だ。
さらに『日本書紀』や伊佐爾波神社(八幡宮)の社伝等によれば、厩戸皇子以外にも景行天皇、仲哀天皇、神功皇后、舒明天皇、斉明天皇(皇極天皇)、中大兄皇子(後の天智天皇)、大海人王子(後の天武天皇)等、多くの天皇や皇族が来湯されている。
■正岡子規 ~愛媛県が誇る俳人~
愛媛県は、俳句で有名な正岡子規の故郷でもある。
”愛媛県の宣伝マン”的存在でもあるため、2015年には道後温泉駅前に正岡子規の銅像が造られた。
野球好きであったことから、正岡子規の銅像は、バットを持ったユニフォーム姿だ。
■伊予松山城 ~現存12天守の平山城~
以前この「ニッポンニュース」でも取り上げた伊予松山城。
現存12天守(=江戸時代からの天守が現存している12城)の中の1つであり、連立式天守の平山城である。
登り石垣(山腹から侵入しようとする敵を阻止するために、城山ふもとの館と山頂の天守を、山の斜面を登る2本の石垣で連結させた構造を採ったもの)を備えており、その点でも伊予松山城は評価が高い。
まだまだ、愛媛県の良いところはあるので、実際に行って確認し、観光するのが良いだろう。
これらの画像を観たからには、もう、愛媛県を愛知県とは言わせない!
※料金は2018年1月30日現在のものです。