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石原プロモーション、近い将来解散か!?【連載:アキラの着目】

刑事ドラマ「西部警察」DVD 石原プロモーションHPから引用「タフガイ」の愛称で絶大な人気を誇った故・石原裕次郎さんが1963年に設立した石原プロモーションが、近い将来、解散するという。

故・石原裕次郎さん 石原プロモーションHPから引用
故・石原裕次郎さん
石原プロモーションHPから引用

幾つかの石原プロモーション関連会社は、すでに清算されており、来年2021年1月頃の解散に向け、着々と準備が進められているとのことだ。

元々、石原裕次郎さんが他界された後は、裕次郎さんの遺言に従って、石原プロモーションを畳むはずだったようだが、まき子未亡人の生計のために、今日まで存続されてきたとのこと。

これまでにも度々、女性週刊誌等で石原プロモーションの解散が報じられてきたが、今回は解散の最終決定が下されたようだ。

この最終決定が下されたきっかけは、昨年横浜の総持寺で営まれた裕次郎さんの三十三回忌の法要での「弔い上げ」だ。

まき子さんから「今年をもって弔い上げとします」との話があり、今年になってから関連会社・石原音楽出版社の登記簿の目的欄には、「石原裕次郎の遺品の維持管理、展示及び賃貸」(7月3日付)という一文が加わり、また同じく関連会社・石原インターナショナル」の登記簿には、やはり7月3日付で「清算結了」という一文が加わったのだ。

関連会社・石原ミュージックについては、すでに昨年のうちに清算され、現存しているのは石原プロモーションと石原音楽出版社のみとなっている。

芸能関係者によれば、「石原プロモーション解散後は、石原音楽出版社に一本化し、版権収入やカラオケの歌唱印税の管理等をすることになるだろう」とのことだ。

筆者世代からすると、石原プロモーションといったら、やはり石原軍団出演による昭和の刑事ドラマの数々が印象に残っている。

「大都会」シリーズ、「西部警察」シリーズは、渡哲也さんを筆頭に、皆カッコ良すぎた。

刑事ドラマ「西部警察」DVD 石原プロモーションHPから引用
刑事ドラマ「西部警察」DVD
石原プロモーションHPから引用

そのうえ、先日のニッポンニュースで紹介したばかりだが、派手なカーチェイス・カーアクションがスリリングで目が離せなかった。

石原プロモーションが解散したら、古き良き昭和がまた記憶の隅に追いやられるような感じがして、寂しくなるかもしれない。

■石原プロモーション
https://www.ishihara-pro.co.jp/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

昔の東京を見たいのなら、昔のドラマを観るべし!【連載:アキラの着目】

2020年の東京オリンピックを控え、渋谷の再開発や大規模道路沿いのビル再建工事など、目まぐるしく変化してゆく大都市・東京。

「あれ、ここは昔どうなっていたかな?」、「ありゃ、ここにあった木造の店がなくなっちゃって、ビルになっちゃったのか!」ということは東京においては日常茶飯事。

変わってしまった街は、もう取り戻せないし、観ることができない。

そうなると、昔の映像で観るしかないのだ。

幸い東京の場合は、昔から日本の中心地であり、ロケ地でもあるので、昔の東京の映像には事欠かない。

しかし、記録映像だとどうしても大衆が集う銀座や新宿、といった商業地が多く、駅から離れたエリアを撮影しているのが少なかったりするのだ。

でも、心配ご無用!

昔のドラマを観れば、昔の様々な東京の街が現れる。

例えば、石原裕次郎や渡哲也が出演していた『大都会』シリーズ。

このドラマだけ観ていても、かなり昔の様々な東京の街を観ることができるのだ。

実際に観てみよう。

ドラマ『大都会』シリーズで頻繁に犯人が立て籠もる料亭があるのだが、その場所は新宿区十二社(じゅうにそう)にある。

ドラマ『大都会』新宿十二社

なぜ十二社にあると断定できたのかというと、写真右奥に見える熊野神社があるからだ。

現在の新宿十二社

この約40年の間に熊野神社も建て替えたようで、社殿の向きが変わってしまったものの、料亭前の坂は変わらぬままで、これらを手がかりに十二社と判明した。

この十二社は、西新宿よりさらに西のエリアで、幕末-明治期には十二社池という北から南にかけて胡瓜形をした池があり、多くの料亭がひしめく景勝地としてかなり賑わっていた。

かの勝海舟も、この十二社池・熊野神社そばに別荘を構えていたそうだ。

新宿十二社(1896年~1909年)
新宿十二社(1896年~1909年)

しかし、現在ではその十二社池もすっかり埋め立てられ、池のほとんどはマンション等に変わってしまった。

因みに明治期の地図右側にある「淀橋浄水場」は現在、東京都庁をはじめとする高層ビル群に生まれ変わっている。

新宿区十二社(現在)
新宿区十二社(現在)
歌川広重 角筈熊野十二社
歌川広重 角筈熊野十二社

次に挙げるのが六本木・テレビ朝日周辺だ。

現在テレビ朝日がある場所は、かつてしばらくの間、ニッカウヰスキー東京工場があった。

ドラマ『大都会PartⅡ』では、当時の地図とロケ地に「ニッカウヰスキー」の文字が現れ、時代を感じさせる。

ドラマ『大都会PartⅡ』での六本木周辺 左端に「ニッカウイスキー」の文字
ドラマ『大都会PartⅡ』での六本木周辺
左端に「ニッカウイスキー」の文字

ドラマ『大都会PartⅡ』での六本木周辺 後ろに「ニッカウヰスキー」の文字
ドラマ『大都会PartⅡ』での六本木周辺
後ろに「ニッカウヰスキー」の文字

上と同じ場所(現在のテレビ朝日前)
上と同じ場所(現在のテレビ朝日前)

その後、ニッカウヰスキー東京工場は閉鎖し、空き地となり、再開発を経て、テレビ朝日となった。

テレビ朝日前を走る都道319号線は、現在でこそ六本木ヒルズの前にあるトンネルを潜り、六本木通りに抜けているが、かなりの長期間、トンネル前が封鎖されていた。

したがって、自動車や人の往来はなく、撮影に適したロケーションだったのだ。

ドラマ『大都会PartⅡ』六本木の都道319号線(現在のテレビ朝日前)
ドラマ『大都会PartⅡ』六本木の都道319号線(現在のテレビ朝日前)

上と同じ場所(現在テレビ朝日前)
上と同じ場所(現在テレビ朝日前)

ドラマ『大都会PartⅡ』六本木の都道319号線(現在のテレビ朝日前)
ドラマ『大都会PartⅡ』六本木の都道319号線(現在のテレビ朝日前)

上と同じ場所(現在テレビ朝日前)
上と同じ場所(現在テレビ朝日前)

都道319号線の六本木ヒルズ前にあるトンネル
都道319号線の六本木ヒルズ前にあるトンネル

上と同じ場所(六本木ヒルズ前にあるトンネル)
上と同じ場所(六本木ヒルズ前にあるトンネル)

このように、昔のドラマを観れば、嫌でも昔の東京の街や風景を観ることができるので、現在の東京を思い浮かべながら、ドラマ中の東京を観れば、比較でき、ちょっとしたタイムスリップ的な楽しみができるかと思う。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099