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リピーター観光客は、観光地以外の町に繰り出そう!【連載:アキラの着目】

年々増加中の訪日外国人観光客は、2017年の最新データによると、2869万人とのことだ。

最初に訪日した外国人観光客は、大都市中心の”ゴールデンルート”を観光するのだが、2回目、3回目の訪日ともなると、あえて大都市を選ばずに地方都市を求めて観光する傾向が強いようだ。

東京の町を例に採ると、リピーター外国人観光客は、浅草、渋谷、築地といった主要観光地をあえて選ばず、庶民的で昭和以前の風情を味わえる谷中、根津、千駄木の通称「谷根千」(やねせん)を訪れたりするのだ。

だが、「谷根千」もすでに観光地化されているとも言える。

それというのも、「谷根千」は観光客だらけだからだ。

おまけに他の下町よりも物価が若干高めで、”観光地料金”になっている感は否めない。

ならば、まだそんなに観光客に認知されておらず、”観光地料金”になっていない下町を訪れた方が、マイナーな分だけ自慢しやすいとも言える。

そこで、FJ時事新聞がお勧めする東京の下町が白金だ。

白金というと、大抵の人は東京メトロ南北線「白金高輪」駅から同線「白金台」にかけてのエリアや、そのエリアに多く”生息”する「シロガネーゼ」といわれるセレブ達を思い浮かべるかと。

しかし、その「白金高輪」でも「白金台」でもなく、それらの近隣ではあるものの、白金なのだ。

[map address=”東京都港区白金6-1-2″ width=”100%” height=”300px” api=”AIzaSyDx5x5iOrZPu1mpBRlX-rp8qx9tdEdwSEM” theme=”” class=” dp-map-centered” zoom=”18″ draggable=”true” controls=”true”]東西に走る通り(都道305号線)及びその周辺が白金の町

この白金には、通りに面した場所や裏路地など、ここかしこに昔ながらの日本家屋がいまだに存在している。

東京都港区白金・都道305号線沿いにある昔ながらの商店東京都港区白金・都道305号線沿いにある昔ながらの商店東京都港区白金・都道305号線沿いにある昔ながらの畳屋さん東京都港区白金・都道305号線沿いにある昔ながらの商店

万葉仮名で「だんご」と書かれた看板を出している団子屋さんや、手作りで1日の製造本数及び販売本数が限られている、個人経営のカステラ屋さんもあったりするのだ。

東京都港区白金・都道305号線沿いにある昔ながらの団子屋さん
東京都港区白金・都道305号線沿いにある昔ながらの団子屋さん
東京都港区白金・都道305号線沿いにある昔ながらのカステラ屋さん
東京都港区白金・都道305号線沿いにある昔ながらのカステラ屋さん

また、このエリアは戦災に遭わなかったようで、戦前の住所番地のままの表札を掲げているお宅もあったりと、かなり昭和以前の風情・佇まいを残している貴重な東京の町の1つと言えよう。

戦前の住所番地のままの表札

東京の観光地を行き尽くした感のある人、観光客がワンサカいるような町にウンザリしている人は、この白金に足を運ぶのを推奨する。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

築地には市場以外の魅力的なスポットが!【連載:アキラの着目】

今や日本の代表的な観光地として世界的に知られた東京・築地。

連日朝早くから外国人観光客が築地市場やそれに隣接した場外市場を訪れている。

そんな築地だが、市場にだけ行っているようでは非常にもったいないと言っておこう。

築地には市場以外にも魅力的な見所が存在するのだ。

それは築地本願寺と昔ながらの日本家屋だ。

むしろ市場に行くのがメインでなく、築地本願寺と昔ながらの日本家屋を観に行くのをメインにした方が良いくらいだ。

1.築地本願寺

一見すると、日本の寺院とは思えない外観の築地本願寺。

それもそのはず、インドの古代仏教建築を模しているからで、だから伝統的な日本寺院とは異なるのだ。

築地本願寺

1923年の関東大震災による火災で本堂を焼失、1934年に現在我々が観ている本堂が再建された。

本堂内部は、外観とは真逆で伝統的な真宗寺院の構造となっている。

意外と観光客が少ないのも魅力の1つで、築地に足を運んだ際は、必ず観ておきたいスポットだ。

築地本願寺
築地本願寺本堂内側から正門を望む

■築地本願寺
http://tsukijihongwanji.jp/

2.日本家屋

アメリカ軍の空襲により、築地一帯もその惨禍に見舞われたのだが、築地地区の一部が奇跡的に焼けなかった。

焼けなかったのは、近隣にキリスト教と関わりのある聖路加病院があったため、この病院を焼失させないようにアメリカ軍は空襲したからだといわれている。

その空襲を免れた貴重な日本家屋を現在でも観ることができる。

特に必見なのが、銅板建築(看板建築ともいう)の日本家屋だ。

これらの銅板建築の日本家屋は、昭和初期に建てられ、その名の通り外壁に銅板を貼ってある。

銅板建築の日本家屋
銅板建築の日本家屋
銅板建築の日本家屋
銅板建築の日本家屋
銅板建築の日本家屋

昭和初期の銅板建築を東京、それも銀座にほど近いエリアで観ることができるのはまさに奇跡で貴重なことだ。

以上、築地のまだそんなに知られていない見所を紹介してみた。

築地市場からさほど離れていないので、散策がてらに覗いてみてはいかがだろうか。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099