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東京でもできる!和紙の手漉き体験【連載:アキラの着目】

現代人にとって日々欠かせない紙。

ちょっとした汚れにはティッシュペーパー、トイレではトイレットペーパー、PCからドキュメントを印刷したり、書類を複製するのにコピー用紙を使ったり、等々、紙とは切っても切れない日常だ。

そんな紙も古来の日本では大変貴重なものだった。

紙がない時代は竹や木に書いて文書とし、保存していた(竹簡、木簡)。

ようやく紙が中国大陸・朝鮮半島を経て日本に入ってきたが、現在のように大量生産ではなく、1枚1枚紙漉き職人が手作りしていた。

楮、みつまたといった、和紙の原料となる木を集め、次にそれらの皮を剥き、煮て、叩いて植物繊維をほぐし、ドロドロの液体にしてから、紙漉きの枠に流し込み、厚さが均等になるように枠を前後に傾けて揺らしながら紙を漉くのだ。

手間暇がかかる分、何百年も耐えうる丈夫さや、風格・上品さもあるのが和紙の良いところ。

現在では、そうした丈夫で長持ちする和紙への海外需要が高まりつつあるようで、海外の博物館から展示絵画の補修や裏地の補強として和紙が使われたりするようにもなった。

前置きが長くなったが、この良いことづくしの和紙を、手漉きの工程から、あるいは手漉きよりも前の工程から和紙作りの体験ができるスポットも出てきた。

それも地方だけでなく、東京でも和紙の手漉き体験ができるのだ。

承応二年(1653年)創業、東京・日本橋にある和紙専門店の小津和紙では、日曜日と年末年始を除く平日(月~土)に1日3~4回に分けて和紙の手漉き体験を実施しているのだ。

手漉き和紙体験工房 小津和紙HPから引用

それも、和紙の手漉き体験の参加料金はたったの500円。

また、東京でも都心ではないが日の出町にあるひので和紙でも紙漉き講座体験を実施している。

東京都心から日帰りで紙漉き講座体験 ひので和紙HPから引用

和紙を漉くだけでなく、自分だけのスマホケースやブックカバー等のオリジナル・アイテムを和紙で作ることも可能だ。

紙漉き講座体験で作ることができるスマホケース ひので和紙HPから引用
紙漉き講座体験で作ることができるブックカバー ひので和紙HPから引用

東京の観光スポットを巡るだけでなく、日本の伝統文化を直接体験できるスポットも巡ると、より一層日本を知ることができるので、和紙の紙漉き体験はまさにピッタリのアクティビティといえるだろう。

■小津和紙 – 手漉き和紙体験工房
http://www.ozuwashi.net/workshop.html

■ひので和紙東京都心から日帰りで紙漉き講座体験
https://hinodewashi.tokyo/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099