一般的には「顔ハメ」、「顔出し看板」などと呼ばれる「顔ハメ看板」。
いつから日本に「顔ハメ看板」が定着したかは定かでないが、現在では日本中の観光地はもちろんのこと、イベント会場でも散見されるほどで、あまりにもありふれた存在となってしまったため、あっても日本人の大半は驚かなくなっているし、顔をハメた人を見かけても気に留めないくらいにまで「顔ハメ看板」に対し麻痺してしまっているのが実情かと。
そんな、一般人から道端の石ころのような扱いを受けている「顔ハメ看板」にも確実にマニアが存在する。
新しい「顔ハメ看板」があるとの噂を聴きつければ、すぐさま現地に飛び、実際に「顔ハメ看板」の存在を確認したら、躊躇なく顔をハメる「顔ハメ看板」マニアたち。
そのマニアの中でもこのお二人は外せないだろう。
お一人は浅見通彦さん。
そう、様々なマニアを毎週紹介していたBS日テレの番組『中川翔子のマニア★まにある』において2週連続で「顔ハメ男子」として取り上げられたお方だ(2013年8月24日、31日放送)。
自らを「カオダシスト」と名乗る浅見通彦さんは全国津々浦々を回り、これまでに「顔ハメ看板」を探し求めるために走行した距離はなんと50万km以上!(地球約12周半の距離)
そして、実際に発見してきた「顔ハメ看板」は、これまでになんと2,000枚以上にものぼるという。
別のお一人は塩谷朋之さん。
ご自身が顔ハメした画像をアップしたTwitterは、途切れることなく現在も絶賛更新中だ。
そのアップした「顔ハメ看板」の画像をまとめた本『顔ハメ看板ハマり道』(自由国民社)も好評発売中とのことで、「顔ハメ看板」マニア、すなわち「顔ハメ女子」や「顔ハメ男子」のバイブルとなっている。
我々マニアでない一般人からすると、「顔ハメ看板」ごときに、なに夢中になってるんだ、と思いがちだ。
しかし、「顔ハメ看板」マニアからすると、ただ顔をハメるというシンプルな行為でも、当然そこに意義や価値を見出しているのだ。
それぞれの「顔ハメ看板」の意味や表現しているものに合致するように自分の顔をハメれば、自分と「顔ハメ看板」との共同作業となり、合作となる、コラボレーションとなる。
「顔ハメ看板」に合うように自分の表情を作ってみたり、看板の絵に合わせて顔をハメる角度をつけてみたり、等々、自分の意識をそのシチュエーションに対し、自分なりの考えで持っていくという能動性が重要になってくるのだ。
それも「顔ハメ看板」との”一期一会”だからこそのことだろう。
「顔ハメ看板」は同じものが存在しない。
それゆえに希少であり、疎かにできないのだろう。
貴方も街中や観光地で「顔ハメ看板」を見つけたら、全力で顔をハメよう。
■顔出し看板マニアック通信-今、静かなブームが到来?!-日本風景マニアックス-Japan Maniacs
http://japan.mania.cx/kaokan/
■2013年8月24日、31日放送 今回のマニア様…顔ハメ男子「浅見通彦」(あさみ みちひこ)BS日テレ – 「中川翔子のマニア★まにある」番組サイト │ 放送内容
http://www.bs4.jp/manimani/onair/11.html
■塩谷朋之 顔ハメ看板二スト @shioya20
https://twitter.com/shioya20