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「撮り鉄」だけが鉄道マニアでない!こんなにある「●●鉄」【連載:アキラの着目】

つい最近、「撮り鉄」が立入禁止の線路内に立ち入り、列車を停止させた事件が記憶に新しいが、「鉄道マニア=撮り鉄」もしくは鉄道マニアの中での「撮り鉄」が占める割合がほとんどと認識している一般人も多いかと。

しかし、実際には鉄道マニアというものは前述の「撮り鉄」以外にもかなり多くの「●●鉄」が存在する。

・乗り鉄:鉄道路線を乗り潰して制覇するのを楽しむ鉄道マニア
・模型鉄:鉄道模型を作ったり、走らせたりするのを楽しむ鉄道マニア
・SL鉄:その名の通り、SLを愛する鉄道マニア
・収集鉄:切符や使われなくなった鉄道車輌の装置や備品、鉄道に関するグッズを収集して楽しむ鉄道マニア
・車輌鉄:鉄道車輌の分類、パンタグラフや連結器等の車輌装置、内燃機関、外装、内装、編成等、鉄道車輌に関する研究を楽しむ鉄道マニア
・音鉄:電車や列車の走行する音や駅の案内音声等を録音したり、鉄道車輌のモーター音などの音響を研究する鉄道マニア
・時刻表鉄:時刻表を毎月購入し、列車の運行ダイヤを分析・研究したり、鉄道を使った旅行計画を立てたり、いかに多くの路線を乗れるルートを計画できるかなどを研究する鉄道マニア
・駅鉄:駅を訪れ、施設や駅名の由来探しなどを楽しむ鉄道マニア
・廃線鉄:廃線になった路線を訪れることを楽しむ鉄道マニア
・線路鉄:レールや枕木を撮影して楽しむ鉄道マニア
・保安鉄:鉄道の保安施設や踏切・信号、切替ポイント等の設備や装置に関して研究し楽しむ鉄道マニア
・廃止鉄:廃止となる鉄道路線のラストランに立ち会ったり、その車輌に乗ったりして楽しむ鉄道マニア
・アルバイト鉄:鉄道好きが高じて、鉄道会社でアルバイトする鉄道マニア
・プロ鉄:鉄道を何よりも愛し、鉄道会社に就職してしまった鉄道マニア
・ガチ鉄:TVバラエティ番組『マツコの知らない世界』等に出演し、撮り鉄写真集を出版し、年収1,000万円を超える桜井寛氏のようなプロとして食べている鉄道マニア
・クズ鉄:マナーを守らず、周囲の人々に迷惑をかけるクズな鉄道マニア

以上、ザッと挙げただけでもこれだけの鉄道マニアの種類がある。

まだまだニッチな領域を楽しむ鉄道マニアがいることだろう。

「撮り鉄」はメジャーではあるが、鉄道マニアには多種多様なヲタクがいることがわかったことかと。

 

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

昭和だらけでカーマニア、鉄ちゃんも垂涎の的、「昭和の杜博物館」【連載:アキラの着目】

新型コロナウイルスの感染拡大により、延期や中止、休止、閉鎖、閉店を余儀なくされている2020年。

「昭和の杜博物館」(千葉県松戸市)も休館を余儀なくされている施設のうちの1つだ。

「昭和の杜博物館」は、今からもう2つ前の元号である昭和時代や昭和の生活を懐かしんでもらったり、想い出してもらったり、昭和時代を知らない人たちへの物の大切さ・自然との共存、等々を知ってもらったりするための、昭和だらけの博物館だ。

元々は、地域の児童・生徒に見学・学習してもらい、物の大切さを学んでもらいたい目的で、「昭和の杜博物館」館長の吉岡さんが約20年に渡って集めた個人コレクションを展示しており、昭和レトロが好きな人にもオススメの施設だ。

館長のコレクションの中でも見応えあるのが、クラシックカーの展示。

昭和のクラシックカー 昭和の杜博物館 - 一般社団法人松戸市観光協会 公式ホームページから引用
昭和のクラシックカー
昭和の杜博物館 – 一般社団法人松戸市観光協会 公式ホームページから引用

オート三輪などの懐かしい自動車や、映画「Always・三丁目の夕日」の劇中車としても使用されたスーパーカブなど、多彩な展示はカーマニアでなくても一見の価値あり。

また、流山鉄道流山線を平成25年4月に退役した人気車両「なの花号」も「昭和の杜博物館」に展示されており、鉄ちゃん(=鉄道マニア)が思わず涎を垂らすこと確実だ。

流山鉄道流山線で使われた車両 昭和の杜博物館 - 一般社団法人松戸市観光協会 公式ホームページから引用
流山鉄道流山線で使われた車両
昭和の杜博物館 – 一般社団法人松戸市観光協会 公式ホームページから引用

もちろん、「なの花号」は見学のみならず、運転席にも立ち入ることができるので、運転士の気分にも浸れることが可能だ。

令和2年9月14日現在休館中の「昭和の杜博物館」だが、新型コロナウイルス収束の暁には、ぜひ立ち寄ってみたい博物館だ。

【昭和の杜博物館 詳細】

・所在地:千葉県松戸市紙敷1377
・開館時間:※現在休館中
      本来の開館時間 金土日及び祝日の10時~16時
・入館料:大人300円、高校生以下無料
・電話:047-369-7870
・MAIl:syouwanomori@opal.ocn.ne.jp

■昭和の杜博物館(休館中) – 一般社団法人松戸市観光協会 公式ホームページ
https://www.matsudo-kankou.jp/syouwanomori/

※掲載されている情報は、令和2年9月14日現在のもの

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

講習後に電気機関車の運転可能、碓氷峠鉄道文化むら【連載:アキラの着目】

碓氷峠鉄道文化むらHPから引用昔から交通の要衝として知られてきた群馬県の碓氷峠。

その碓氷峠に鉄道敷設計画が持ち上がるも、最大66.7パーミル、標高差553mの急勾配では通常の方式や車両では登り切れないため、ドイツのハルツ山鉄道を参考にアプト式を採用することに。

明治26年(1893年)、トンネル数26、レンガ造りの橋梁18を要する難工事の末、碓氷峠を含む横川―軽井沢間がようやく開通した。

その後、時代が変わり、平成9年(1997年)に長野新幹線が開通したことで、碓氷峠のアプト式は役割を終えることになった。

現在、その碓氷峠は「碓氷峠鉄道文化むら」として生まれ変わり、碓氷線の歴史を見て触れて体験できる施設となっている。

その体験できるアクティビティの中で電気機関車・EF63の運転体験があり、鉄ちゃん(=鉄道マニア、鉄道オタク)の人気を集めている。

碓氷峠専用EF63形電気機関車 碓氷峠鉄道文化むらHPから引用
碓氷峠専用EF63形電気機関車
碓氷峠鉄道文化むらHPから引用

EF63形電気機関車運転体験には、約1日の学科実技講習を受け、修了試験に合格しなければならない。

講習日は毎月第3土曜日となっており、講習の申込みは、毎月最初の営業日の午前10時から2ヵ月先の予約を電話にて先着5名募集するという超難関だ。

碓氷峠鉄道文化むらHPから引用
碓氷峠鉄道文化むらHPから引用

【EF63形電気機関車運転体験カリキュラム】

・10:00~12:00:学科講習横川~軽井沢の鉄道について
        EF63形機関車の概要・仕組等
・12:00~13:00:休憩
・13:00~15:30:実技講習
        EF63形実施運転ビデオ講習
        EF63形機関車運転台での運転講習
・15:30~16:30:修了試験
        修了証明書交付
        諸説明
        運転予約受付

※時間は大凡のもの
※修了試験は、講習内容より3択(または4択)で10問出題、60点以上で合格
※不合格の場合、当日中に合格するまで追試あり
※受講当日の運転体験不可
※10:00~16:30まで講習
※受講翌日に受講者用の運転枠を用意(原則1人1回まで)
※受講前日又は当日の宿泊希望者は、受講申込み時に予約受付可能
※現在の講習予約フォームは、キャンセル発生時のみ利用可能

碓氷峠専用EF63形電気機関車の運転体験では、運転回数により、「機関士見習」、「補助機関士」、「本務機関士」、「優秀機関士」のステップがあり、それぞれのステップ毎に「機関士見習」、「補助機関士」、「本務機関士」の腕章が贈呈される。

碓氷峠鉄道文化むらHPから引用
碓氷峠鉄道文化むらHPから引用

また、運転回数50回以上の「本務機関士」は単機推進運転、重連推進運転・連結体験、重連連結運転を体験できる(重連運転は規定の運転方法・回数が必要)。

気になる講習&運転料金は以下の通り。

【学科実技講習料金(約1日)】

●一般:30,000円

●「碓氷峠鉄道文化むら」ファンクラブ会員:29,000円

※受講日から7日前以降のキャンセルは、キャンセル料金¥3,000を後日請求

●運転体験料金(1回ごと)

・運転回数 1回~29回:5,000円
・運転回数 30回以上:4,000円
※運転回数50回以上の「本務機関士」は、単機推進運転、重連推進運転・連結体験、重連推進運転が体験可能

鉄ちゃん、あるいは電気機関車を運転してみたいという欲求に駆られた人は、緊急事態宣言明けに碓氷峠に繰り出そう。

碓氷峠鉄道文化むらHPから引用
碓氷峠鉄道文化むらHPから引用

【碓氷峠鉄道文化むら】

・所在地:〒379-0301 群馬県安中市松井田町横川407-16
・問い合わせ:027(380)4163(代)
・アクセス:JR信越本線横川駅隣接(横川駅=JR高崎駅より普通列車で約35分)
      上信越自動車道 松井田妙義インターより国道18号経由 車で約10分
・駐車場:乗用車220台、バス12台完備(碓氷峠鉄道文化むら入園者は駐車料金無料)
 ※駐車のみの利用は有料

■EF63 運転体験 | 碓氷峠鉄道文化むら
https://www.usuitouge.com/bunkamura/trial/https://www.usuitouge.com/bunkamura/trial/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

女性”鉄ちゃん”タレント御三家【連載:アキラの着目】

世の中には鉄道ヲタク、通称”鉄ちゃん”と呼ばれる人達がいる。

従来の常識では”鉄ちゃん”は圧倒的に男性、それもかなり”濃い”人達であったのだが、ここ数年間でそうした”濃い”男性しかいないと思われていた鉄道趣味の領域において、新種なのか珍種なのか、いずれにしても女性の”鉄ちゃん”が出現するようになった。

それも自ら「私は”鉄ちゃん”だ!」と誰に憚ることなく、”鉄ちゃん”であることをプロフィールの1項目として公開している女性タレントが存在するので、3人取り上げてみたい。

1.豊岡真澄さん(ママ鉄)

自らのアメーバブログのタイトルを「豊岡真澄オフィシャルブログ『ママ鉄・豊岡真澄の連心通心』」としているほど、鉄道に首ったけな豊岡真澄さん。

豊岡真澄オフィシャルブログ「ママ鉄・豊岡真澄の連心通心」より引用
豊岡真澄オフィシャルブログ「ママ鉄・豊岡真澄の連心通心」より引用

豊岡真澄さんといえば、テレビ朝日系深夜番組『虎乃門』の名物コーナー『こちトラ自腹じゃ!』でアシスタントを務め、映画監督・井筒和幸さんと映画を鑑賞し、井筒監督から上手にコメントを引き出していたことで知られている。

厳密には、結婚を機に現在は芸能界を引退され、1ママさんになられているので、タレントではないのだが、女性”鉄ちゃん”の先駆け的存在なので、ご紹介した次第だ。

豊岡真澄さんは、”鉄ちゃん”でも鉄道に乗ることをメインにしている「乗り鉄」で、車両にも造詣が深いことで知られている。

■豊岡真澄オフィシャルブログ「ママ鉄・豊岡真澄の連心通心」
https://ameblo.jp/masumi-toyooka/

2.市川紗椰さん(モデル・タレント)

市川紗椰さんといえば、大抵の人はモデルの人だなという認識だろうが、この方も”鉄ちゃん”だ。

かと言って市川紗椰さんは、”鉄ちゃん”として全く知られていないということではなく、テレビ番組でことあるごとに鉄道について語ったり、テレビ朝日系『タモリ倶楽部』の鉄道企画の回では、ゲストとして何回か呼ばれている。

市川紗椰さんも「乗り鉄」であり、また鉄道ダイヤにも詳しい「スジ鉄」(鉄道ダイヤには多くの直線が引いてあり、それを”スジ”と呼ぶことから)でもある。

一人旅をする際には必ずその土地の鉄道に乗って楽しんでいるとのことだ。

Saya Ichikawa Official Web Site『from the planet nerd』より引用
Saya Ichikawa Official Web Site『from the planet nerd』より引用

■Saya Ichikawa Official Web Site『from the planet nerd』
http://saya-ichikawa.com/blog/

3.廣田あいかさん(アイドルグループ「私立恵比寿中学」元メンバー)

以前はアイドルグループ「私立恵比寿中学」のメンバーとして活躍していた廣田あいかさん。

STARDUST - スターダストプロモーション - 廣田あいかのプロフィールより引用
STARDUST – スターダストプロモーション – 廣田あいかのプロフィールより引用

この方も筋金入りの”鉄ちゃん”で、やはりテレビ朝日系『タモリ倶楽部』の鉄道企画の回では、ほぼ呼ばれるほどだ。

直近に出演した『タモリ倶楽部』は、昨年11月24日放送回『タモリ電車クラブ山手線一周ツアー(ただしプラレールで)』前編・後編で、タカラトミーの鉄道玩具・プラレールによる山手線の再現度合いにはしゃぐ姿が全国に放送された。

廣田あいかさんも「乗り鉄」で、路線図が描かれた「乗りつぶしノート」というノートを購入し、そのノートに自分が乗った路線をマーカーで塗っていく作業を日々しているのだとか。

■STARDUST – スターダストプロモーション – 廣田あいかのプロフィール
http://www.stardust.co.jp/section3/profile/hirotaaika.html

以前は、日陰的な趣味として見られていた鉄道趣味であり、”鉄ちゃん”だったが、豊岡真澄さん、市川紗椰さん、廣田あいかさんらによる”啓蒙活動”により、最近では鉄道趣味、”鉄ちゃん”が日向(ひなた)的趣味になったようだ。

今後も彼女らの”鉄ちゃん”活動に注目してゆきたい。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

列車に乗らなくても楽しめる!? 時刻表マニア【連載:アキラの着目】

世の中には鉄道マニアといわれる人たちがいる。

そういった鉄道マニアの人たちに対して、鉄道全般が好きな人たちなんだろうなというのが世間一般の持つイメージだろう。

でも鉄道マニアからすると、いやいや、一口に鉄道マニアといっても、「乗り鉄」(列車に乗るのが好きな鉄道マニア)や「撮り鉄」(鉄道を撮影するのが好きな鉄道マニア)とか、さらに細かく分かれるんだよ、と反論するだろう。

その細分化された鉄道マニアの中でも「時刻表マニア」という人たちが存在する。

文字通り、時刻表を読む解くのが好きな鉄道マニアだ。

時刻表マニアの中にもさらに様々なマニアに分かれ、ザッと挙げるだけでも以下のような時刻表マニアがいるのだ。

  • 実際に鉄道で旅行する計画を立てるのが好きな人
  • 仮想旅行(バーチャル・トリップ)を楽しむ人
  • 各鉄道会社の路線を研究するのが好きな人
  • 列車の運行ダイヤを研究するのが好きな人
  • 切符のシステムやルール(青春18きっぷや周遊券等)をいかに効率よく、時刻表と照らし合わせながら、お得に使うかを研究するのが好きな人
  • 時刻表とにらめっこしながら、この時間帯ならレアな駅弁を購入できるとか研究するのが好きな人

等々。

これらのうちで複数が好きな人もいれば、1つだけをひたすら追求していく人もいたりで、実に時刻表マニアもバラエティーに富んでいるそうだ。

ネットの乗り換えアプリがある現在、印刷された分厚い時刻表を実際に買う人がいるのかな、と大抵の人間は思うのだが、実はいまだに根強い時刻表マニアがいるので、しっかり時刻表の需要はあるのだ。

その需要も、純粋に実用面としてだけでなく、実際に列車に乗らなくてもバーチャル・トリップで楽しめるからとのことで購入する人がいるというのだから、もはや我々の想像の領域を遥かに超えている。

世の中には、様々なマニアやオタクの人たちがいるだなと、あらためて実感する次第だ。

時刻表

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099