2011年の東日本大震災で東京を含めた関東地方は、東北地方ほどではないにせよ、かなりの打撃を被った。
しかし、東京周辺で起きたもっと甚大な打撃を被った大地震を遡ると、96年前の関東大震災が”直近”となっており、それ以降関東大震災クラスの大地震はない状況だ。
地震のメカニズムは、年々解明されてはきているものの、まだ未解明領域が多く存在し、そのため様々な学説が飛び交っている。
東京周辺は1980年代あるいは1990年代以降、地震の活動期に入ったとする説もあり、その説の通りだとしたら、2019年の現在はかなり大地震が起こる確率が高い時期に差し掛かっていると言わざるを得ない。
いくら高度の科学が発達した現代においても、自然現象を力技でねじ伏せることは不可能で、ましてや大地震ともなれば、我々人類の存在は砂粒同然だ。
そうなると、いつの日か来たる東京の大地震に備え、事前の準備を怠らないようにし、今できることを万全にするしかないのだ。
最も手っ取り早いのが、情報の入手だ。
現在自分の住んでいる場所は、地盤が硬いのか、それとも柔らかいのか、海や川に近いのであれば、津波が来るのか、来ないのか、川の流れが逆流するのか、しないのか、堤防が丈夫なのか、脆いのか、住宅密集地なら火災延焼のしやすいエリアなのか、等々はインターネットで検索すれば、容易に入手できる。
検索すれば役立つサイトは数多くあるとは思うが、FJ時事新聞ニッポンニュースがおすすめするのは「国土交通省ハザードマップポータルサイト」(https://disaportal.gsi.go.jp/)だ。
ここにアクセスすると、洪水、土砂災害、津波、道路防災情報、わがまちハザードマップ、等々、大地震などに役立つ情報が満載で、有益な市区町村等の外部リンクも明記され、飛ぶこともできる。
このサイトで、今自分を取り囲む環境を知れば、あとはその対策を練ればいいだけの話だ。
海や川の近くに居住しているのであれば、海や川の近くから引っ越すのも十分な対策だろうし、引っ越しができないのならば、浮き輪やゴムボートを用意するのも手だ。
ハザードマップで真っ赤な火災延焼エリアの場所に居住しているのであれば、防火頭巾や防火服を用意すれば、仮に自宅が全焼しても生き伸びることはできる。
大地震も合戦の敵とみなせば、「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」で、大地震の情報やシミュレーションを知ることで、自分を少しでも有利に、安全に導くことは可能なはず。
ぜひ、このサイトにアクセスして、「もし~ならば、●●●だろう」と反実仮想をして、自分なりの大地震対策を練ってみることをおすすめしたい。
■地震ハザードマップ|国土交通省 ハザードマップポータルサイト
https://disaportal.gsi.go.jp/hazardmap/bousaimap/index.html?code=1