「醤油」タグアーカイブ

醤油をバニラアイスに垂らせば、みたらし団子の味に【連載:アキラの着目】

今や世界でも知られる存在となった日本の醤油。

海外では「soy sauce」と呼ばれている醤油が、最近は国内外で以外な使い方をされているのだ。

それはバニラアイスに醤油をかけるというもの。

「職人醤油」という醤油専門サイトでは「バニラアイスと醤油」というページまであり、マトリックス図を使っての、バニラアイスと醤油の組み合わせによる味について説明している。

職人醤油 - こだわる人の醤油専門サイトから引用
職人醤油 – こだわる人の醤油専門サイトから引用

それによると、濃口系の醤油をバニラアイスに垂らすと、みたらし団子のような味になるのだとか。

また、薄口系の醤油をバニラアイスに垂らすと、塩キャラメルのような味になるとのことで、オーソドックスなバニラアイスを”味変”(あじへん)したい人は、参考にすると良いだろう。

この”味変”は、特に高価な調味料や複雑な手間を必要とせずに、どの家庭にもある醤油をバニラアイスに垂らすだけで、みたらし団子のような味になるのだから、お手軽だ。

醤油職人のお墨付きである上に、かのキッコーマンのグループ会社「KIKKOMAN TRADING EUROPE GmbH」も昨年公式フェイスブックアカウントにてバニラアイスに醤油をかけるのを紹介しており、決してグロな食べ方ではないのであしからず。

■バニラアイスと醤油|職人醤油 – こだわる人の醤油専門サイト
https://www.s-shoyu.com/cook/081

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

食卓で食事の度にしぼり出す醤油、「今しぼり」【連載:アキラの着目】

かつての日本の農村では、各家庭が味噌や醤油を仕込んで作っていた。

なので、当然ながら家庭毎に味噌や醤油の味が微妙に異なり、それが家庭の味として代々受け継がれていたのだ。

しかし、現在の日本では、工場で大量生産された味噌や醤油を購入している家庭が圧倒的に多い。

ゆえに、昔ながらの素朴な手作りの味噌や醤油を味わいたくても、なかなか味わうことができない時代なのだ。

ところが、昔ながらの醤油を味わえる商品があったのだ。

それが「古式本醸造・今しぼり」だ。

古式本醸造・今しぼり 今しぼり公式サイトから引用
古式本醸造・今しぼり
今しぼり公式サイトから引用

「今しぼり醤油(いつでもしぼれる醤油の素)」さえあれば、食卓で食事の度に生きたままの醤油をしぼり出すことができ、フレッシュな醤油の香りや味わいを堪能できるのだ。

醤油の製造工程においてできた「もろみ」を絞ったものが醤油なのだが、その「もろみ」を専用の卓上醤油しぼり器で、食事の度にしぼると、フレッシュな醤油が出てくるという仕掛けだ。
古式本醸造・今しぼり 今しぼり公式サイトから引用

古式本醸造・今しぼり 今しぼり公式サイトから引用
古式本醸造・今しぼり 今しぼり公式サイトから引用

「もろみ」だけの「今しぼり醤油」もあれば、前述した専用卓上醤油しぼり器も付属する「今しぼり醤油セット」もある。

今しぼり醤油セット 今しぼり公式サイトから引用
今しぼり醤油セット
今しぼり公式サイトから引用

醤油をしぼった後に残った「もろみ」も金山寺味噌のように、きゅうりや白飯に乗せて食べることもできるので、醤油のみでなく「もろみ」も味わえ、お得な「今しぼり」だ。

■今しぼり
https://www.imashibori.com/

■ショップ | 今しぼり | 化学添加物不使用、古式本醸造にこだわる昔ながらの醤油|京都府綾部市
https://www.imashibori.com/shop

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

ペットボトルで手作りできる醤油キット【連載:アキラの着目】

かつての日本の農村では、味噌・醤油・酢などの調味料は、各家庭で手作りしていた。

そのため、各家ごとに代々受け継がれたオリジナルの味が存在していたのだ。

しかし、高度経済成長期に入り、大量生産された廉価な味噌・醤油・酢が出回りだしたことで、わざわざ手間をかけなくとも容易に入手できる方に日本全国がシフトしてしまった。

その結果、各家庭のオリジナル調味料は廃れてしまったのだ。

そうした状況が長らく続いたが、近年、食の安全を脅かす事件が相次ぎ、また今後TPPにより外国から遺伝子組み換え作物が大量に輸入されてくるであろうことから、自分たちで安心できる食材を作る動きが再燃化され、味噌・醤油・酢等の調味料も手作りが人気となっているのだ。

幸い、各家庭で受け継がれていた秘伝のレシピがなくとも、現在では簡単に着手できる手作りキットが各社から発売されている。

その中でもペットボトルを再利用して手作りできる醤油キットが、器具等の初期投資を比較的抑えられるので、始めやすいだろう。

まずはペットボトルで必要な容器を作り、

まずはペットボトルで必要な容器を作り、  手作り醤油キット 湯浅醤油・金山寺味噌・ポン酢・紀州の梅干の製造・販売、丸新本家HPから引用
まずはペットボトルで必要な容器を作り、  手作り醤油キット 湯浅醤油・金山寺味噌・ポン酢・紀州の梅干の製造・販売、丸新本家HPから引用

そのペットボトル容器に麹を入れる。

そのペットボトル容器に麹を入れる。  手作り醤油キット 湯浅醤油・金山寺味噌・ポン酢・紀州の梅干の製造・販売、丸新本家HPから引用
そのペットボトル容器に麹を入れる。  手作り醤油キット 湯浅醤油・金山寺味噌・ポン酢・紀州の梅干の製造・販売、丸新本家HPから引用

次に別容器で塩水を作り、よく撹拌させる。

次に別容器で塩水を作り、よく撹拌させる。  手作り醤油キット 湯浅醤油・金山寺味噌・ポン酢・紀州の梅干の製造・販売、丸新本家HPから引用
次に別容器で塩水を作り、よく撹拌させる。  手作り醤油キット 湯浅醤油・金山寺味噌・ポン酢・紀州の梅干の製造・販売、丸新本家HPから引用

麹に塩水を入れ、混ぜて、中身を十分に振ると、もろみが出来上がる。

麹に塩水を入れ、混ぜて、中身を十分に振ると、もろみが出来上がる。  手作り醤油キット 湯浅醤油・金山寺味噌・ポン酢・紀州の梅干の製造・販売、丸新本家HPから引用
麹に塩水を入れ、混ぜて、中身を十分に振ると、もろみが出来上がる。  手作り醤油キット 湯浅醤油・金山寺味噌・ポン酢・紀州の梅干の製造・販売、丸新本家HPから引用

あとは1日1回1分間、櫂入れ(かいいれ)をする(もろみを新鮮な空気に触れさせ、かき混ぜること)。

発酵が激しい時期は、ペットボトルの容器が発酵したガスでパンパンになることがあるので、少しずつキャップを緩め、ガスを微量ずつ放出することだ。

発酵したガスでパンパンになったペットボトル   手作り醤油キット 湯浅醤油・金山寺味噌・ポン酢・紀州の梅干の製造・販売、丸新本家HPから引用
発酵したガスでパンパンになったペットボトル   手作り醤油キット 湯浅醤油・金山寺味噌・ポン酢・紀州の梅干の製造・販売、丸新本家HPから引用

ガスが抜けたら、キャップを締め、容器をシェイクすると良い。

作りはじめてから1年が経った頃に、布で搾り、食することが可能だ。

作りはじめてから1年が経った頃に、布で搾り、食することが可能   手作り醤油キット 湯浅醤油・金山寺味噌・ポン酢・紀州の梅干の製造・販売、丸新本家HPから引用
作りはじめてから1年が経った頃に、布で搾り、食することが可能   手作り醤油キット 湯浅醤油・金山寺味噌・ポン酢・紀州の梅干の製造・販売、丸新本家HPから引用

搾ったら冷蔵庫で保存し、早めに消費するように。

火入れをすると、火入れ香(ひいれが)という醤油独特の香ばしさが出るのでさらに美味しさが増し、また発酵を担った菌が死に、長期保存もできるようになる。

以上が、手作り醤油キットの製造手順だ。

今年こそは何か新しいことにチャレンジしたい人には、醤油作りがおすすめだ。

■手作り醤油キット 自宅で醤油作り体験!水とペットボトルをご用意下さい
https://www.marushinhonke.com/SHOP/A1109.html

■醤油じかん | 手作り醤油キット
http://daitoku-soy.com/shoyujikan/

■手作り醤油キット | 醤油じかん | 手作り醤油キット
http://daitoku-soy.com/shoyujikan/手作り醤油キット/

■手作りしょうゆキット 国産素材 おいしい 安心・安全 自分だけの味
http://www.daitoku-soy.net/product/23

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

濃い口醤油、薄口醤油、溜まり醤油、再仕込み醤油、白醤油…様々な日本の醤油【連載:アキラの着目】

古代中国の「醤(ジャン)」が「醤(ひしお)」として定かではないが、飛鳥時代頃に日本に伝来し、その後中世、近世を経て日本独自の進化を遂げた現在の醤油。

本醸造醤油、混合醸造醤油、混合醤油といった醸造方法による醤油の分類もあるが、今回は単純な、種類による分類で醤油を取り上げる。

まず日本の醤油は、濃い口醤油、薄口醤油、溜まり醤油、再仕込み醤油、白醤油に分類することができる。

個別に見ていこう。

醤油の原料となる大豆と醤油

濃い口醤油

濃い口醤油は、日本の醤油生産量の8割以上を占める最も定番の醤油。

大豆または脱脂加工大豆を蒸した麹にほぼ等量の炒って砕いた小麦を混ぜ、濃い口醤油用の麹を作る。

江戸時代以来、関東を中心に発達し、香り、色、味がうまく均整がとれ、塩分が約16%程度。

用途は、つけ、かけ用の卓上調味料として、また、煮物、焼物、だし、たれ等の調理用醤油としても重宝されている。

薄口醤油

薄口醤油は、日本の醤油生産量の13%程度を占め、見た目とは異なり、意外と塩分は18~19%と濃い口醤油より高い。

なので「淡口」とは「色が淡い」意味で、決して「塩分が薄い」意味ではない。

薄口醤油の色が淡いのは、高濃度の食塩で発酵・熟成を抑えたからで、醸造過程の仕上げには甘酒や水あめを加えるのが特徴として挙げられる。

料理素材の味や色合いを生かすのに適し、控えめな香りも特徴の1つだ。

つけ、かけ用には不向きも、野菜の煮物やお吸物、うどんつゆ等にはかなり向いている。

溜まり醤油

溜まり醤油は、日本の醤油生産量の2%弱しかない醤油で、塩分は濃い口醤油と同じくらいだ。

濃い口醤油や薄口醤油は、大豆と小麦をほぼ同量ずつ使用するのに対し、この溜まり醤油はほぼ大豆だけで造られる。

蒸した大豆を味噌玉に作り、この味噌玉に麹菌を植え付けて、塩水に仕込み、1年間ほど熟成させる。

溜まり醤油の諸味(もろみ)は、かなり固くて撹拌できないため、諸味の中に細長い竹篭を入れて、この竹篭に溜まってくる液汁を汲んでは諸味の上にかけるという、古来から受け継がれた製造方法が採られている。

熟成後は、底から液汁を抜いて、製品にすれば溜まり醤油の出来上がりだ。

加熱すると綺麗な赤みを帯びるため、煎餅やあられ等のつけ焼きによく使用される醤油だ。

再仕込み醤油

再仕込み醤油は、日本の醤油生産量の約1%しかなく、塩分は16%程度。

麹を樽に仕込む際に、食塩水を入れるべきところで、ほぼ同じ塩分濃度の「生揚げ(きあげ)醤油」を入れて仕込むという、醤油を2度醸造するような製造方法を採ることから、再仕込み醤油と呼ばれる。

通常の醤油は加熱処理(火入れ)をするのだが、この生揚げ醤油は、この加熱処理(火入れ)がされていない。

というのも、酵素のはたらきを利用するからだ。

再仕込み醤油は、通常色が濃く、どろりとした濃厚な味だ。

白醤油

白醤油は、日本の醤油生産量の1%弱で、塩分は約18%。

溜まり醤油とは反対に、蒸した小麦を主原料に用い、炒った少量の大豆を用いて麹を作る。

小麦中心につくられた麹は、香りを生かすため、低温・短期間で発酵させ、薄口以上に発酵を抑えて造られる。

三河地方でもっぱら生産され、江戸末期に開発されたで、比較的新しい醤油の一種といえる。

ビールくらい淡い色調の白醤油は、糖分が12~16%と高く、素材本来の色を活かすのに適し、高級料理の隠し味やうどんの汁等に使われる。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099