「藤井聡太王位」タグアーカイブ

スポーツ誌『Number』創刊40年で初の将棋特集、藤井聡太二冠表紙【連載:アキラの着目】

スポーツ誌『Number』(文藝春秋発行)の9月3日発売号は、創刊40年で初の将棋特集を組んでいる。

表紙はもちろん今や飛ぶ鳥を落とす勢いの藤井聡太二冠だ。

弱冠18歳にてご承知の通り、将棋の8大タイトルのうちの王位・棋聖を獲得し、史上最年少記録を次々と塗り替えた藤井聡太二冠を巻頭特集で掲載。

「中原誠が語る羽生と藤井」、渡辺明新名人、谷川浩司九段、木村一基九段、久保利明九段らトップ棋士や里見香奈女流四冠のインタビュー等々、将棋の魅力を様々な角度から70ページ以上にわたった特集だ。

名人にもなった佐藤天彦九段と中村太地七段の対談も読み応え抜群で、佐藤天彦九段が「最近の藤井さんの将棋を見て、思い浮かべるのはモーツァルトです」と言い放つと、中村太地七段は「(藤井聡太二冠の将棋は)絵画の世界だとピカソとかにも通じているのかもしれませんね」とも。

稀代の棋士についての例えで、世間でも知名度のあるモーツァルトやピカソを用いることで、いかに突拍子のない天才であるかがわかろうというもの。

しかし、スポーツ誌の『Number』になぜ将棋なのか。

『Number』編集長の宇賀康之氏はその理由をこう語る。

「知力はもちろん、心技体すべてを懸けて真剣勝負を繰り広げ、観る者の心を躍らせる棋士は、紛れもなくアスリート。藤井聡太二冠という若き最強アスリートの活躍を機に、棋士たちの天才性や人間力、盤上盤外のドラマなどを描くことで、将棋という競技の魅力に、徹底的に迫りました。初の将棋特集ですが、記事も写真も、スポーツ誌としてまったく違和感のない仕上がりになったと思います」

そう、宇賀康之編集長の言う通り、将棋はスポーツであり、棋士はアスリートなのだ。

スポーツ誌『Number』9月3日発売号を刮目して観よ!

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

将棋・藤井聡太棋聖が4連勝、王位奪取!史上最年少で二冠&八段昇段の快挙!!【連載:アキラの着目】

昨日の8月20日、福岡市・大濠公園能楽堂で指された第61期王位戦第4局2日目は、挑戦者・藤井聡太棋聖(18)が木村一基王位(47)を80手にて撃破。

無傷の4連勝で王位を奪取し、史上最年少の18歳1ヵ月での二冠(棋聖・王位)保持&八段昇段という快挙を達成した。
王位も獲得し、二冠となった藤井聡太棋聖

これまでの史上最年少の二冠保持記録は、羽生善治九段の21歳11ヵ月で、藤井聡太新王位はこれを大幅に塗り替えた。

また、二冠を達成したことで日本将棋連盟の昇段規定により、七段から八段に昇段し、これまで加藤一二三九段の持っていた最年少八段昇段記録(18歳3ヵ月)も塗り替えることに。

王位奪取となった本局は、藤井聡太棋聖が大逆転勝ちを収めた第2局と同じ戦型「相掛かり」で、序盤の早い段階から双方の飛車が動き合う。

後手番・藤井聡太棋聖の8六にいる飛車が、先手番・木村王位の8七にいる銀で取られそうな局面が運命を分けたのかもしれない。

普通の指し手ならば無難な「2六飛」で、最強の駒・飛車を木村王位に取られないように退避するところだ。

しかし、藤井聡太棋聖の指し手は「8七飛成」で、味方の最強の駒と敵方の銀を交換するという、思い切った荒業を仕掛けたのだった。

あとは、とにかく攻め続けるいつもの藤井ペースで進み、詰将棋で鍛えた最強の終盤力で木村王位をねじ伏せた。

まだ未成年の男子がこれだけ強いとなると、成人してからはさらに棋力が充実し、脂が乗り切り放題になるのではなかろうか。

どこまで強くなるのか計り知れない藤井聡太新王位だ。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099