2011年の東日本大震災をはじめ、熊本地震、北海道胆振東部地震といった地震、さらに河川の氾濫や土砂災害を引き起こす巨大台風、等々、日本列島を脅かす災害が後を絶たない昨今。
災害発生時はライフラインが寸断されるため、回復を待つしかないのだが、どうしても他力本願の部分が否めない。
まずは電気を確保すれば、暖も取れるし、お湯も沸かせるし、洗浄式トイレやテレビ・ラジオ・スマホが使えるようになるので、電気を自給自足できれば、かなり快適になるのは想像に難くない。
そこで、今回のニッポンニュースは、自作できるベランダ設置用太陽光発電キットを取り上げる。
「ベランダ 太陽光発電キット」と検索すれば、いくつものベランダ設置用太陽光発電キットに関するサイトが表示されるので、実際に購入する際には、お好みのサイトでベランダ設置用太陽光発電キットを購入すればいい。
ただし、大抵のベランダ設置用太陽光発電キットは、補助電源や非常用電源、レジャー用電源として使用する範疇のものが多い。
なので、その範疇のベランダ設置用太陽光発電キットを購入してしまうと、家庭のあらゆる電源を賄うには非力であり、電力不足となってしまうのだ。
家庭用のあらゆる電源を賄うために、多くの電力を作り出したいのならば、かなり広いソーラーパネルを必要とするが、ここではベランダに置ける広さの、約120cm×55cm程度で90W以下のソーラーパネルに限定して話を進めたい。
ソーラーパネルは、単結晶、多結晶、アモルファス等の種類があり、これら3つの中では単結晶が最も発電効率が良い。
スペースが限られたベランダで発電するのならば、単結晶パネルがおすすめだ。
太陽光発電にはソーラーパネルの他に、バッテリー、インバーター、チャージコントローラーが必要になる。
バッテリーは発電した電気を溜めるもので、蓄電の容量が小さいと、消費電力の大きい電化製品を長時間にわたって可動させることができないので、蓄電量の大きいバッテリーを入手する方が良いだろう。
インバーターは、ソーラーパネルで作られ、バッテリーに溜まった直流の電力を、電化製品や電子機器で使用できるように、家庭用の交流AC100Vに変換する機器だ。
インバーターは、純正弦波インバーターと疑似正弦波インバーターがあり、疑似正弦波インバーターは、疑似と名の付くくらいなので、電気の波形が完全ではない。
なので、インバーターに接続する電化製品や電子機器を考慮して、純正弦波インバーターを購入する方が安心だ。
チャージコントローラーは、電圧の管理をする機器だ。
配線を接続した部分には、感電防止のため、ビニールテープや発泡スチロール等でカバーすると良い。
エコでクリーンなイメージのある太陽光発電は、発電量が大きいこともあり、管理や扱いを怠ると、感電するリスクがゼロとはいえない機器類なのだ。
これらの機器が揃って、太陽光発電ができ、電化製品や電子機器で使用できるようになるのだ。
自宅のベランダの広さや、使用目的(補助なのか、家庭内の全電気を賄うためなのか)を検討してから、パネルの大きさや発電W数を決め、それに見合ったベランダ設置用太陽光発電キットを購入するようにしよう。
【参考サイト】
■太陽光発電をベランダに自分で設置して蓄電してみませんか?
http://antiride-collagene.com/
■90Wの太陽光パネルでベランダ発電をやってみた! | 「自電」のススメ
http://jiden.hatsuden-jisaku.com/2012/08/11/90w-solar-panel-html/
■ベランダ発電キット | ソーラーワールド株式会社
http://solar-world.jp/tag/ベランダ発電キット
■【DIY】無資格・初心者か゛「200W太陽光発電」を自作してみた結果。 : まだ東京で消耗してるの?
http://www.ikedahayato.com/20161217/67837024.html