「棋士」タグアーカイブ

将棋界の異端児・橋本崇載八段引退!【連載:アキラの着目】

まだ18歳というのに並み居る大棋士の先生方をなぎ倒し、気づけば王位と棋聖に君臨していた藤井聡太二冠。

ここ最近の将棋界は藤井聡太二冠1色に染まっていると言っても過言ではないだろう。

そんな中、将棋界から新たに発信されたニュースが橋本崇載八段絡みのもの。

なんと、橋本崇載八段は日本将棋連盟に引退届を提出し、昨日4月2日付で引退が受理されたのだ。

引退の理由は「一身上の都合」とのこと。

全盛期には、現役棋士約160名の中でトップ10、すなわち名人への挑戦権を争うリーグ「A級」の10人に入ったこともあったほどの棋士であった橋本崇載八段。

2021年4月2日付けで引退した橋本崇載八段 日本将棋連盟 公式サイトから引用
2021年4月2日付けで引退した橋本崇載八段
日本将棋連盟 公式サイトから引用

テレビ将棋の対局ではカメラ目線をしたり、対局前の意気込みを語るインタビューではモノマネを披露したり、また金髪で対局したり、等々、橋本崇載八段は将棋界の異端児としても将棋ファンには知られていた。

これらの言動は、将棋ファンや棋士を楽しませるために、また「こんなおかしなヤツが将棋を指していて強いのか!」と将棋に詳しくない層にも届くようにしていたのは想像に難くない。

以下の動画は、まさにテレビの前にいる人たちを楽しませた橋本崇載八段のアーカイブとも言えよう。

■二歩をやった橋本崇載さん、今度は爆笑インタビューをやってくれた(笑)

■【将棋】2013年も期待を裏切らない橋本崇載八段 じぇlじぇlじぇ

■将棋界でも1番面白いハッシー特集 ※カメラ目線

こんなユーモアのセンスがある橋本崇載八段が引退するとは将棋界の損失だが、YouTubeチャンネル『橋本崇載チャンネル』を開設し、赤裸々な発信もしており、これまで通りの異端児ぶりは発揮されているようだ。

将棋に興味のない人すらも楽しませてくれた橋本崇載八段には、今後も邁進してほしいと願うばかりだ。

■橋本崇載チャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCEc5Ag1CkbePLQJNvB_pH_w

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

スポーツ誌『Number』創刊40年で初の将棋特集、藤井聡太二冠表紙【連載:アキラの着目】

スポーツ誌『Number』(文藝春秋発行)の9月3日発売号は、創刊40年で初の将棋特集を組んでいる。

表紙はもちろん今や飛ぶ鳥を落とす勢いの藤井聡太二冠だ。

弱冠18歳にてご承知の通り、将棋の8大タイトルのうちの王位・棋聖を獲得し、史上最年少記録を次々と塗り替えた藤井聡太二冠を巻頭特集で掲載。

「中原誠が語る羽生と藤井」、渡辺明新名人、谷川浩司九段、木村一基九段、久保利明九段らトップ棋士や里見香奈女流四冠のインタビュー等々、将棋の魅力を様々な角度から70ページ以上にわたった特集だ。

名人にもなった佐藤天彦九段と中村太地七段の対談も読み応え抜群で、佐藤天彦九段が「最近の藤井さんの将棋を見て、思い浮かべるのはモーツァルトです」と言い放つと、中村太地七段は「(藤井聡太二冠の将棋は)絵画の世界だとピカソとかにも通じているのかもしれませんね」とも。

稀代の棋士についての例えで、世間でも知名度のあるモーツァルトやピカソを用いることで、いかに突拍子のない天才であるかがわかろうというもの。

しかし、スポーツ誌の『Number』になぜ将棋なのか。

『Number』編集長の宇賀康之氏はその理由をこう語る。

「知力はもちろん、心技体すべてを懸けて真剣勝負を繰り広げ、観る者の心を躍らせる棋士は、紛れもなくアスリート。藤井聡太二冠という若き最強アスリートの活躍を機に、棋士たちの天才性や人間力、盤上盤外のドラマなどを描くことで、将棋という競技の魅力に、徹底的に迫りました。初の将棋特集ですが、記事も写真も、スポーツ誌としてまったく違和感のない仕上がりになったと思います」

そう、宇賀康之編集長の言う通り、将棋はスポーツであり、棋士はアスリートなのだ。

スポーツ誌『Number』9月3日発売号を刮目して観よ!

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

STAYHOME(自宅待機)中はコスプレダンス、将棋・香川愛生女流三段【連載:アキラの着目】

一昨日で終わったゴールデンウィーク。

緊急事態宣言の真っ只中にあったことで遠出もできず、いかに自宅や自宅近辺で他人との濃厚接触をせずに過ごすかで頭を悩ませていた人も多かったことだろう。

休みなのは嬉しいが、自宅でいかに時間を潰すかに慣れていないと、ひたすらテレビを観ていたり、あるいはひたすらビデオゲームに明け暮れたり。

新型コロナウイルスに感染していないけれども、身体を動かさない日々を過ごしたことで、不健康になってしまった、なんてことも。

しかし、STAYHOME(自宅待機)を有意義に過ごし、関わる皆に元気や活力を与えている著名人もいたりする。

将棋の女流プロ・香川愛生(かがわ まなお)女流三段が、まさにそうだ。

なんと、セーラー服のコスプレをしながらのダンス動画をTwitterにて披露しているのだ。

セーラー服のコスプレダンス動画をTwitterにて披露している将棋の香川愛生女流三段 香川愛生 Manao Kagawa 公式Twitter @MNO_shogiから引用
セーラー服のコスプレダンス動画をTwitterにて披露している将棋の香川愛生女流三段
香川愛生 Manao Kagawa 公式Twitter @MNO_shogiから引用

5月8日現在、この動画の再生回数は26万回を超え、香川愛生女流三段ご本人の予想を上回るほどバズった。

以下がその大バズリの香川愛生女流三段コスプレダンス動画。

普段は、着物などの正装で将棋盤の前に向かい、勝つか負けるかの熾烈な対局を日々こなす香川愛生女流三段。

将棋対局中の香川愛生女流三段 YouTubeから引用
将棋対局中の香川愛生女流三段
YouTubeから引用

それだけに、コスプレしてのダンスには普段とのギャップが有り過ぎて、面食らった人もいたようだ。

だが、将棋人口の拡大を考えると、香川愛生女流三段のような将棋以外の活動もする人材はとても大切だ。

こうしたダンス動画が将棋を知らない人たちにまで届き、将棋に興味を持つ可能性も十分あるので、今後もSTAYHOME(自宅待機)中以外でも、日常的にダンス動画を香川愛生女流三段には発信し続けてほしいものだ。

■香川愛生 Manao Kagawa 公式Twitter @MNO_shogi
https://twitter.com/MNO_shogihttps://twitter.com/MNO_shogi

■女流棋士・香川愛生チャンネル YouTube
https://www.youtube.com/channel/UCDsB5oS-K8To0NAz4iWVNKQ/https://www.youtube.com/channel/UCDsB5oS-K8To0NAz4iWVNKQ/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

多面的な戦略が必要?四神将棋【連載:アキラの着目】

天竺(現インド)のチャトランガが起源で、その後中国、朝鮮半島を経由して日本に伝えられた将棋。

伝承されてから現在までの約400年間、戦法や定跡(将棋において最善とされる決まった指し方)こそ変われど、基本ルールは変わらなかった日本の将棋だが、平成30年の現在、従来の将棋とは明らかにルールを異にする将棋が人気上昇中だ。

その将棋が「四神将棋(しじんしょうぎ)」だ。

この四神将棋、その名の通り4人で指す以外は、基本的には従来の将棋ルールに則っているのだが、対戦相手が4人になることで局面が複雑化し、プロ棋士でも読み間違えたり、読み落としたり、等々、ハプニングが起こりやすい。

また、四神将棋は未知の局面や展開が生まれやすく、指す方も観る方もハラハラ・ドキドキでかなり楽しめる。

四神将棋の対局は、BSフジにて不定期で放送され、これまでに男性プロ棋士だけの対局や、女流プロ棋士だけの対局、また芸能人・著名人と女流プロ棋士を混じえた対局が組まれた。

従来の将棋では、アマチュアがプロ棋士に勝つのは容易ではなく、相撲同様に実力差のある世界といわれているのだが、この四神将棋だと、歴史が浅く、戦法や定跡がまだ確立されていないことや、前述したようにプロ棋士でも見落としやすいため、4人中、最初にプロ棋士が敗退してしまう番狂わせも頻繁に起こっている。

4人同時で戦い、多面的になるので、場合によっては「1対3」、あるいは「2対2」、もしくは「3対1」という局面も頻繁に起こりうるので、いかに「同盟」を結び、他の3人の集中砲火を浴びずに、上手く最後まで生き延びるかという戦略が必要だ。

以下の動画は、女流プロ棋士の山口恵梨子女流二段が、気象予報士・森田正光さん(将棋アマ三段)、お笑いコンビ・野性爆弾のくっきーさん、元ボクシング王者・内藤大助さんと対局し、その対局者4人の中で最初に王様を詰まされ、負かされてしまうものだ(15分18秒付近で王様を詰まされる)。

四神将棋で熟考している山口恵梨子女流二段 YouTube『四神将棋』(BSフジ)中継から引用
四神将棋で熟考している山口恵梨子女流二段 YouTube『四神将棋』(BSフジ)中継から引用
四神将棋で真っ先に投了した山口恵梨子女流二段と、それを喜ぶ気象予報士・森田正光さん(将棋アマ三段)、野性爆弾のくっきーさん、元ボクシング王者・内藤大助さん YouTube『四神将棋』(BSフジ)中継から引用
四神将棋で真っ先に投了した山口恵梨子女流二段と、それを喜ぶ気象予報士・森田正光さん(将棋アマ三段)、野性爆弾のくっきーさん、元ボクシング王者・内藤大助さん YouTube『四神将棋』(BSフジ)中継から引用
山口恵梨子女流二段の投了により、喜びはしゃぐ野性爆弾のくっきーさん YouTube『四神将棋』(BSフジ)中継から引用
山口恵梨子女流二段の投了により、喜びはしゃぐ野性爆弾のくっきーさん YouTube『四神将棋』(BSフジ)中継から引用

まだまだ、発展途上の四神将棋だが、一般社団法人日本四人将棋連盟もあり、四人将棋のプロも養成しているので、今後ますます目が離せない注目の将棋だ。

将来的には、今や飛ぶ鳥を落とす勢いの藤井七段にも四神将棋にチャレンジしてもらいたいものだ。

■『四神将棋』|BSフジ
http://www.bsfuji.tv/shijinnsyougi04/pub/

■一般社団法人日本四人将棋連盟
https://www.yoninshogi.com/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099