これまでのニッポンニュースでは度々、伝説の刑事ドラマ『西部警察』を取り上げてきた。
『西部警察』はいきなり一夜にして登場したのではなく、それまでに石原プロモーションが手掛けてきた刑事ドラマで培われたノウハウや、実現したくても諸事情で実現し得なかった事象などがあってこそ登場したのであった。
逆説的にいうと、『西部警察』以前の刑事ドラマがなければ、『西部警察』が登場できたかはわからないし、登場できたとしても1979年よりも後に遅れていたことだろう。
では、『西部警察』以前に石原プロモーションが手掛けてきた刑事ドラマとは何だったのかというと、『大都会』シリーズだ。
1976年1月~1979年9月にかけて日本テレビ系列で毎週火曜日21:00~21:54に全3シリーズ(『大都会 闘いの日々』、『大都会 PARTⅡ』、『大都会 PARTⅢ』)が放送され、後の『西部警察』同様に渡哲也が主演で黒岩刑事を演じた。
他には、石原裕次郎を筆頭に寺尾聰、苅谷俊介、峰竜太といった『西部警察』にも出演していた俳優たちも名を連ねている。
このような石原プロモーションを代表する『西部警察』、『大都会』だが、ファンの好みや議論が常に分かれる。
ある意味で浮世離れした爆破シーンやカー・アクションが頻発していた『西部警察』をリアリティに欠けるきらいがあるとし、『大都会』を支持するファンもいれば、「いやいや『西部警察』こそが刑事ドラマの集大成であり、またエンタメの極みだろう」という『西部警察』ファンに分かれるのだ。
一言でいうと、『大都会』は陰りのある刑事ドラマで、『西部警察』はそうした暗みのある『大都会』とは真逆のダイナミックさを前面に押し出した刑事ドラマであるといえよう。
そんな評価のある『大都会』であるが、前述したように登場する俳優たちは『西部警察』に出演する俳優たちとかなり重複するので、観比べてみるのも1つの愉しみ方だ。
『西部警察』同様に、動画配信サイトHulu(フールー)にてお試し無料で観ることができるので、ぜひ観賞されたし!
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