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レール上で移動しながら花見、レールマウンテンバイク(岐阜県飛騨市)【連載:アキラの着目】

これからは日を追う毎に春の暖かさを感じられるようになり、花見シーズンの到来となるのだが、桜観賞のスポットやロケーションで趣向を凝らしたいと思う人はそこそこいるはずだ。

これまでのニッポンニュースでも花見の穴場や船からの花見、俯瞰からの花見などを紹介してきた(2019年3月6日「穴場の花見スポット・東品川海上公園屋上庭園【連載:アキラの着目】」2019年2月21日「船上から優雅に桜を眺めるお花見クルーズ【連載:アキラの着目】」2019年2月18日「目黒川の桜を俯瞰で観るなら西郷山公園(東京都目黒区)【連載:アキラの着目】」)。

ということで、今回のニッポンニュースはレールマウンテンバイクからの花見だ。

似たようなレールバイクの記事も過去のニッポンニュースで取り上げたが(2018年8月3日「自力で疾走!大館・小坂鉄道レールバイク(秋田県大館市)【連載:アキラの着目】」)、花見目的を明確に謳っているレールバイクは、この岐阜県飛騨市のレールマウンテンバイクくらいのものだろう。

レールマウンテンバイク Gattan Go!! - 自転車とレールで風になる、岐阜県飛騨市のロストライン・アクティビティ!
レールマウンテンバイク Gattan Go!! – 自転車とレールで風になる、岐阜県飛騨市のロストライン・アクティビティ!

ただし、この岐阜県飛騨市のレールマウンテンバイクには「まちなかコース」と「渓谷コース」とがあり、後者の「渓谷コース」には桜がないので、花見目的の人は決して選ばぬように。

レールマウンテンバイクの車両だが、以下の豊富なラインナップを取り揃えている。

ちなみにどのレールマウンテンバイクの車両であろうとも、2019年度の営業から145cm以上でないとレールマウンテンバイクをこげないという身長制限が設けられたので、抵触しそうな人は注意だ。

・ハイブリッド車(電動アシスト車):乗員2人、1両3,000円

ハイブリッド車(電動アシスト車) レールマウンテンバイク Gattan Go!! - 自転車とレールで風になる、岐阜県飛騨市のロストライン・アクティビティ!から引用
ハイブリッド車(電動アシスト車) レールマウンテンバイク Gattan Go!! – 自転車とレールで風になる、岐阜県飛騨市のロストライン・アクティビティ!から引用

・2階建てシートセット(ハイブリッド車 + 2階建てシート):乗員2人~5人、1両5,500円

2階建てシートセット(ハイブリッド車 + 2階建てシート) レールマウンテンバイク Gattan Go!! - 自転車とレールで風になる、岐阜県飛騨市のロストライン・アクティビティ!から引用
2階建てシートセット(ハイブリッド車 + 2階建てシート) レールマウンテンバイク Gattan Go!! – 自転車とレールで風になる、岐阜県飛騨市のロストライン・アクティビティ!から引用

・観覧シートセット(ハイブリッド車 + 観覧シート):乗員2人~3人、1両4,000円

観覧シートセット(ハイブリッド車 + 観覧シート) レールマウンテンバイク Gattan Go!! - 自転車とレールで風になる、岐阜県飛騨市のロストライン・アクティビティ!から引用
観覧シートセット(ハイブリッド車 + 観覧シート) レールマウンテンバイク Gattan Go!! – 自転車とレールで風になる、岐阜県飛騨市のロストライン・アクティビティ!から引用

・タンデム車(電動アクセル付き4人車両):乗員4人(必ず4人、3人や5人はNG)、1両6,000円

タンデム車(電動アクセル付き4人車両) レールマウンテンバイク Gattan Go!! - 自転車とレールで風になる、岐阜県飛騨市のロストライン・アクティビティ!から引用
タンデム車(電動アクセル付き4人車両) レールマウンテンバイク Gattan Go!! – 自転車とレールで風になる、岐阜県飛騨市のロストライン・アクティビティ!から引用

・サイドカー:乗員1人~3人、1両2,500円

サイドカー レールマウンテンバイク Gattan Go!! - 自転車とレールで風になる、岐阜県飛騨市のロストライン・アクティビティ!から引用
サイドカー レールマウンテンバイク Gattan Go!! – 自転車とレールで風になる、岐阜県飛騨市のロストライン・アクティビティ!から引用

・おくひだ2号(車いす特等席車両):乗員2人~3人、1両4,000円

おくひだ2号(車いす特等席車両) レールマウンテンバイク Gattan Go!! - 自転車とレールで風になる、岐阜県飛騨市のロストライン・アクティビティ!から引用
おくひだ2号(車いす特等席車両) レールマウンテンバイク Gattan Go!! – 自転車とレールで風になる、岐阜県飛騨市のロストライン・アクティビティ!から引用

・木製トロッコ(スタッフ運転のオートバイで牽引):乗員1人~6人、1,000~6,000円(1人につき)

木製トロッコ(スタッフ運転のオートバイで牽引) レールマウンテンバイク Gattan Go!! - 自転車とレールで風になる、岐阜県飛騨市のロストライン・アクティビティ!から引用
木製トロッコ(スタッフ運転のオートバイで牽引) レールマウンテンバイク Gattan Go!! – 自転車とレールで風になる、岐阜県飛騨市のロストライン・アクティビティ!から引用

これらいずれかの中から自分好みのレールマウンテンバイクを選び、小一時間の”動く花見”をするわけだ。
花見 レールマウンテンバイク Gattan Go!! - 自転車とレールで風になる、岐阜県飛騨市のロストライン・アクティビティ!

花見 レールマウンテンバイク Gattan Go!! - 自転車とレールで風になる、岐阜県飛騨市のロストライン・アクティビティ!
花見 レールマウンテンバイク Gattan Go!! – 自転車とレールで風になる、岐阜県飛騨市のロストライン・アクティビティ!

前方や後方に他の利用客がレールマウンテンバイクをこいでいるから、その距離感の中での加減になってしまうが、一応マイペースで移動しながらの花見ができる。

「レールマウンテンバイク Gattan Go!!」の受付場所までは、マイカーで行くと便利だが、濃飛バスによる、バスとタクシーとレールマウンテンバイクがセットになったお得な「レールマウンテンバイクGattan Go!! まちなかコース」(A、B、C、Cの4種)というプランもあり、手頃な料金なので、マイカーのない人は利用すると良いだろう。

すでに予約を受け付けているので、乗りたい人は今から予約すべし。

【岐阜県飛騨市 レールマウンテンバイク Gattan Go!!「まちなかコース」 詳細】

・所在地:〒506-1147 岐阜県飛騨市神岡町東雲1327-2
 ※カーナビ入力用電話番号 0578-82-4008(入力のみ・通話厳禁)
 「喫茶あすなろ」様:旧駅舎に隣接
・期間:2018年4月7日~2018年11月25日
・走行区間:旧奥飛騨温泉口駅 ⇔ 旧神岡鉱山前駅
・走行距離:往復 約5.8km(片道 約2.9km)
・所要時間:約40~50分(説明を受け、全車が出発し、コースを往復して到着するまでの総所要時間は約1時間)
・駐車場:40台(無料)

■レールマウンテンバイク Gattan Go!! – 自転車とレールで風になる、岐阜県飛騨市のロストライン・アクティビティ!
https://rail-mtb.com/

■レールマウンテンバイク「Gattan Go!!」 – ホーム | Facebook
https://www.facebook.com/gattango/

※期間・料金等は、平成31年3月19日現在のもの

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

組木技術を観たり、体験できる飛騨の匠文化館(岐阜県飛騨市)【連載:アキラの着目】

日本の寺社や家屋は、古来より木を使っているのは今さらいうまでもないが、これら木造建築は釘を1本も使わずに木のみで接いだりしている。

その古来から伝わる木を接ぐ技術を組木という。

「飛騨の匠文化館(Takumikan Craft Museum) - ホーム | Facebook」より引用「飛騨の匠文化館(Takumikan Craft Museum) - ホーム | Facebook」より引用

「飛騨の匠文化館(Takumikan Craft Museum) - ホーム | Facebook」より引用
「飛騨の匠文化館(Takumikan Craft Museum) – ホーム | Facebook」より引用

現在の木造建築はコストや手間を考慮した結果、ビスやボルト等の金物を使った「在来工法」が一般的となり、木の腐食や経年変化等によって、留めているビスやボルト等に緩みが生じ、木と木の接いている強度が低下することがある。

しかし、この日本古来から伝承される組木ならば、木が腐食しても、その腐食した箇所のみ切り落とし、新しく木を組木によって継ぎ足すことができ、木造建築であろうとも何千年も建っていられるのだ。

そうした組木を観たり、体験できたりする施設が岐阜県飛騨市にある飛騨の匠文化館だ。

「飛騨の匠文化館(Takumikan Craft Museum) - ホーム | Facebook」より引用
「飛騨の匠文化館(Takumikan Craft Museum) – ホーム | Facebook」より引用

飛騨市は古来より「匠の里」として栄えてきた歴史があり、現在でも建築業従事者の割合が高いといわれている。

奈良時代(710年~794年)以降、高度な技能を持つ飛騨の匠たちは、藤原京や平城京、平安京等の歴代の都に派遣されていた。

その飛騨の匠たちの仕事ぶりは、万葉集や日本書紀等でも紹介され、彼らの持つ高度な技能への賞賛が記述されている。

そういう匠の地であるという背景があり、飛騨の匠文化会館が存在しているのだ。

飛騨の匠文化会館の体験コーナーでは、飛騨の伝統技術の1つで、角材の組み合わせに細工を施した「千鳥格子」や、様々な木組みパズルに挑戦することが可能だ。

「飛騨の匠文化館(Takumikan Craft Museum) - ホーム | Facebook」より引用
「飛騨の匠文化館(Takumikan Craft Museum) – ホーム | Facebook」より引用

また、組木のサンプルが展示されており、どのような形で木を加工し、接いでいるのかも観ることができる。

比較的簡単な組木もあれば、かなり複雑な形状をした組木もあったりするのだが、基本は2材を繋いで1本の材にする際は「男木(おぎ)」と「女木(めぎ)」が存在する。

以下の写真は「腰掛蟻継」と呼ばれる組木で、「男木:突起状のもの(右)、差し込む側」、「女木:凹状のもの(左)、男木を受け止める側」となっている。

「飛騨の匠文化館(Takumikan Craft Museum) - ホーム | Facebook」より引用
「飛騨の匠文化館(Takumikan Craft Museum) – ホーム | Facebook」より引用

この手の加工をする際に最も重要なのは、女木の凹形(左赤丸部分)は、必ず木の「元口(木の根っこ側の事)」に加工をすることだ。

元口は木の先端(末口)に比べ密度が高いため、男木が女木に差し込まれた際に緩みにくいから「女木は元口」が鉄則なのだ。

博物館展示に飽きたらず、普段から多くの種類の組木を観たい人は、インターネット上でも観ることができる。

以下のGIF画像は、『The Joinery』というTwitterアカウントで紹介されている組木の1つだ(リンク先のURL)。

実物の組木ではないのだが、ついこのアニメーションを見入ってしまう。

以上、組木について駆け足で取り上げてきたが、実際に飛騨の匠文化館に行って、組木体験もしてみると、さらに組木への興味が湧き、知識も深まること確実だ。

「飛騨の匠文化館(Takumikan Craft Museum) - ホーム | Facebook」より引用
「飛騨の匠文化館(Takumikan Craft Museum) – ホーム | Facebook」より引用

【飛騨の匠文化館】
・所在地:岐阜県飛騨市古川町壱之町10-1
・アクセス:JR高山本線「飛騨古川」駅から徒歩5分
・電話:0577-73-3321
・営業時間:9:00-17:00
・定休日:木曜日、年始

■飛騨の匠文化館(Takumikan Craft Museum) – ホーム | Facebook
https://www.facebook.com/takumibunkakan/

■飛騨の匠文化館|観光・体験|飛騨市公式観光サイト「飛騨の旅」
https://www.hida-kankou.jp/spot/21/article/

■Twitter The Joinery
https://twitter.com/TheJoinery_jp

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099