日本国内のみならず、海外でも人気のサムライ。
そのサムライが戦の際に着用していたのが、甲冑だ。
甲冑もピンからキリまであり、どこの馬の骨が着ていたかわからぬ甲冑もあれば、天下人が着用していた国宝級の甲冑もあったり。
とりわけ国宝級の甲冑ともなると、一般人での所有はそうそうなく、美術館や博物館の所蔵である場合が多い。
そこで、いきなり出題。
国宝に指定される甲冑を日本で一番多く所蔵している美術館をご存知だろうか?
正解は春日大社国宝殿。
春日大社国宝殿の所蔵数は5点を数える。
5点しかないのか、ではなく、5点も国宝級甲冑を所蔵しているのだ。
特に5点の中の1点、赤糸威大鎧(竹虎雀飾)は、小中学校の教科書や資料集でもすっかりおなじみで、まさに日本一豪華な鎧である。
それら国宝級の甲冑を一度に観賞できるチャンスが実はあるのだ。
前置きが長くなってしまったが、それが春日大社国宝殿「春季特別展 Enjoy 鎧 ―日本一の鎧を楽しむ―」だ。
「春季特別展 Enjoy 鎧 ―日本一の鎧を楽しむ―」では、春日大社所蔵の作品以外にも奈良県立美術館所蔵の腹巻等や、甲冑師・小澤正実氏による鎧製作資料等も併せて展示している。
甲冑の魅力満載の展示イベントなので、興味のある人はぜひ行ってみよう。
ただし、新型コロナウイルス感染症の感染予防・拡散防止のため、3月14日(土)より開催の「春季特別展 Enjoy 鎧 ―日本一の鎧を楽しむ―」は延期になる可能性もあるため、行く際は公式サイト等で確認してから行くように。
【春季特別展 Enjoy 鎧 ―日本一の鎧を楽しむ― 詳細】
・開催期間:2020年3月14日(土)~7月12日(日)
・休館日:2020年5月18日(月)前後期展示替えのため休館
・拝観料:一般500円、高校・大学生300円、小中学生200円
■世界遺産 春日大社 公式ホームページ/国宝殿・植物園・庭園喫茶/国宝殿/展示のご案内
http://www.kasugataisha.or.jp/h_s_tearoom/museum/museum2.html