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「極悪同盟」で一世風靡したブル中野が秋葉原メイド喫茶で一日勤務!【連載:アキラの着目】

4月4日(日)に元女子プロレスラーで「極悪同盟」で一世風靡したブル中野(53歳)さんが、秋葉原のメイド喫茶『メイリッシュ』で一日勤務することが決定!

これは外神田メイド協会とコラボしたことで実現する運びとなった。

秋葉原 メイド喫茶 | Cafe Mai:lish | カフェ メイリッシュ公式サイトから引用
秋葉原 メイド喫茶 | Cafe Mai:lish | カフェ メイリッシュ公式サイトから引用

4月4日(日)当日は、メイド服を身にまとった正真正銘のブル中野さんが店内で「お帰りなさいませ、お嬢様、旦那様」とお給仕すること間違いなし。

なお、ブル中野さん本人がプロデュースする限定メニューの提供やメイド服ポートレート等も販売する予定だとか。

ちなみに、ブル中野さんをよく知らない人のために説明すると、悪役女子プロレスラー・ダンプ松本率いるヒールユニット「極悪同盟」で暴れまわった悪役女子プロレスラーだ。

クラッシュ・ギャルズ(長与千種・ライオネス飛鳥)やダンプ松本の引退後、彼女らの抗争に一喜一憂していた女性ファンは会場から去り、女子プロレス冬の時代を迎えることに。

そこで残されたブル中野選手(当時)と北斗晶選手(当時)は、一過性のブームに流されない男性プロレスファンを唸らせるようなプロレスを展開しようと改革を図り、見事V字回復を達成させた。

その立役者としてブル中野さんは全日本女子プロレスの中心選手として活躍し、中でもアジャコング選手とのWWWA世界シングル選手権試合(金網デスマッチ)でのギロチン・ドロップは今でも語り草となるほどだ。

■ブル中野 vs アジャコング WWWA世界シングル選手権試合(金網デスマッチ)

このブル中野さんを知っているオールド・ファンからすれば、この度のメイド喫茶『メイリッシュ』での一日勤務決定には、大感激のことだろう。

メイド服姿のブル中野さんに会えるのはまたとないチャンスだけに、店内の混雑が予想されそうだ。。

【外神田メイド協会企画『元女子プロレスラー・ブル中野さん限定お給仕』】

・会場:メイド喫茶 Cafe Mai:lish(カフェ メイリッシュ)
・住所:東京都千代田区外神田3-6-2 FH協和スクエア2階
・日程:4月4日(日)
・時間:14:00~18:30
・料金:飲食代のみ

■ブル中野 公式Twitter BULL NAKANO @bullnakanokeiko
https://twitter.com/bullnakanokeiko

■秋葉原 メイド喫茶 | Cafe Mai:lish | カフェ メイリッシュ
https://www.mailish.jp/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

今は”鬼嫁”、かつては「デンジャラス・クイーン」、元女子プロレスラー・北斗晶さん【連載:アキラの着目】

”鬼嫁”の異名もすっかり全国に浸透し、バラエティ番組で活躍される北斗晶さん。

夫で元プロレスラーの佐々木健介さんとの夫婦円満ぶりも、誰もが知るところ。

北斗晶オフィシャルブログ「そこのけそこのけ鬼嫁が通る」から引用
北斗晶オフィシャルブログ「そこのけそこのけ鬼嫁が通る」から引用

そんな北斗晶さんだが、彼女が元女子プロレスラーだったということを知っている人は、経年に比例して減少している。
北斗晶選手

それもそのはず、冒頭で述べたようにバラエティ番組での活躍ぶりから、ちょっとクチが悪くて、ガタイの良いおばさんとしか思われていないからだ。

高校生の頃、プロレス大好き少女だった北斗晶さんは、元プロレスラー・格闘家である前田日明さんの追っかけをしていた。

そのため、後に全日本女子プロレスでリングネームを付ける際に、前田日明さんの「日明」にあやかって、「日明」を一文字にしたような漢字の「晶」にしたのだ。

1985年に前述の全日本女子プロレスで北斗晶さんはデビュー、1987年のWWWA世界タッグ王座防衛戦では、ロープ2段目からのツームストン・パイルドライバーという大技を受けた際に、頚椎周辺の首の骨を折る重傷を負い、以後長期欠場を余儀なくされる。

回復するまでの数ヵ月間はベッドに寝たまま首を動せない状態で、担当医からはプロレスラーからの引退を勧告されるも、プロレスを続けたいという強い意思とファンからの後押しによってプロレスラーに復帰した。

北斗晶さんのプロレス時代の異名は「デンジャラス・クイーン」だが、これ以外にも「女猪木」がある。

アントニオ猪木さん同様に、リング上では常に「戦い」を見せ、ゆえにファンは北斗晶さんに魅せられていったのだった。

般若の面でリングインする北斗晶選手
般若の面でリングインする北斗晶選手

昭和50年代の女子プロレスは、長与千種さんとライオネス飛鳥さんの「クラッシュ・ギャルズ」が社会現象にもなるほど女性ファンから大人気を博し、極悪同盟(ダンプ松本、ブル中野、他)との抗争がウリとなっていた。

しかし、クラッシュ・ギャルズが引退すると、女性ファンは一気にプロレス会場からいなくなり、客席がまばらになる時期が続くことに。

この状況を打開すべく、全日本女子プロレスを改革した中心人物が、ブル中野さんと北斗晶さんだったのだ。

女性プロレスファンはプロレスの試合を観るというよりも、ワーワーキャーキャーと目当ての選手を追いかけたいだけの人が多かったから、目当ての選手が引退すれば、会場からいなくなってしまったが、男性プロレスファンはしっかりと試合も観てくれるから、男性プロレスファンを惹き付けよう。

そういうコンセプトで、目の肥えた男性プロレスファンが試合会場に来てくれるように、全日本女子プロレスは真摯な魅了するプロレスを展開するようになったのだ。

その努力の甲斐もあり、全日本女子プロレスの試合会場には、熱心な男性プロレスファンの姿で覆い尽くされるようになった。

やがてこの現象は、全日本女子プロレスだけでなく、他の女子プロレス団体にも波及し、女子プロレスは凄い試合をしていると一般のマスコミ・メディアまで報じるようになったのだ。

女子プロレス全体のレベルが上がったことで、数ある女子プロレス団体同士による交流戦も開催されるようになり、とりわけ今も語り継がれているのが、1993年4月2日横浜アリーナでの「夢のオールスター戦」だ。

メインの「北斗晶 VS 神取忍」(北斗勝利)は、北斗晶さんのベストバウトととして異論を挟む余地がないものだ。

北斗選手が神取選手の左頬に右ストレートを打ち抜き、神取選手が昏倒するも、やられっ放しにされるかと逆上した神取選手は即座に北斗選手の左肩を脇固めで破壊、北斗選手の腕が直角に曲がったままになり、戦闘不能に陥りかけた。

1993年4月2日横浜アリーナ「夢のオールスター戦」のメイン「北斗晶 VS 神取忍」での北斗晶選手
1993年4月2日横浜アリーナ「夢のオールスター戦」のメイン「北斗晶 VS 神取忍」での北斗晶選手

リング場外では、実況席の机の上でツームストーン・パイル・ドライバーを放とうとした北斗選手を神取選手が切り返してパイル・ドライバーを食らわす。

両選手とも大流血する凄惨な戦いが続いたが、最後はグーパンチでの殴り合いとなり、クロスカウンターから北斗選手が神取選手に覆い被さって、30分37秒、北斗選手がなんとかフォール勝ちを収めたのだった。

「女子でも、ここまでの戦いをするんだ!」、「女子プロレスは男性プロレスを超えているんじゃないか!」などといった評価を受けるほどにまで発展した女子プロレス。

その中心軸に常にいたのが北斗晶だったのだ。

一時期における筆者は、全プロレスラーの中でNo.1プロレスラーは誰かという問に「北斗晶!」と答えていた頃があった。

観ている者に男女差を感じさせないくらい、圧倒的な凄い試合を北斗晶というプロレスラーはしていたのだ。

バラエティ番組に出演している北斗晶さんを観たら、凄いプロレスラーだった人と少しでも思ってもらえると幸いだ。

■神取忍 vs. 北斗晶 1/4 (93.04.02横浜アリーナ)

■神取忍 vs. 北斗晶 2/4 (93.04.02横浜アリーナ)

■神取忍 vs. 北斗晶 3/4 (93.04.02横浜アリーナ)

■神取忍 vs. 北斗晶 4/4 (93.04.02横浜アリーナ)

■北斗晶オフィシャルブログ「そこのけそこのけ鬼嫁が通る」
https://ameblo.jp/hokuto-akira/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099