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日本が生んだ自動人形のからくり人形【連載:アキラの着目】

様々な分野でロボットが実用化されたり、さらに新規のロボットが続々と開発されている現代。

日本ではマンガ『鉄腕アトム』が人気だったこともあり、ロボットに対して親近感があったりするものだが、実は『鉄腕アトム』が人気になる遥か昔から、ロボット的なものを愛でていたのではないかと思われる。

というのも、日本には「からくり文化」なるものが中世から存在し、西洋の自動人形的なものを造っていた歴史があるからだ。

「からくり」とは、日本の古い時代における機械的仕組みのことを指し、漢字だと「絡繰」、「唐繰」、「機巧」、「機関」、「機」、「械」、「関」、等々と表記される。

その「からくり」は欧米でも「karakuri」と紹介されるくらい近年では国際的に注目されており、その独特な仕掛けが珍しがられているのだ。

「からくり」と言葉で説明してもなんのこっちゃと思う人もいるかと思うので、以下に動画を列挙する。

■Karakuri puppet – からくり人形 – 4K Ultra HD

■からくり文字書き人形実演

■幻の江戸からくり 茶運び人形 (I・E・I)

これらのからくり人形は江戸時代頃に造られており、ロボットやITが全盛の現代から見ても、よく造られているなと感心しきりだ。

からくりの種明かしをさらに小さい人形がしていたりといった、なかなかユーモア・センスに溢れるからくり人形もあって、見ていて飽きない。

YouTubeで「からくり人形」と検索すると、同様の動画が数多く表示されるので、見とれてしまった人はぜひ別のからくり人形動画も観てみるといいだろう。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

9月1日(日)より『全日本ロボット相撲大会2019』開幕!【連載:アキラの着目】

9月1日(日)より『全日本ロボット相撲大会2019』開幕!【連載:アキラの着目】

ロボット力士が白熱した対戦を繰り広げる、国内最大級のロボット競技大会『全日本ロボット相撲大会』(主催:富士ソフト株式会社)。

その『全日本ロボット相撲大会』の「2019」が、9月1日(日)北海道・東北大会で開幕する。

毎週あるいは隔週間隔で全国予選が開催され、勝ち上がったロボット力士は、12月14日(土)・12月15日(日)両日に開催される全国大会(東京・両国国技館)で日本一を争う。

「なんだ、そのロボット相撲って?」という人のためにロボット相撲を簡単に説明すると、参加者が自作したロボット力士を技術とアイディアで戦わせる競技であり、土俵上に2台のロボットを置き、3分間の試合時間内で相手ロボットを土俵外に押し出すことで勝敗を決めるというものだ。
全日本ロボット相撲大会 - ALL JAPAN ROBOT-SUMO TOURNAMENTから引用

全日本ロボット相撲大会 - ALL JAPAN ROBOT-SUMO TOURNAMENTから引用
全日本ロボット相撲大会 – ALL JAPAN ROBOT-SUMO TOURNAMENTから引用

ただし、全日本ロボット相撲大会には、あらゆるロボットが出場してもよいというわけではなく、以下の規格がある。

・サイズ:幅20cm×奥行き20cm以内
・体重:3000g以内
・身長:自由

また、アマチュアレスリングにグレコローマンとフリースタイルがあるように、ロボット相撲にも2つの部門がある。

1つは、コンピュータープログラムで戦う「自立型」、もう1つは、プロポを操作して戦う「ラジコン型」だ。

【自立型ロボット】

自立型ロボット 全日本ロボット相撲大会 - ALL JAPAN ROBOT-SUMO TOURNAMENTから引用
自立型ロボット
全日本ロボット相撲大会 – ALL JAPAN ROBOT-SUMO TOURNAMENTから引用

・センサーで相手を感知し、適切な動きを判断する。
・白線感知センサーが「俵」を識別して土俵際の粘りをみせる。
・たくさんの戦術をロボットのコンピューターにインプットしてある。
・どの戦術を使うか、相手との駆け引きが重要になる。

【ラジコン型ロボット】

ラジコン型ロボット 全日本ロボット相撲大会 - ALL JAPAN ROBOT-SUMO TOURNAMENTから引用
ラジコン型ロボット
全日本ロボット相撲大会 – ALL JAPAN ROBOT-SUMO TOURNAMENTから引用

・プロポを使って人間が操作する。
・いかに力士を戦わせるか、見極めと操作戦術の巧みさに人間味あふれた魅力がある。

自立型とラジコン型の対戦はなく、それぞれの部門ごとに横綱を目指して戦う。

■H30全日本ロボット相撲 全国大会

『全日本ロボット相撲大会2019』のスケジュールは以下の通りで各会場とも入場無料。
※ただし全国大会(両国国技館)への入場にはチケット、もしくは大会フライヤー要必要

開催日 大会名 開催地 会場
9/ 1(日) 北海道・東北 北海道 北海道旭川工業高等学校
北海道旭川市緑が丘東4条1-1-1
9/ 8(日) 関東 神奈川県 パシフィコ横浜展示ホール
神奈川県横浜市西区みなとみらい1-1-1
※ロボフェス2019内で開催
9/22(日) 九州 福岡県 福岡工業大学・FITアリーナ
福岡県福岡市東区和白東3-30-1
9/29(日) 北信越・東海 富山県 富山県立富山工業高等学校
富山県富山市五福2238
10/ 6(日) 中国・四国 愛媛県 愛媛県立松山工業高等学校
愛媛県松山市真砂町1
10/20(日) 近畿 大阪府 大阪府立堺工科高等学校
大阪府堺市堺区大仙中町12-1
11/23(土) 高校生
全国大会
福島県 ビッグパレットふくしま
福島県郡山市南2-52
※ロボットフェスタふくしま2019
内で開催
12/14(土)
12/15(日)
全国大会 東京都 両国・国技館
 東京都墨田区横網1-3-28

夏が終わっても、ロボット相撲があるからまだ楽しい!

■全日本ロボット相撲大会 – ALL JAPAN ROBOT-SUMO TOURNAMENT
https://www.fsi.co.jp/sumo/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

初心者でも制作できるロボット・キット【連載:アキラの着目】

現代におけるロボット工学やロボット産業の躍進ぶりは目覚まし過ぎる。

人間が立ち入れない放射線の高線量エリアの原発内部には探査ロボットが、介護分野では、寝たきり老人を抱きかかえたりする介護士の、負担軽減を目的に造られたロボット・スーツが活躍しているのは記憶に新しい。

「こうした高度なロボットは、やはり頭脳明晰で優秀な科学者や技術者でないと、造ることはできないのだろうな」。

大抵の人はそう思うのだが、基本的な仕組みや構造は、実はそんなに我々が思っているほど難解ではなく、造ることができてしまうものなのだ。

そうした基本的でシンプルなロボットを造ることができるロボット・キットが実際にある。

例えば、赤外線リモコンで遠隔操作をし、サッカーをすることができるロボット・キットが「サッカーロボット くまモンVer.」だ。

赤外線リモコン式「サッカーロボット くまモンVer.」 - ロボットショップ ロボット・全方位センサの専門店ホームページから引用
赤外線リモコン式「サッカーロボット くまモンVer.」 - ロボットショップ ロボット・全方位センサの専門店ホームページから引用

・赤外線リモコン式「サッカーロボット くまモンVer.」
https://www.vstone.co.jp/robotshop/index.php?main_page=product_info&products_id=4405

このサッカーをするくまもん型ロボットは、ドライバー(1番・別売)1本だけで、約30分(組み立て目安時間)でカンタンに組み立てることが可能なロボット・キットだ。

また、研究・開発用ロボットのキットもあり、それこそ前述した原発内部探査ロボットに近い「台車型ロボット(Vstone)」や「Nexus robot」があり、初心者でも心配無用だ。

研究・開発用ロボットのキット - ロボットショップ ロボット・全方位センサの専門店ホームページから引用
研究・開発用ロボットのキット - ロボットショップ ロボット・全方位センサの専門店ホームページから引用

これらのロボット・キットは、ロボット・キット専門ショップで販売しており、ロボットの動きを制御する電子基板も販売しているので、これからロボットを制作したい人は、相談もできる専門店で購入してみよう。

■ロボットショップ ロボット・全方位センサの専門店
https://www.vstone.co.jp/robotshop/index.php

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099