日本が生んだ自動人形のからくり人形【連載:アキラの着目】

様々な分野でロボットが実用化されたり、さらに新規のロボットが続々と開発されている現代。

日本ではマンガ『鉄腕アトム』が人気だったこともあり、ロボットに対して親近感があったりするものだが、実は『鉄腕アトム』が人気になる遥か昔から、ロボット的なものを愛でていたのではないかと思われる。

というのも、日本には「からくり文化」なるものが中世から存在し、西洋の自動人形的なものを造っていた歴史があるからだ。

「からくり」とは、日本の古い時代における機械的仕組みのことを指し、漢字だと「絡繰」、「唐繰」、「機巧」、「機関」、「機」、「械」、「関」、等々と表記される。

その「からくり」は欧米でも「karakuri」と紹介されるくらい近年では国際的に注目されており、その独特な仕掛けが珍しがられているのだ。

「からくり」と言葉で説明してもなんのこっちゃと思う人もいるかと思うので、以下に動画を列挙する。

■Karakuri puppet – からくり人形 – 4K Ultra HD

■からくり文字書き人形実演

■幻の江戸からくり 茶運び人形 (I・E・I)

これらのからくり人形は江戸時代頃に造られており、ロボットやITが全盛の現代から見ても、よく造られているなと感心しきりだ。

からくりの種明かしをさらに小さい人形がしていたりといった、なかなかユーモア・センスに溢れるからくり人形もあって、見ていて飽きない。

YouTubeで「からくり人形」と検索すると、同様の動画が数多く表示されるので、見とれてしまった人はぜひ別のからくり人形動画も観てみるといいだろう。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099