日本古来から伝わる、ラッピングや風呂敷等の包装文化【連載:アキラの着目】

今では世界中に知れ渡るようになった日本のおもてなし。

その日本のおもてなしの中でも、古来から伝わる包装文化は現代ニッポンでも廃れずに残っている。

デパ地下などで買い物をすれば、店員が手際よく迅速に商品をラッピングするのは日本では特段に珍しい光景ではないが、訪日外国人観光客の目には驚きの光景として映るようだ。

また、昔の日本では、今よりも風呂敷が頻繁に利用されており、風呂敷による包み方も独自の進化・発展を遂げてきた。

包装紙によるラッピングとは異なり、風呂敷ならではの何十種類もの包み方を図説で見ると、現代ニッポン人ですら凄いなと感心してしまうくらいだ。

なので、ワインを紙製手提げ袋で渡すよりも、丁寧に風呂敷で包んで渡すほうが、確実に相手に喜ばれるし、相手の喜ぶことをするからおもてなしなのだ。

以下の動画は、日本では当たり前の光景となっているデパートでのラッピング動画で、我々日本人が見るとさほど感動を覚えないが、コメント欄を見ると外国人の人たちが興味津々で観ていることがわかる。

■Speed wrapping at a Japanese Department Store

■Gift Wrapping | 聖誕禮物盒包裝設計+聖誕樹摺紙教學(2021)

■Furoshiki-Japanese wrapping
https://www.pinterest.es/paspottery/furoshiki-japanese-wrapping/

こうした包装紙によるラッピングや、風呂敷による包み方をさりげなくできたら、かなり人生で得をしたり、教養豊かな人間に観られること確実なのだが、筆者も含めた現代ニッポン人はそれを覚えようとも実践しようともせず、今後も一部の上流階級のみに細々と継承される技術として残るのだろう。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099