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日本で唯一残るベーゴマ工場・株式会社日三鋳造所(埼玉県川口市)【連載:アキラの着目】

おじいさん世代が子供の頃に遊んでいたベーゴマ。

鋳型で造られた鉄製の独楽だ。

紐をベーゴマに括り付け、勢いよく回し、対戦相手のベーゴマを弾き飛ばして勝ちを競った。
ベーゴマ

そんなベーゴマの起源は平安時代にまで遡る。

京都の周辺で「バイ貝」の貝殻に砂や粘土を詰めたものを子供たちが独楽のように回して遊んだのが始まりなんだとか。

「バイ貝」の独楽だから「バイゴマ」となり、それが関東に伝わった際に訛って「ベーゴマ」になったと言われている。

昭和20年代~30年代後半がベーゴマの最盛期で、時代を追う毎にベーゴマを製造する鋳物工場も減少。

現在、鋳物の聖地・埼玉県川口市に日本で唯一残るベーゴマ工場は株式会社日三鋳造所だけとなっている。

株式会社日三鋳造所は、ベーゴマ文化を後世にも遺すべく様々な取り組みをしており、ベーゴマ教室やベーゴマ道場での試合を開催している。

ただし、コロナ禍の今、中止になっていることもあり、公式サイトで要確認だ。

ベーゴマは、やってみれば必ずエキサイトしてハマること間違いないようで、かつてベーゴマに夢中だった大人世代の人たちも未だに楽しんでいたりするほど。

貴方も知ったからにはベーゴマにチャレンジだ。

■ベーゴマの世界/株式会社日三鋳造所
http://www.beigoma.com/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

ベーゴマ文化の継承、ベーゴマ大会「第16回民家園杯」【連載:アキラの着目】

今回のFJ時事新聞ニッポンニュースで取り上げるのはベーゴマという独楽だ。

以前のニッポンニュースでもベーゴマを取り上げた(2019年09月08日ニッポンニュース「職人技術と誇りを賭けた本気バトル、全日本製造業コマ大戦【連載:アキラの着目】」)

現在のおじいさん世代が少年時代に遊んだベーゴマは、鋳型で造られた独楽で、紐で括り付けてから一気に紐を解くと、勢いよく回転する。
ベーゴマ

一般的には丸い樽状の面に布を張り、そこで自分と対戦相手が同時にベーゴマを回し、どちらが長く回転し続けるかを競う。
ベーゴマ

勝った方が相手のベーゴマをもらうという勝負で、虎の子のベーゴマを獲られるのは辛いから、当時の少年達は皆ベーゴマを極めていた。

ところがベーゴマはビデオゲームに押され、廃れていった。

しかし、歴史が一周し、昔のものが再評価を受けて流行り出すことがあるが、ベーゴマもご多分に漏れず、タカラトミーが「ベイブレードバースト」として販売し出したところ人気となり、ベーゴマ最人気に火が点いたのだ。

ベイブレードバースト タカラトミーHPから引用
ベイブレードバースト
タカラトミーHPから引用

現在では全国各地でベーゴマ大会が開催されるようになり、ベーゴマ文化は継承されている。

そのベーゴマ大会の1つが新年早々、それも明日1月5日(日)に開催される。

それが神奈川県川崎市で開催される「民家園杯」だ。

小学生から大人まで参加できるベーゴマ大会で、今年で16回を数える。

ベーゴマ大会「第16回民家園杯」 川崎市立日本民家園HPから引用
ベーゴマ大会「第16回民家園杯」
川崎市立日本民家園HPから引用

大会前にはベーゴマ練習会も開催され、参加自由だ。

貸しベーゴマや貸し紐もあるので、手ぶらでの参加も可能だ。

大会入賞者には当然ながら賞状や賞品が贈呈されるので、腕に覚えのある人は、明日のベーゴマ大会「民家園杯」に参加すべし。

【ベーゴマ大会「第16回民家園杯」 詳細】

日程:2020年1月5日(日) ※雨天中止
集合場所:川崎市立日本民家園旧広瀬家
     神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-1

●練習会

時間:10時30分~12時
料金:入園料のみ
当日参加自由

●大会

時間:13時30分~14時15分(受付13時~)
料金:100円(別途要入園料)
対象:小学生以上誰でも可(小学3年生以下は保護者同伴)
定員:当日先着40名

■1月5日:ベーゴマ大会「第16回民家園杯」 | 催し物 | 川崎市立日本民家園
http://www.nihonminkaen.jp/archives/3812/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

職人技術と誇りを賭けた本気バトル、全日本製造業コマ大戦【連載:アキラの着目】

かつての日本では、正月になると羽根突きや凧揚げと並んで、コマ(独楽)を回して遊んでいた。

もちろん正月以外でも子供たちは自慢のコマを持ち、遊んでいた。

遊び方は、一斉同時にコマを回し、相手のコマにぶつけて、どちらのコマがより長く回っていられるかを競い合うというものだ。

そうしたアナログな昔ながらの遊びは、TVゲーム、ビデオゲーム等の普及により、すっかり廃れてしまったが、近年タカラトミーより発売されたベーゴマ・シリーズ「ベイブレード」が人気となり、コマブームが再び根付いた様相だ。

かつての鋳型で製造された無骨なベーゴマとは異なり、カラフルな色合いであったり、スケルトン要素も組み込まれた「ベイブレード」はなかなかスタイリッシュ。

しかし、そんな「ベイブレード」よりも、俺たち職人が技術の粋を集めて造ったコマの方が凄いんだと実力を誇示する場ができた。

それが、「全日本製造業コマ大戦」だ。

かつて少年時代にコマに夢中になった大のおとな達、いわゆる企業や団体がプロの道具を使って設計から製造まで手掛け、職人技術と誇りを賭けて、コマとコマを対決させるのだ。

全日本製造業コマ大戦公式サイトから引用
全日本製造業コマ大戦公式サイトから引用

ルールは至って簡単、直径20mm以下、全長60mm以下の制限を遵守さえすれば、コマの材質・重さ・形状等は一切問わない。

全日本製造業コマ大戦公式サイトから引用
全日本製造業コマ大戦公式サイトから引用

トーナメント形式の大会で、見事に優勝したチームは、その大会の出場コマを「総取り」できる。

出場のための各ブロック予選(G2)が、2019年12月までに開催される予定で、現在各ブロックで開催地や日程の調整を行っている状況とのこと。

確定次第、コマ大戦の公式ウェブサイト公式Facebookページメルマガ等で告知されるそうだ。

自社の看板を背負ったコマを本気で製造することがモチベーションの向上に繋がり、またその成果がコマ大戦を通じて多くの人たち目に留まることで、一人でも多くの人が製造業に興味を持ってもらえれば、後に続く職人も育つことだろう。

全日本製造業コマ大戦への参加者を公募しているので、我こそはという人はエントリーすべし!

【全日本製造業コマ大戦 G1 世界大会 2020 詳細】

・開催場所:横浜港大さん橋国際旅客ターミナル“大さん橋ホール” 神奈川県横浜市中区海岸通1丁目1ー4
・開催日:2020年2月22日(土)
・開催場所:横浜港大さん橋国際旅客ターミナル“大さん橋ホール”
・出場者:全国5ブロックの予選会、全国高校生コマ大戦、各国の予選会を勝ち抜いたチーム
・主催者:世界コマ大戦 2020 実行委員会
・共催:NPO 法人 全日本製造業コマ大戦協会、横浜市経済局、えんにち!実行委員会
・同時開催:町工場たいけん えんにち!

■全日本製造業コマ大戦公式サイト – 全日本製造業コマ大戦
https://www.komataisen.com/

■世界コマ大戦2020
https://world.komataisen.com/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099