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果実を食しているかのようなソルベ&ジェラート、スペールフルッタ(東京都文京区)【連載:アキラの着目】

今日は、久々に東京都文京区茗荷谷にあるジェラート&ソルベの名店・スペールフルッタを取り上げる。

これまでにもスペールフルッタをニッポンニュースで2度取り上げたが(2018年9月24日ニッポンニュース「安定剤使わぬ自然な味わいのジェラート&ソルベ(スペールフルッタ・東京都文京区)【連載:アキラの着目】」2017年8月8日ニッポンニュース「ジェラート&ソルベのオススメ名店 スペールフルッタ(東京都文京区茗荷谷)【連載:アキラの着目】」)、相変わらず美味であり、良い意味で後味を残さず、食後に喉が渇かない素晴らしいソルベ&ジェラートなので、また取り上げた次第だ。

今回筆者は、1回の来店で2度食した。

今回はサワーコーンではなく、紙製カップに盛ってもらっている。

まず1度目は、恋しおり(りんご)と梨のソルベ。
恋しおり(りんご)と梨のソルベ 東京都文京区茗荷谷 スペールフルッタ

恋しおりは、あまり馴染みのないりんごの品種だが、店主さん曰く、ジャムであったり、ジュースであったり、そういった加工で専ら使われる品種なのだとか。

なぜ恋しおりは加工用なのかというと、酸味が強く、デザート用で食すには不人気だからだ。

「どのくらい恋しおりの酸味は強いのですかね?」と店主さんに訊いたら、わざわざ1切れスライスして頂いて、食すことができた。

酸味大好きの筆者にとっては、全然酸っぱくなく、普通に食すことができたのだが、一般の人だと甘さがない酸っぱいりんごに感じることだろう。

恋しおりのソルベは、細かく千切りにした皮を含ませ、氷とは別の食感をあえて作り出していた。

上手な例えではないが、粒餡の小豆がもっと主張し、でしゃばってきたような歯触りとでもいえばよいのか。

ソルベだと酸味も抑え気味で、酸っぱいのが苦手な人でも全然OKだ。

ちなみに、写真右側に写っている姫りんごのような恋しおりは、スペールフルッタの店主さんから撮影用に拝借したものだ。

梨のソルベの方は、梨本来のジューシーな甘さを損なうことなく、でもわざとらしい梨の味ではないという絶妙なバランスが、市販の梨味アイスと最も大きく異なる点で、やはりプロの職人芸を感じずにはいられない。

まさに果実そのまま、梨をそのまま食しているかのようで、何度もいうが、甘いのに食後に喉が渇かないという不思議なマジックに皆かかってしまうのだ。

2度目は、ネクタリン(桃)のソルベとヨーグルトアナナス(ヨーグルト・パイナップル)のジェラート。
ネクタリン(桃)のソルベとヨーグルトアナナス(ヨーグルト・パイナップル)のジェラート 東京都文京区茗荷谷 スペールフルッタ

これらももちろん、甘いのに食後に喉が渇かないのはいうまでもない。

ネクタリンは、やや熟した桃を思い起こさせるようなフレーバー。

これまた世の中に氾濫している「桃の天●水」のような桃味とは異なり、本物の桃を味わっているかのようなリアルな体験ができる。

ヨーグルトアナナスは、新しい味。

過去に数々のソルベやジェラートをスペールフルッタで食してきたが、ヨーグルトとパイナップルの組み合わせがこんなに美味しい組み合わせだとは思わなかった。

大抵、ヨーグルトにはブルーベリージャムやマーマレード、蜂蜜をかけたりし、これらが黄金ユニットといわれたりするのだが、実はヨーグルトにパイナップルも前述のブルーベリージャム等に負けずと劣らぬ黄金ユニットなのだ。

これまた適切な例えではないが、いつまでも食せる爽やかなバター飴のようなフレーバーとでもいえばよいのか。

バター飴は、筆者にとっては飽きてしまう味なので、そう立て続けに多くを食せないが、ヨーグルトアナナスはくどくなくすっきりしており、エターナルなのだ。

以上のように、スペールフルッタのソルベ&ジェラートは、人工的ではなく自然なフレーバーであり、また日替わりでメニューも様変わりしているので、頻繁に足を運び、多くの種類を味わうことを推奨する。

■スペールフルッタ
http://www.s-frutto.tokyo/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

ジェラート&ソルベのオススメ名店 シンチェリータ(東京都杉並区阿佐ヶ谷)【連載:アキラの着目】

またまた東京にあるジェラート&ソルベのオススメ名店をご紹介!

今回は、JR中央線・阿佐ヶ谷駅から北へ5、6分のところにあるシンチェリータ(SINCERITA)だ。

ジェラテリア SINCERITA(シンチェリータ)

ジェラートマイスターである中井洋輔さんが開いているこのジェラテリアは、いつ訪れても種類が豊富。

私はトリオ(3つの種類)で、ブラムリー(青りんご)とすだちヒューガルデン、キャラメルマキアートを食べた。

ジェラテリア SINCERITA(シンチェリータ) 左からブラムリー(青りんご)、すだちヒューガルデン、キャラメルマキアート
左からブラムリー(青りんご)、すだちヒューガルデン、キャラメルマキアート

入っているか入っていないか絶妙な分量の、細かく刻んだ青りんごの皮が微かな食感を演出し、高原の爽涼感を思い起こさせるブラムリーは、次回訪れても必ず食べたい味だ。

すだちヒューガルデンはその名の通り、すだちのサッパリ感とヒューガルデン・ビールの爽やか感が、互いの良さを引き立てつつ、でも決して出しゃばらない自然でやさしい味だ。

前述のブラムリーとすだちヒューガルデンはソルベ(シャーベット)なのだが、キャラメルマキアートはジェラート。

あっさりしたソルベに比べ、このキャラメルマキアートは後味をかなり引いて、甘ったるくなるのではと思ったが、全然それは杞憂に終わるくらい、風味が口に残る程度で、以前に紹介したスペールフルッタ同様に後味の絶妙感が卓越している。

もちろん味の再現性はA級ランク、キャラメルマキアートだ、と感激して食べたのだった。

2年前に初めて訪れた時よりも繁盛しているようで、店員の女の子が増えていたし、何よりもお客さんが増えていた。

都心からそう遠くはないので、行ってみるべきだ。

■ジェラテリア SINCERITA(シンチェリータ)
http://www.sincerita.jp/