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竹内まりあさんが情感たっぷりの歌詞をしっとりと歌い上げる名曲「駅」【連載:アキラの着目】

日本のニューミュージック系の曲が「シティポップ」として世界中に知られるようになってから既に1年以上が経つ。

竹内まりあさんの曲も世界的に好評で、国内でも「竹内まりあさんの曲の中で1番好き!」との評価が高い「駅」はやはり国を問わず好きな曲、素晴らしい曲、歌詞はわからんけどグレートな曲として評価されているのだ。

元々「駅」は、1986年に発売された中森明菜さんのアルバム『CRIMSON』に収録するために提供された曲。

もちろん、中森明菜さんの「駅」も好評で高評価だったが、作詞作曲した竹内まりあさん本人が翌1987年にセルフカバーし、シングル盤として発売したら、瞬く間に世間一般に浸透するようになった。

しっとりと歌い上げる竹内まりあさんの歌唱力には、ただただ聴き惚れてしまうしかない。

また、情感たっぷりの歌詞が、いつの間にか聴く人間の頭の中に想像をパンパンに膨らませてくれるのだ。

一度聴いたら忘れぬサビのメロディラインも秀逸以外の何物でもなく、気づけばハミングしてたり、口三味線してるのだ。

■竹内まりや『駅』

名曲はまさに国境を超える。

 

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

「真夜中のドア~stay with me」含むコンピレーションアルバム『松原みき meets 林哲司』11月17日発売!【連載:アキラの着目】

昨年から海外でも瞬く間に人気に火が着き、シティ・ポップの代表曲として知られるようになった「真夜中のドア~stay with me」。

松原みき「真夜中のドア~stay with me」
松原みき「真夜中のドア~stay with me」

松原みきさんのデビュー曲でもある「真夜中のドア~stay with me」は、1980~1990年代に活躍した作曲家・林哲司さんが作曲した。

その林哲司さんが作曲・編曲した松原みきさんの全楽曲を1枚に網羅した初のコンピレーションアルバム『松原みき meets 林哲司』が11月17日(水)に発売される。

コンピレーションアルバム『松原みき meets 林哲司』には、松原みきさんのポニーキャニオンでのデビュー(1979年)から、ビクター移籍後(1988年)のラストアルバムまでに発表された、林哲司さん関連のオリジナル楽曲13曲と「真夜中のドア~stay with me」のインコグニートによるリミックス、Night Tempoによるリ・エディットの2曲を含む計15曲を収録している。

封入ブックレットには、シティ・ポップシーンを牽引してきた音楽ライター・金澤寿和さんが林哲司さん本人に取材し、書き下ろしたライナーノーツや、松原みきさんと林哲司さんの貴重な写真もセットされている。

 

【コンピレーションアルバム『松原みき meets 林哲司』】

2021年11月17日(水)発売
品番:PCCA-06091
価格:¥2,800(税込)
ライナーノーツ:金澤寿和(Light Mellow)

■収録予定(曲順未定)

1.真夜中のドア~stay with me(More bounce to the ounce mix) 4’13”
作詞:三浦徳子/作曲:林哲司 Remixed by Jean-Paul “Bluey” Maunick / Incognito
*2003年以来のパッケージ収録

2.IN THE ROOM  4’57”
作詞:竹花いち子/作曲:林哲司/編曲:鷺巣詩郎

3.遅れて来た九月  3’56”
作詞:売野雅勇/作曲:佐藤健/編曲:林哲司

4.雨のちハレルヤ  3’50”
作詞:Show/作曲:佐藤健/編曲:林哲司

5.愛はエネルギー  3’36”
作詞:三浦徳子/作曲:林哲司/編曲:林哲司

6.もう一度Fall in Love  4’06”
作詞:松原みき/作曲:林哲司、加賀谷護/編曲:林哲司

7.スターダスト レイン  3’39”
作詞:売野雅勇/作曲:林哲司/編曲:林哲司

8. Jazzy Night(シングル・ヴァージョン)   3’38”
作詞:三浦徳子/作曲:林哲司/編曲:林哲司

9.真夜中のドア~stay with me(シングル・ヴァージョン)  4’34”
作詞:三浦徳子/作曲:林哲司/編曲:林哲司

10. 今日この頃  5’11”
作詞:島エリナ/作曲:林哲司/編曲:林哲司

11.トランプのお城  4’40”
作詞:小泉長一郎/作曲:林哲司/編曲:林哲司

12.シャンデリア・ミラージュ  4’02”
作詞:田口俊/作曲:伊藤銀次/編曲:林哲司

13.風のフォトグラフ  4’38”
作詞:売野雅勇/作曲:林哲司/編曲:林哲司

14.そうして私が(シングル・ヴァージョン)  4’07”
作詞:三浦徳子/作曲:林哲司/編曲:林哲司

15. 真夜中のドア~stay with me(Night Tempo Showa Groove Mix)  5’42”
作詞:三浦徳子/作曲:林哲司/編曲:林哲司 Re-Edited by Night Tempo
*2021/2/12配信only 初パッケージ収録

昭和を懐かしむ親世代と、シティポップに触れた子供世代が共に楽しめるサウンドともいえよう。

 

■Hayashi Tetsuji Official WebSite
http://www.hayashitetsuji.com/

 

■林 哲司 / サムライミュージック Official Twitter @SamuraiMusicPJ
https://twitter.com/SamuraiMusicPJ

 

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

ここ数年海外で人気の「シティ・ポップ」【連載:アキラの着目】

松原みき『ニートな午後3時』のジャケット Amazonから引用ここ数年で「シティ・ポップ」なるものが海外で人気を博している。

知っている人は知っているのだが、初耳の人もいるかと思うので簡単に「シティ・ポップ」を説明すると…。

「シティ・ポップ」とは、1970年代後半~1980年代にかけて日本でリリースされ流行したニューミュージックの中でも特に都会的に洗練されたメロディや歌詞を持つポピュラー音楽をさす。

とは言っても、明確に決まったスタイルのサウンドは無く、定義はいまいち曖昧だ。

選者によっては、シティ・ポップの基本線は山下達郎、吉田美奈子、大貫妙子、南佳孝といった、「はっぴいえんど」の後輩アーティストが主軸と唱える人もいたり、またある人からすれば、シティ・ポップとは「単にニュー・ミュージックのことじゃないか」といった意見や議論が噴出したりする。

結局は、「シティ・ポップ」というのは字面通り、牧歌的な曲でなくアーバンな雰囲気を漂わす曲ということなのだろう。

そうした日本製のポップが海外でジワリジワリと人気に火が点き、今や海外での山下達郎の評価は「King of Citypop」なのだそうだ。

そこで今回のFJ時事新聞ニッポンニュースでは以下の曲を「シティ・ポップ」として挙げてみた。

■Miki Matsubara (松原みき) – ニートな午後3時

■竹内まりや OH NO,OH YES!

■Taeko Ohnuki – Sunshower – 01 Summer Connection

■月下美人 – 門あさ美

■Tatsuro Yamashita – Ride on Time (1982)

松原みきさんの『ニートな午後3時』というタイトルには思わず「え!?」となるが、この曲の「ニート」は別の意味。

今でこそ「ニート」(neet)というと、働きもせずに親の脛を囓るような意味合いで使われるが、『ニートな午後3時』の「ニート」は「neat」で、「ごてごてした飾りがなく、すっきりしているさま」をいうのだそうだ。

山下達郎の『Ride on Time』もシティ・ポップに入れてはみたが、この『Ride on Time』を「シティ・ポップ」だと筆者が思ったことは、これまでに1度たりともない。

海外のシティ・ポップファンがそういう認識なのだから、最後に付け加えた次第だ。

「いやいや、その曲はシティ・ポップじゃないよ!」と思われる方がいても不思議ではない曖昧なジャンルなので、オススメのシティ・ポップがあったら、ぜひFJ時事新聞ニッポンニュースまで。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099