今日ご紹介するのは、東京の観光スポットの中でも穴場中の穴場で、FJ時事新聞が自信を持って「穴場観光スポットNo.1!」と断言する観光スポットだ。
その観光スポットが旧芝離宮恩賜庭園(国指定名勝・東京都港区)だ!
JR浜松町駅から徒歩でわずか1分で行けてしまう立地条件にもかかわらず、周辺に勤務するサラリーマンやOLですら気にも留めず、観光客も反対の方角の増上寺や東京タワーばかりに行ってしまうため、本当にビックリするくらい空いている観光スポットだ。
この旧芝離宮恩賜庭園は、文京区小石川にある小石川後楽園と並び、今に残る最も古い回遊式大名庭園の1つ。
元々この地は海面であったが、明暦の頃(1655~1658年)に埋め立てられ、徳川幕府の老中・大久保忠朝の邸地となり、その後数々の大名の邸地を経て、1871年に皇族・有栖川宮家の所有となった。
関東大震災の翌年の1924年に昭和天皇のご成婚記念として当時の東京市(現東京都)に下賜され、旧芝離宮恩賜庭園として一般に公開され、現在は国指定名勝となっている。
では、旧芝離宮恩賜庭園に足を踏み入れてみよう。
さほど目立たない入口から奥へと歩いていくと、地図がある。
これで大まかな散策ルートを頭に入れても良し、とりあえずただ眺めるだけでも構わない。
地図を過ぎると、さらに入口があり、この先に受付がある。
この受付で入場料を払うのだが、忘れずに窓口脇にあるパンフレットももらっておこう。
このパンフレットには園内の地図も載っているので、これを見ながらゆっくりと庭園散策をするといい。
庭園にある立派な松の木と池だけでももちろん申し分ないのだが、遠景のオフィスビルが借景となり、むしろ殺風景な空を埋めるべくして存在しているかのようだ。
庭園内池の中央にある中島は、園景の要となる箇所で、中国で仙人が住み、不老不死の地といわれる霊山を模した蓬莱石組となっている。
また、湖面に映った逆さ富士ならぬ「逆さビル」を観ることができるのも、都会の庭園ならではで面白い。
汐留にある浜離宮に比べるとややコンパクトで人気度も低いが、それがかえって静かで自分のペースで庭園を散策でき、自分1人が貸し切ったかのような優越感を味わえるので、旧芝離宮恩賜庭園は超オススメ穴場観光スポットだ。
■旧芝離宮恩賜庭園
・入場料:大人150円、20名以上の団体は1人120円、65歳以上70円、小学生及び都内在住・在学の中学生は無料
・公式ホームページ:https://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index029.html
※料金は平成29年10月10日時点のものです。