関東のうどんと関西のうどんとの大きな違いは、つゆの色
うどんといっても、関東と関西で異なるのは、いうまでもない。
関東のうどんと関西のうどんとの大きな違いは、やはりつゆの色やその味だろう。
関西の人の中には、関東のうどんはうどんではなく、”うどんもどき”だと過激な発言をする人も。
筆者の両親は西の人間で、筆者自身は関東生まれの関東育ちなので、関東と関西どちらのうどんも、うどんと思っているし、それぞれに良さがあると思って食べている。
作り手側の店の人たちも、自分たちの味に自信や自負をもって、各々関東のうどん、関西のうどんを作っており、レシピや食材までこだわっている。
関西風うどんは関西うどんではない
しかし、最近は地域・場所に関係なく、関西うどんを提供している店もある。
そうした店も大別すると2通りあり、他の地域・場所でも関西うどんを広めるんだ、という使命感みたいなものから提供している店と、そうした使命感とは無縁で、とにかく醤油等の調味料をケチって、原価を下げ、粗利を増やしたいがために関西うどんを提供している店がある。
他の地域・場所にある全部の関西うどんの店がそうだとはいわないが、「関西風うどん」と謳っている店は、要するに、関西うどんではありませんよ、関西うどんに似たものを提供していますよ、ということなので、正真正銘の関西うどんが出てくることを期待していたらダメと言っておこう。
これと似たようなもので「手打ち風うどん」もそうで、手打ちうどんではありませんよ、ということなのだ。
関東うどんと関西うどんの境い目
話が逸れてしまった。
こうした関東うどん、関西うどんという異なる種類のうどんがあるのは誰しもがわかっているが、ではどこまでが関東のうどんで、どこからが関西のうどんなのかは不明で、小学生の頃からなんとなく気にはなっていた。
その気になっていたことを、もう今から17年前の2000年12月22日放送回『タモリ倶楽部』(「さよなら20世紀SPECIAL」テレビ朝日系列 90分拡大SP)で検証していたのだ。
それは、山崎邦正(当時。現・月亭方正)が、東海道新幹線の各駅にある立ち食いうどん屋に行き、うどんのつゆをペットボトルに採取し、つゆの濃さを調査するというものだった。
採取したつゆが入ったペットボトルを順番に並べ、つゆの濃さが「関東」から「関西」、すなわち黒いつゆから白いつゆに変わる駅を探ったところ、米原駅(滋賀県)が白いつゆで、まさにその境い目だったのだ。
リアルタイムでその回の『タモリ倶楽部』を観ていた筆者は、そうか関東うどんと関西うどんのつゆの境い目は、米原だったのか、と長年疑問に思っていた謎が解け、嬉しかったことを思い出す。
まとめ
うどんが最も関東と関西の違いを表すのに適したサンプルになりやすいことから、筆者はその違いを確認するために、必ず関西に行った際にはうどんを食べている。
やはり関東で「関西風うどん」を食べてもいいのだが、やはり本場で本物の関西うどんを味わった方がいいかなと。
その逆で、関東で関東うどんを食べるべきだ。
もっとも、関西で「関東風うどん」の店を見つけることはまずないと思われるが。