ここ最近のニッポンニュースは戦国時代にフォーカスしたものばかりで、うんざりされている人もいるかもしれないが、今回も冒頭だけ戦国時代をかするのでご了承願いたい。
かつては織田信長の下で着々と実力・勢力を伸ばし、長浜城を構えた羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)。
なので、滋賀県長浜市といえば、戦国時代とは切っても切れないイメージが根強くあるのだが、元々130体を超える観音像があるといわれており、湖北の地は「観音の里」ともいわれてきたのだ。
そんな「観音の里」長浜に拠点を置き、滋賀県湖北地方の地域活性化のための「まちづくり」事業を行う非営利団体が存在する。
NPO法人「花と観音の里」だ。
駅や学校周辺の花壇を整備する、花と緑いっぱいのまちづくり活動を通じて市街地活性化に貢献し、「観音検定」等で「観音の里」の歴史文化を学び、観音様に関わる知識や里人の姿を知ることで、共生することの大切さ、共に歩むことの大切さを伝えてゆくとのこと。
それ以外にも、過疎化・少子高齢化等が文化財の維持管理においての課題にもなっており、未指定を含めた文化財をまちづくりに活かしながら、その継承についても取組んでいる。
そうした活動の一環として、「観音の里」で人々の暮らしに根付いて醸成された観音信仰が念持仏カードになった。
ちなみに念持仏とは、個人が身辺に置く仏像のことをいう。
念持仏カードは、飾ってよし!身に着けてよし!集めてよし!
念持仏カードの表側は像のお姿、裏側は「歴史」、「人々」、「地域」、「風習」等、ローカルな解説を盛込まれており、統一されたデザインのカードだから、収集する楽しさも味わえる。
念持仏カードをゲットするには、実際にお堂へ足を運んで購入することだ。
お堂で管理をされる人たちに直に接することで、観音様の慈愛や人々の祈りの暮らしを肌で感じてもらいたいとの想いから、各寺院のお堂での購入となっているのだ。
しかし勘違いしてもらっては困るのだが、ただ単に営利目的で念持仏カードを販売しているのではないのだ。
急激に進む少子高齢化や昨今激化する自然災害が、文化の継承やお堂の修復等の多大な負担をもたらしている現状において、少しでもお堂の維持管理に充填できればとの思いで、念持仏カードは1枚200円の代金となっているのだ。
なお、留意したい点は、地域の人々の手で守られているお堂のほとんどは、人が常駐していない。
ゆえに、拝観するには事前の予約が必要だ。
さらに、念持仏カードの販売場所を変更している場合もあるから、事前確認をした上で拝観しよう。
【念持仏カードについての問合せ】
・予約/問合せ:(公社)長浜観光協会 北部事務所
・電話:0749-82-5909
■NPO法人 花と観音の里 – 観音の里念持仏カード
https://www.hana-kannon.net/
■花と観音の里 | Facebook
https://www.facebook.com/hanakannon/