今や日本の代表的な観光地として世界的に知られた東京・築地。
連日朝早くから外国人観光客が築地市場やそれに隣接した場外市場を訪れている。
そんな築地だが、市場にだけ行っているようでは非常にもったいないと言っておこう。
築地には市場以外にも魅力的な見所が存在するのだ。
それは築地本願寺と昔ながらの日本家屋だ。
むしろ市場に行くのがメインでなく、築地本願寺と昔ながらの日本家屋を観に行くのをメインにした方が良いくらいだ。
1.築地本願寺
一見すると、日本の寺院とは思えない外観の築地本願寺。
それもそのはず、インドの古代仏教建築を模しているからで、だから伝統的な日本寺院とは異なるのだ。
1923年の関東大震災による火災で本堂を焼失、1934年に現在我々が観ている本堂が再建された。
本堂内部は、外観とは真逆で伝統的な真宗寺院の構造となっている。
意外と観光客が少ないのも魅力の1つで、築地に足を運んだ際は、必ず観ておきたいスポットだ。
■築地本願寺
http://tsukijihongwanji.jp/
2.日本家屋
アメリカ軍の空襲により、築地一帯もその惨禍に見舞われたのだが、築地地区の一部が奇跡的に焼けなかった。
焼けなかったのは、近隣にキリスト教と関わりのある聖路加病院があったため、この病院を焼失させないようにアメリカ軍は空襲したからだといわれている。
その空襲を免れた貴重な日本家屋を現在でも観ることができる。
特に必見なのが、銅板建築(看板建築ともいう)の日本家屋だ。
これらの銅板建築の日本家屋は、昭和初期に建てられ、その名の通り外壁に銅板を貼ってある。
昭和初期の銅板建築を東京、それも銀座にほど近いエリアで観ることができるのはまさに奇跡で貴重なことだ。
以上、築地のまだそんなに知られていない見所を紹介してみた。
築地市場からさほど離れていないので、散策がてらに覗いてみてはいかがだろうか。