夏になると、家の軒先から涼し気な音色が聴こえてきて、しばし夏の蒸し暑さを忘れられるのが風鈴だ。
そんなどこにでもあった光景が、現在は高層住宅や集合住宅が増えたことで、過去の面影となってきている。
またいつの頃からか、近所付き合いが密でなくなってきているため、音がうるさい、といった苦情も寄せられるので、風鈴を控える家庭も増えてきた。
でも、本来風鈴は厄除けであり、冒頭でいったような夏の風物詩として心を和ませるアイテムだ。
屋外に吊るしにくくなりはしたが、室内に吊るし、自分だけ、あるいは家族だけでも楽しむことは可能だ。
その涼しげな風鈴、それも江戸風鈴の製作体験ができる工房があるので、今回のニッポンニュースではご紹介する。
江戸風鈴の製作体験ができる工房とは、東京都台東区新御徒町にある「篠原まるよし風鈴」だ。
江戸時代からの製法である「宙吹き(ちゅうぶき)」で1つ1つ丹念に風鈴を作るのが江戸風鈴。
そのため、同じ風鈴は1つとして存在しない。
プロの職人が作っても全く同じ風鈴を作ることができないのだから、一般人が体験で製作する風鈴も当然ながら全く同じものを作ることなんかできるはずもなく、つまり世界に1つだけのオリジナル風鈴を作ることができるということでもある。
既成品の風鈴にはない個性や手作り感を味わいたいのならば、ぜひ製作体験をすべきだろう。
篠原まるよし風鈴では、江戸風鈴の製作体験を2コース用意している。
1つは絵付け体験だけのコース。
もう1つは、宙吹きと絵付けを体験できるコースだ。
本当の意味での自分だけのオリジナル江戸風鈴を製作したいのならば、ここは後者の宙吹きと絵付けを体験できるコースを選ぶのが良い。
宙吹きの体験時間は、約80分くらいとのことで、その日に自作した江戸風鈴を持ち帰ることが可能だ。
後者の製作体験コースでも税込み2,000円なので、ただ既成品の風鈴を購入することを思えば、体験できて、楽しめて、自分の作った風鈴も持ち帰れてだから、満足づくしだ。
今夏は、江戸や夏の情緒を楽しめる江戸風鈴の製作体験をしてみては。
【江戸風鈴の製作体験 詳細】
1.絵付け体験
・製作内容:篠原まるよし風鈴が事前に作った透明ガラス製風鈴の内側から絵付けをする体験
・予約について:要予約
・体験料金:¥1,500(税込)※この料金で当日の持ち帰り可能
・営業時間:体験開始 10:30~ 最終の体験開始16:30、閉店時間18:00(又は16:00)
・製作所要時間:絵付け 50分前後(個人差あり)
※一年中体験可(営業日に限る)
2.ガラス吹きから絵付けまでの体験
・製作内容:ガラス吹きと自分の作った風鈴の内側から絵付けをする体験
・予約について:要予約
・体験料金:¥2,000(税込)※この料金で当日の持ち帰り可能
・営業時間:体験開始 10:30~ 最終の体験開始16:30、閉店時間18:00(又は16:00)
・製作所要時間:絵付け 80分前後(個人差あり)
※前半:3月18日 ~8月12日まで、後半:9月中旬~12月15日まで(営業日に限る)
■江戸風鈴の製作体験 篠原まるよし風鈴 公式ホームページ
http://www.sam.hi-ho.ne.jp/maruyosi/taiken.htm
※時間、料金等は令和元年7月7日現在のもの