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入院中の人でも参拝できる「東大寺3Dバーチャル参拝」【連載:アキラの着目】

「寺院に参拝したい。でも事情があって参拝できなくて…」

入院中の身であったりとか諸般の事情で寺院に参拝したくとも、参拝できぬ人がそれなりの数がいる。

そんな人たちのために参拝できるようにしたWEBサイトが、「東大寺3Dバーチャル参拝」(制作:ビジョンクリエイト)だ。

ブラウザで「東大寺3Dバーチャル参拝」にアクセスすると、東大寺南大門の正面画像が待ち構えている。

中央からやや下に位置する「START」ボタンをクリックすると、二重丸のスコープが出現し、このスコープをクリックすると、さらにその先の風景に移動できるという仕組みだ。

東大寺3Dバーチャル参拝から引用
東大寺3Dバーチャル参拝から引用

移動はこの二重丸のスコープでもいいし、画面下にある二重三角マーク(早送り・早戻りのマーク)をクリックしてもいい。

東大寺3Dバーチャル参拝から引用

これらをクリックする毎に移動でき、最終的には東大寺盧舎那仏像に到達し、参拝できる。

移動後の風景画像には「i」の吹き出しボタンが現れたりするが、これをクリックすると、その風景に合致した説明文を閲覧できるので、疑問に思ったり、詳細を知りたい場合は、積極的に「i」の吹き出しボタンをクリックすることを推奨する。

東大寺盧舎那仏像 東大寺3Dバーチャル参拝から引用
東大寺盧舎那仏像 東大寺3Dバーチャル参拝から引用

この「東大寺3Dバーチャル参拝」に限定して、直接批判があるわけではないのだが、世の中にはこうした「バーチャル参拝」に対して懐疑的、批判的な意見を持つ人がいるのも確か。

「本来、参拝というものは、祈願したい本人が参拝したい寺院に直接足を運ばないと、意味がないし、ご利益がない」というものだ。

まさに正論であり、至極まっとうな意見だと思う。

しかし、冒頭で述べたように、寺院に足を運んで、直接祈願したいのだけれども、諸々の事情でどうしても寺院に行けない。

かといって、何もしないのも心の収まりができないので、せめてWEB上からでも参拝・祈願ができて、現時点での思いや願いを仏様に伝えることをしたい、という人たちがいるのであれば、そうした人たちの受け皿も必要で、その受け皿が「バーチャル参拝」なのだろう。

今後も「バーチャル参拝」に対しては、様々な意見があってしかるべきで、即断でその是非を決めるのではなくて、「バーチャル参拝」について賛成側・反対側双方によって論じることが大切なのだ。

■東大寺3Dバーチャル参拝
http://www.todaiji.or.jp/virtual/3dpvr/todaiji.html

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099