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童心に帰れて、老若男女問わず楽しめて、国際交流もできるブーメラン【連載:アキラの着目】

子供の頃にブーメランで遊んだことがある人はかなりいるはずだ。
ブーメラン

プラモデルと異なり、比較的安価で手に入る遊具であったことから、筆者も所持していた。

野球のピッチャーのように腕を大きく振りかぶり、大空に向かってブーメランを投げると、面白いように弧を描き、自分の所にシュンシュンシュンと軽い音を立てて戻ってくるのが楽しくて、友人連中と日が暮れるまで遊んだものだ。

そんなブーメランはさすがに大人になると、すっかりやらなくなってしまった。

しかし、大人になってもブーメランの楽しさを忘れられず、現在でもブーメランを投げている愛好者が世界中にいるのだ。

そうしたブーメラン愛好者が集まって1982年に発足されたのが日本ブーメラン協会だ。

「ブーメランの健全な普及と振興を図ること」、「会員相互の親睦を深めること」、「競技および生涯スポーツとしてのブーメランの発展に寄与すること」、「海外のブーメラン協会および愛好者との親睦を図ること」を目的とし、誰もが童心に帰って楽しめ、日本各地で老若男女を問わずブーメランを通じた交流ができるよう様々なブーメランのイベントや大会を運営しているのだ。

日本ブーメラン協会公式Twitterから引用
日本ブーメラン協会公式Twitterから引用

元々ブーメランは、オーストラリアの先住民「アボリジニ」が数千年前から狩猟および祭事の道具として使っていたといわれ、エジプト・中央ヨーロッパ・インド・アメリカ等でも今日のブーメランの原型といえるものが発見されている歴史ある物なのだ。

歴史が下るにつれてブーメランは弓矢や槍にとって代わってしまい、大陸の影響を受けなかったオーストラリアだけが最近までアボリジニの生活道具として伝承された。

そのイメージが強いためか、「ブーメランといえばオーストラリア」または「ブーメランといえばアボリジニ」という既成観念が日本ではこれまで根強かったのだ。

現代では狩猟道具としてではなく、スポーツとしてブーメランが紹介され、1965年頃にとある雑誌で不思議な飛び方をすることを取り上げられてからは、アメリカを中心にブーメラン愛好者が増えた。

その後、1969年にアメリカで、1973年にはオーストラリアでブーメランの競技会が開催されるようになり、次第にオランダ・ドイツ・フランス等にもブーメラン愛好者が増え、1988年にオーストラリア建国200年記念行事として7ヵ国が参加した世界大会が開催されるに至った。

現在では、2年に一度のサイクルで世界大会が開催されており、日本でも1994年に神奈川県平塚市で、2006年に北海道旭川市で世界大会が開催された。

日本ブーメラン協会フェイスブックページから引用
日本ブーメラン協会フェイスブックページから引用

日本ブーメラン協会の公式サイトには名刺やハガキでも作れるブーメランを紹介しており、誰でも気軽にブーメランを作ることができるのだ。

日本ブーメラン協会公式サイトから引用
日本ブーメラン協会公式サイトから引用

空き地の少なくなった都市ではブーメランを投げるのは厳しい環境だが、河川敷等でならばブーメランを投げることはできるので、週末に河川敷や広い場所で童心に帰りながらブーメランを投げると、きっと時間の経つのを忘れることだろう。

■日本ブーメラン協会
http://www.jba-hp.jp/

■日本ブーメラン協会フェイスブックページ
https://ja-jp.facebook.com/jbahp/

■日本ブーメラン協会@Boomerang_assoc
https://twitter.com/boomerang_assoc

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099