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今日9月23日は「手取川の戦い」があった日【連載:アキラの着目】

今から440年前の戦国時代における今日は「手取川の戦い」があった。

「手取川の戦い」とは、戦名人といわれた上杉謙信が、現在の石川県手取川にて柴田勝家らの織田信長方に圧勝した戦いで、情報を制した者が勝利を得るという教訓がピッタリ当てはまるような戦いでもあった。

織田勢力下の七尾城に援軍としてやって来た織田信長の重臣・柴田勝家だが、すでにこの時には七尾城の織田側武将が一掃され、上杉方になっているとはつゆ知らず、七尾城近くの手取川を越えてしまう。

後ろに手取川があり、たやすく戻れない不利な状況の柴田勝家・織田軍を、ここぞとばかりに奇襲した上杉軍が圧勝するのは当然の成り行きであった。

手取川の戦い 上杉謙信VS柴田勝家・織田軍

戦国時代においては、常に近隣大名の動向に目を向け、いち早く最新情報を入手した大名が機先を制して、他を圧倒するのは言うまでもない。

もちろん織田信長も情報の重要さには気づいており、ライバル大名の情報収集には努めていたのだが、この「手取川の戦い」においてはアップデートされた情報を掴みきれなかった。

反対に、七尾城はまだ織田勢力下であるかのような情報統制を上手く敷き、インフォメーション・コントロールをした上杉謙信の方に軍配が上がった。

現代でも情報は重要なファクターであり、情報なくして次の一歩は踏み出せない。

「手取川の戦い」があった今日という日は、そんな情報の重要性やありがたさをあらためて知る、良い機会なのかもしれない。

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099