ハンコを含む印章業全般と社交印刷物の業界専門誌月刊『現代印章』
今や世界でサインよりもハンコに重きを置いて使用しているのは日本だけという状況。
印鑑登録制度は、今から約10年前までは中国や韓国、台湾にも存在したが、平成30年の現在でもこの制度が継続しているのは、やはり世界で日本だけなのだ。
そんなハンコを含む印章業全般と、名刺・ハガキ等といった社交印刷物を専門に取り扱った業界専門誌があり、それが月刊『現代印章』だ。
素人目には、ハンコ、名刺、ハガキの類でよく毎月専門誌を出せるな、と感心しきりなのだが、当の月刊『現代印章』編集部からすれば、いくらでも取り上げるべき題材や記事ネタはあるということなのだろう。
実際、月刊『現代印章』(2018年5月号[創刊561号])の紹介を見ると、コンテンツは充実しており、特集が前述した印鑑登録制度について取り上げている(「登録制になって何が変わる? 6月の施行前に印章業者が押さえるべきポイントを解説する」)。
また、国内に唯一存在する、ハンコ職人を養成する専門の学校・神奈川県印章高等職業訓練校について、トピックで取り上げたりもしている。
むしろ、印章業全般と社交印刷物を専門にしているからこそ、記事ネタの枯渇なんて決してあり得ないというスタンスであり、上記のような記事が書けるのだろう。
印章文化は廃れないし、月刊『現代印章』が果たす役割は大きい
最近では、日本の人口減少に伴い、ハンコ需要も減少するとの予測もあったりで、印章文化の衰退も一部では危惧されている。
その反面、訪日外国人の土産として自分のハンコを作りたいという需要や、在日外国人の増加によるハンコ需要も増加しており、一概に印章文化の衰退を軽々しく唱えてはならない状況でもあるといえよう。
ハンコは、もちろん諸外国で常用されているサインと同様に本人確認の意味で使用されるが、それ以外の用途として、社内の稟議書や町内の回覧板などの書類に対し、「確かにこれに同意した」という意思表示の証拠として使用される比重が大きい。
ゆえに、今後も日本においてはハンコ文化、ひいては印章文化は廃れないだろう、という見方が大勢を占めている。
元号や印章は元々中国から伝来してきた文化・システムだが、実社会で使用されなくなってしまったものだから、せめて日本だけでもこの文化・システムを残し続けていくのが良いかと思う。
そういった意味で、ハンコ等について毎月発信し続けている印章業界唯一の業界専門誌・月刊『現代印章』が果たす役割は、かなり大きいといえるだろう。
■印章業界唯一の業界専門誌なら月刊現代印章
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