日本狭しといえども、「協会」と名の付く団体は数多い。
その中でも最も日本国民に有名なのは「日本放送協会」で、通称NHK。
しかし、国民皆に知られた協会はほんの一握り。
あとの大多数の協会は、国民に知られずに活動しているのが現実なのだ。
そんな名も知られていない(!?)けれども、知ってしまったら、つい気になってしまう協会8団体をFJ時事新聞は取り上げてみた。
【つい気になってしまう協会8選】
1.世界流しそうめん協会
流しそうめんは、日本人なら誰しもが知っている清涼感溢れる食べ物。
なので、協会があるとしたら「日本流しそうめん協会」なのかな、と思いきや、日本やアジアを飛び越えて、いきなり世界流しそうめん協会とは完全に想定外だ!
いきなり世界で勝負しようという壮大な心意気を支えるのは、優しそうなゆるキャラ「SOMEN侍」で、ほのぼの系の協会のように感じる。
そもそも流しそうめんという食べ物自体が、一人で食べるものではなく、家族や仲間など大勢で食べることから、ほのぼの系であるのは、至極当然のことかもしれない。
流しそうめんの出張サービスも請け負っていたり、流しそうめんのセット販売も手がけていたりで、まさに世界に広めるべく活動している協会だ。
■世界流しそうめん協会
http://nagashisoumen.com/
2.公益財団法人 公益法人協会
協会の名称を見た第一印象は、「野比のび太」みたいでユニークだなと。
そのうえ、公益財団法人 公益法人協会のホームページにあるヘッダー画像には「公益法人・一般法人をはじめとする非営利セクターの公益活動を推進支援してまいります」という文言があり、これはかい摘むと「公益法人・一般法人を支援する公益財団法人だよ」っていうことだから、「餅は餅屋」ではないけれど「餅屋が餅屋を支援する」っていうことなのかなと思ったりした。
しかし、筆者のような不埒な者とは異なり、真面目に活動されている。
■公益財団法人 公益法人協会
http://www.kohokyo.or.jp/
3.一般社団法人日本ふんどし協会
明治維新からすでに着衣の西洋化がなされている日本で、ふんどしの協会はないだろうと、半信半疑でネット検索してみたら、出てきたのがこの「一般社団法人日本ふんどし協会」。
パンツのようなゴムで締め付けるのではなく、紐で縛って履くので、近年ふんどしは健康に良いという評価もあって、実はふんどしは密かなブームになっているともいわれている。
それを裏付けるかのように、一般社団法人日本ふんどし協会の公式ホームページでは、「ふんどしと健康」というコンテンツもあり、健康面からもしっかりアプローチしている。
ふんどしを広く定着させるために、毎年2月14日、世間ではバレンタインデーだが、一般社団法人日本ふんどし協会は「ふんどしの日」と決め、活動を展開しているようだ。
■一般社団法人日本ふんどし協会
http://www.japan-fundoshi.com/
4.一般社団法人 日本ほめる達人協会
ほめる協会が存在していること自体、かなりの驚きだったが、一般社団法人 日本ほめる達人協会公式ホームページにアクセスすると、「ほめ達検定」が存在していることにも驚いた!
一般社団法人 日本ほめる達人協会の理念は、目の前の人やモノ、仕事で言えば商品やサービス、起きる出来事などに独自の切り口で価値を見つけ出す『価値発見の達人』のことなのだとか。
ということは、「ほめることができる人=価値を見いだせる人」ということだから、自分の視野や視点が広くなり、見えていなかったものが見えてくるようになる。
自分をもっと高めるには、うってつけの協会ともいえよう。
■一般社団法人 日本ほめる達人協会
http://www.hometatsu.jp/
5.日本すっぴん協会
すっぴんというものを協会にまで立ち上げるのだから、やはりすっぴんを奨励しているのは想像に難くない。
そんな先入観で日本すっぴん協会のホームページにアクセスしてみたが、やはりそのような内容だ。
すっぴんになるからには、それなりのスキンケアやビューティ・メソッドが必要なので、それに関するコンテンツが充実している。
有名タレントに質問する形式ですっぴん事情について訊き出したりして、すっぴんを目指す女性にとっては参考になる情報満載だ。
すっぴんで街を闊歩したい女性は、まずはこの、日本すっぴん協会のホームページにアクセスすることから始めると良いかもしれない。
■日本すっぴん協会
http://suppin.info/
6.世界おかゆ協会
2015年12月28日に発足した「世界おかゆ協会」。
これまた「世界流しそうめん協会」同様に、世界に飛躍し過ぎていないか、と少々心配してしまったが、極めて真面目におかゆを広めるために活動している協会だ。
「『粥』『おかゆ』を世界の人々にただしく伝え、共感、共有していくためのインターナショナルアソシエーションです。『おかゆ』ファンの皆様の『おかゆ』にまつわる素晴しいことをFacebookを通じて交流し、リアルなコンベンションや交流を実施していく予定です」という田中菜穂子代表協会理事の言葉には、おかゆを通じての交流が目的であることがしっかりうかがえる。
世界中のおかゆ好きの人たちが集えば、そこには平和が自然と成立してしまうに違いない。
そんなふうに思えてしまう、心温まるような協会に思える。
■世界おかゆ協会
https://ja-jp.facebook.com/okayu.co/
7.一般社団法人日本クレーンゲーム協会
一般社団法人日本クレーンゲーム協会は、「アミューズメント業界の発展のため、クレーンゲームの普及や人材育成に努めて」いるとのこと。
その一環として「くれ達」検定を実施している。
「くれ達」検定は、1~3級にレベルが分かれ、3級は「腕を上げて楽しみたい一般プレーヤーが対象」で、2級は「さらに腕を上げて達人になりたいプレーヤーが対象」。
最高レベルの1級は「アミューズメント店リーダーを目指すプレーヤーが対象」とのことで、目指す位置がアミューズメント店リーダーという、現実的なのか、非現実的なのかわからない領域だ(微笑)。
ゲーセン(ゲームセンター)店長を志望している人は、この「くれ達」検定1級を取得していると、採用されやすいかもしれない。
■一般社団法人日本クレーンゲーム協会
http://kuretatsu.com/
8.一般社団法人アニメツーリズム協会
アニメツーリズムとは、アニメの舞台となった場所、すなわち”聖地”を”巡礼”する旅行全般とでもいえば良いのだろうか。
それを支援するために立ち上げられたのが一般社団法人アニメツーリズム協会だ。
一般社団法人アニメツーリズム協会の理念は、次のようになっている。
「私たちは、
アニメに携わる全ての人に寄り添い、
アニメ業界と地域の発展を願いつつ、
’世界から選ばれる地元と日本’に貢献します。」
アニメを通じての町おこしを念頭に置いているため、「『アニメ聖地』をつなぐ広域周遊観光ルートを官民連携のオールジャパン体制で造成」したり、「『アニメ聖地』を海外・国内のクールジャパン・コンテンツファンへ様々な手段で発信し、観光客と『アニメ聖地』をつなぎ、新たな送客を促進させる」のが、一般社団法人アニメツーリズム協会の主な目的となっている。
アニメ好きの人は必ずチェックすべきサイトであろう。
■一般社団法人アニメツーリズム協会
https://animetourism88.com/ja
まとめ
以上、FJ時事新聞編集部「ニッポンニュース」部門の独断と偏見による「つい気になってしまう協会8選!」だったが、いかがであっただろうか?
「もっと変てこな名称の協会を知ってるよ!」という情報は大歓迎なので、発見した人は教えてほしい。