狭い国土の日本だが、方言は地域の数だけ存在する。
近隣地域の方言ならば、多少は理解できるものの、北と南では距離が離れ過ぎて、さらに気候が異なるので、言葉が全く異なり、意思の疎通が簡単ではないのだ。
極寒のため、口の開け締めを最小限にしたい北のエリア、温暖でのどかな南のエリアでは、発声からして全く相反しているということだ。
そこで今回のニッポンニュースでは、どれほど北と南では方言が異なるのかがわかる動画を取り上げる。
北は秋田弁、南は鹿児島弁だ。
■方言で対決!~秋田弁 VS 鹿児島弁~
同じ日本人が話しているとは思えないくらいに彼女たちの言葉がわからない。
おそらく日本国民の8割は、彼女たちの話す方言を理解することができないと思われる。
もちろん、その8割には神奈川県生まれの筆者も含まれているのはいうまでもない。
秋田弁も鹿児島弁も独特過ぎて、標準語いわゆる東京弁とは異なり過ぎている。
テレビやインターネットが十分に普及している平成31年現在でも、地方の方言を理解できていないのだから、さぞかし幕末や明治維新の頃のお偉方同士の会話は、今以上に相手が何を話しているのか、さっぱり検討がつかなかったことだろう。
だからこそ明治になってから、江戸言葉すなわち江戸弁を標準語にしましょう、ということまで決めたのだ。
しかし、方言が飛び交うことによる意思の疎通が難しくても、身振り手振りで気持ちが伝わることができれば、それも立派な意思の疎通。
方言は各地方の個性であるから、各地方の方言をなくしたり、廃れさせることのないようにいつまでも残すべきだ。
各地方の方言は、立派な観光資源なのだから。