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極限までタイムラグ低減、音楽セッションに特化したオンライン合奏アプリ【連載:アキラの着目】

新型コロナウイルスの感染拡大によりライブハウスや音楽スタジオが閉鎖されている現在、ミュージシャン達にとってはライブ・コンサートはもちろんのこと、練習すらもままならない状況だ。

こんな状況だからか、彼らミュージシャン達に注目されているアプリがある。

そのサービスとは、ヤマハから提供されているオンライン合奏アプリ「SYNCROOM」だ。

ヤマハから提供されているオンライン合奏アプリ「SYNCROOM」 Digital Shift Times(デジタル シフト タイムズ)から引用
ヤマハから提供されているオンライン合奏アプリ「SYNCROOM」
Digital Shift Times(デジタル シフト タイムズ)から引用

「SYNCROOM」の正式リリースは2020年6月頃といわれているがまだのようで、2020年6月24日現在はベータ版として「NETDUETTOβ2」がリリースされている。

なぜ「SYNCROOM」のベータ版「NETDUETTOβ2」は、多くのユーザーを獲得しているのかというと、インターネットを介して遠隔地同士でのセッションを愉しむことができるからだ。

インターネットを介してセッションを愉しむアプリは他にも数多くある中、「SYNCROOM」のベータ版「NETDUETTOβ2」が支持されているのは、遅延なく音声データをやりとりすることに特化している点が挙げられよう。

通常のIP電話やテレビ電話システムは、会話を成立させるために設計されており、一方がある程度話し切った後に、まとめて通話相手に音声や映像のデータを届ける仕組みになっているので、音声や映像が遅延することが多々ある。

しかし、「SYNCROOM」のベータ版「NETDUETTOβ2」は、回線環境にもよるが、システム利用者同士の音声のズレを0.02~0.04秒にまで極限のタイムラグに低減されているのだ。

こうした技術革新が、音合わせやボーカルと楽器の調和を図る上で、リアルに皆スタジオに会しているかのような再現が可能となるのだ。

「SYNCROOM」のベータ版「NETDUETTOβ2」の利用は、まずはアカウントを登録し、ルームを立ちあげる。

1つのルームに5人まで入室でき、さらに2つのルームを連結させることもできるので、最大で一度に10拠点の人数によるセッションが可能だ。

スタジオが閉鎖しているから練習できない、ライブハウスが閉まっているからコンサートができないという悩みは、この「SYNCROOM」のベータ版「NETDUETTOβ2」で解消されるはずだ。

■音で繋がるオンライン演奏アプリ|SYNCROOM(シンクルーム)
https://syncroom.yamaha.com/