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りんご使用なのに、なぜに「青森県産りんごのメロンパン」【連載:アキラの着目】

世の中には変わったネーミングや変わった特徴の商品が出回っている。

例えば、子供に人気のチョコレート菓子「ブラックサンダー」は、北海道の定番土産菓子として知られている「白い恋人」とコラボして、「白いブラックサンダー」を発売していたが、「白いのにブラックって訳わかんな~い!」とツッコミを入れられていた。

それと同様の「訳わかんな~い!」商品を今回のニッポンニュースでは取り上げる。

その「訳わかんな~い!」商品が「青森県産りんごのメロンパン」(工藤パン)。

青森県産りんごのメロンパン 株式会社工藤パン 公式サイトから引用
青森県産りんごのメロンパン
株式会社工藤パン 公式サイトから引用

青森県産のりんごを使用しているのならば、りんごパンで良さそうなものだが、これはメロンパンなのだ。

というのも、パンの表面生地がサクサクのビスケット生地、すなわちメロンパンの生地のパンだからだ。

そのメロンパンの生地には青森県産りんごの角切りが入れられており、グラニュー糖をトッピングして焼き上げてあるのだ。

ここまで言えば、ああ、なるほど、だから「青森県産りんごのメロンパン」なのか、と納得してもらえるかと。

ただし、この「青森県産りんごのメロンパン」、全国どこでも購入できるパンではないのがやや残念なところ。

青森県を訪れた際に、忘れずに「青森県産りんごのメロンパン」を購入することだ。

【青森県産りんごのメロンパン 詳細】

・カテゴリー:菓子パン
・メーカー:工藤パン
・発売日:2021/7/1
・カロリー:255kcal

【栄養成分基準 1包装当たり】

・熱量:255kcal
・たんぱく質:4.8g
・脂質:5.6g
・炭水化物:46.4g
・食塩相当量:0.4g
※栄養成分値は平均的な数値で、製品規格や使用原材料の変更により変わる場合あり

■青森県産りんごのメロンパン | 株式会社工藤パン
http://www.kudopan.co.jp/product/3882/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

程よい塩気と控えめな甘さがクセになるみそパン(群馬県沼田市)【連載:アキラの着目】

明治になって西洋から伝わってきたパン。

日本独自の進化を遂げ、焼きそばパンやコロッケパンなどの惣菜パンは全国どのパン屋でも売られており、日々新たな変わり種パンも出現している。

そうした変わり種パンの中の1つを今回のニッポンニュースでご紹介。

その変わり種パンとは、群馬県沼田市名物のみそパンだ。

みそぱん フリアンパン洋菓子店HPから引用
みそぱん
フリアンパン洋菓子店HPから引用

実際にフリアンパン洋菓子店から宅配されたみそパンを手にとってみると、意外と見た目よりも重いパンだ。

それもそのはず、みそパン用に開発され、手間暇かけて石窯で丁寧に焼いた、特製ソフトフランスを使用しているからだ。
フリアンパン洋菓子のみそぱん

真ん中にあるくびれでみそパンを半分に割ってみると、中には鼈甲色と飴色の中間色みたいな味噌が現れる。
フリアンパン洋菓子のみそぱん

味噌文化が発達した群馬県では、味噌を表面に塗った「味噌まんじゅう」もあるほどなので、みそパンも味噌まんじゅうのような味なのか、食べる前から様々な思いが頭の中を駆け巡る。

まずは一口噛り、味を確かめてみた。

上品にした味噌田楽の味噌といった感じか。

程よい塩気と甘さ控えめの味噌で、食べている最中に飽きが来ないから、いくらでも食べることができる。

とは言うものの、前述したように、見た目よりも重量感のあるパンだから、2つも食べれば満足してしまい、良い意味でいくらでも食べることができない”仕掛け”だ。

言い換えれば、大抵の人ならば、みそパン2つで満腹感と満足感を味わえるのだ。

人によっては、この食いごたえのあるパンを固いと感じてしまうかもしれない。

そんな場合は、店オススメの食べ方があって、食べる前に電子レンジで2分程度温めると、できたてのようなふっくら感を味わえるとのことだ。

フリーザ用の袋に入れて冷凍保存をすれば、約一週間はもつので、食べきれなくてもさほど心配することはないだろう。

ありきたりのパンに飽きた人は、みそパンにチャレンジしてみるべし。

■沼田名物 みそぱん | フリアンパン洋菓子店
https://friand.co.jp/misopan/

■シャロンフシミヤ ~元祖味噌パン発祥店は当店です~ – gansomisopanfushimiya ページ!
https://gansomisopanfushimiya.jimdofree.com/

■みそパン | 食べる | 沼田市観光協会
https://www.numata-kankou.jp/eat/misopan/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

甘党には堪らない、”甘さの上ぬり”羊羹ぱん【連載:アキラの着目】

高知県西部に位置する幡多地域。

この幡多地域の住民には甘党が多い。

なぜ幡多地域、とりわけ宿毛市は甘党嗜好なのかというと、昔から船による対岸・九州との交流が盛んだったからだ。

海外貿易や地元での砂糖生産が盛んな九州は、醤油にまで砂糖が入るほどの甘党文化の地。

その九州から幡多地域に砂糖が入り、甘党文化が伝播、羊羹をはじめとした甘い和菓子が数多く作られるようになった。

その結果、幡多地域には独自の文化が形成され、海向こうの大分県や近隣の愛媛県に似た味の嗜好になったと考えられている。

なので、ただでさえ甘いあんぱんに茶色い羊羹をコーティングした”甘さの上ぬり”ともいえる、甘党には堪らない羊羹ぱんなるものがこの地に存在するのだ。

羊羹ぱん 有限会社 菱田ベーカリーHPから引用
羊羹ぱん
有限会社 菱田ベーカリーHPから引用

羊羹ぱんは、昭和40年代頃から幡多地域で食べられるようになったのだが、その時期や由来の詳細は定かではない。

伝聞によれば、昔、焼きすぎて表面が焦げたパンをごまかすために茶色い羊羹をパンの表面に塗って売り出したのが始まりとのこと。

その場しのぎの職人アイデアが、高知県の名物パンへと変貌を遂げたのだから、何がどう転ぶのかわかならいものだ。

かつては高知市内でも作られ、農繁期のおやつなどとして食べられていた羊羹ぱんだが、現在では高知県内でも西部地域にしか残っておらず、宿毛市の菱田ベーカリーが製造・販売している。

羊羹ぱん 有限会社 菱田ベーカリーHPから引用
羊羹ぱん
有限会社 菱田ベーカリーHPから引用

この高知県西部の幡多地域に生まれ根付いた独特の文化や、昔懐かしい商品を今後も引き続き届けられるように、菱田ベーカリーは製造・販売、そして発信もしてゆくとのことだ。

【有限会社菱田ベーカリー】

・所在地:本店 高知県宿毛市和田340番地1
・TEL.:0880-62-0278
・FAX:0880-63-0005
・MAIL:info@hishidapan.co.jp

■菱田ベーカリーオンラインショップ
https://hishidapan.co.jp/ec/html/

■有限会社 菱田ベーカリー
https://hishidapan.co.jp/

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099

良質・美味で廉価なパン勢揃い、パン詰め放題もある富士食品パン工場直売所【連載:アキラの着目】

今回のニッポンニュースで取り上げるのは、良質・美味で廉価なパンが勢揃いし、たったの150円でパンの詰め放題ができる富士食品パン工場直売所だ。

この富士食品パン工場直売所は知る人ぞ知るパン屋さんで、逆にいえば、知らない人は知らない、それも地元の人でも気づきにくい、パン工場直売所のパン屋さんなのだ。

それもそのはず、富士食品パン工場直売所は国道254号線(川越街道)の東埼橋が架かる白子川沿いの小径に面しているからだ。

その小径を進むこと約30秒で、「焼きたてパン」の幟が視界に入ってくる。
富士食品パン工場直売所「焼きたてパン」の幟

その幟の真正面が、富士食品のパン工場直売所だ。

確かに一見すると、パン屋さんだとは気づきにくく、カフェっぽく思えてしまうような店の外観だ。
富士食品パン工場直売所 外観

入口両側に立てかけられた黒板には、この日のオススメ商品が手書きで素朴なイラストとともに説明されていた。
富士食品パン工場直売所入口脇にある商品告知の黒板富士食品パン工場直売所入口脇にある商品告知の黒板

店内に足を踏み入れると、3畳(!?)くらいの広さだろうか、コンパクトに様々な種類のパンが陳列されていた。
富士食品パン工場直売所の店内

陳列されたパンは1つ1つ透明のポリ袋で包装されており、手掴みでチョイスできるゆえに、この富士食品パン工場直売所ではパン掴みのトングを置いていないのだ。

さらに店内をつぶさに見てゆくと、芸能人のサイン色紙も飾られており、この富士食品パン工場直売所がメディアで頻繁に取り上げられたことを物語っていた。
富士食品パン工場直売所の店内

決して広くはない店内にレイアウトされた多種多様なパンに筆者は圧倒され、しばらく何を買えばよいのか迷ってしまった。

なので、多種多様なパンの中から選ぶのは一旦置いておき、奥の食パンコーナーを目指した。
富士食品パン工場直売所 食パンコーナー

別に筆者はパンマニアではないのだが、食パンを手に持ち、その重さの感触を確かめることで、ある程度、パン屋さんの”力量”がわかる、とかいうのをどこからか耳にしたことがあるので、まずは食パン1斤を手にとってみた。

富士食品パン工場直売所の食パン1斤からは、しっかりとした重量感を感じることができ、小麦粉をケチって水が多いフニャフニャの食パンではないことが、素人目にも確認できた。

結局、筆者は巨峰バタークリームとコロッケバーガー、きなこ揚げパン、前述の食パン1斤、他にも数点を購入。

富士食品パン工場直売所の巨峰バタークリーム
富士食品パン工場直売所の巨峰バタークリーム
富士食品パン工場直売所のコロッケバーガー
富士食品パン工場直売所のコロッケバーガー
富士食品パン工場直売所のきなこ揚げパン
富士食品パン工場直売所のきなこ揚げパン
富士食品パン工場直売所の食パン
富士食品パン工場直売所の食パン

それでも合計金額は1,020円(税込)だったのだ。

なんと安いことか。

レジでの会計を済ませると、たまたま次に目に飛び込んできたのが「詰め放題」の手書き文字。

富士食品パン工場直売所のパン詰め放題コーナー
富士食品パン工場直売所のパン詰め放題コーナー

しかも150円ポッキリではないか。

目に飛び込んできたのだから、もうこれはパンの詰め放題をやるしかない。

レジ袋に詰められるだけパンを詰め込んで、再び会計したのだった。

このパンの詰め放題、訳ありのパン(切れ端だったり、半端物だったり、等々)を格安で、それも遊び感覚で提供するためのサービス。

毎日が「パンの詰め放題デー」なので、富士食品パン工場直売所に行ったら、必ずチャレンジしよう!

ただし、パンの詰め放題は1人1日1回までなのであしからず。

家に戻り、富士食品パン工場直売所のパンを”実食”してみたが、「王道のパン」というパンだ。

そのまま食しても飽きないナチュラルな味で、バターやジャムを塗っても、それらの味を邪魔しないパンの味なのだ。

最近はパンの生地そのものが甘かったり、変に味が付いているがゆえに、多くを食すと飽きてしまうパンが出てきているが、富士食品パン工場直売所のパンは、そうしたパンではないのだ。

それに健康面や上品さを留意してなのか、きなこ揚げパンも絶妙な甘さなのだ。

甘さ控えめで、溢れるほど纏わりついていないのにきなこが薫るという、この按配も絶妙だ。

巨峰バタークリームも、パン生地に塗られた巨峰ジャムが甘過ぎず、後味がくどくならず、食べやすかったことも追記しておこう。

行列の人気ショップにはならないでほしいな、あまり有名にはなってほしくないな、と筆者が個人的に思ってしまうほどのパン屋さんだ。

【富士食品 パン工場直売所】

・所在地:東京都板橋区成増2-35-10
・アクセス:東京メトロ「地下鉄成増」駅徒歩12分
・電話番号:03-3938-1021
・営業時間:11:00~17:00
・定休日:日・祝
・駐車場:無

※価格、時間等は令和元年5月3日現在のもの

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099