日本各地で戦国大名が争っていた戦国時代、裏で情報収集にあたっていたのが「忍者(NINJA)」だ。
今でいうスパイといえるだろう。
忍者にも流派があり、伊賀(現:三重県伊賀地方)と甲賀(滋賀県南部)が2大流派として有名だ。
そのうちの伊賀地方を走る伊賀鉄道伊賀線では、約10年前よりユニークな列車を運行させ、地域の活性化や観光化に一役買っているのだ。
その列車が忍者列車(忍者電車)だ。
鉄道ファンの間では「くノ一号」や「忍者号」等の愛称でも親しまれている。
1997年(平成9年)10月、ゆめぽりす伊賀の街開きを記念し、近畿日本鉄道(近鉄)が860系2両編成(861編成)を漫画家・松本零士さんがデザインした忍者塗装(青色)に変更したのが始まり。
その後、ピンク色(くノ一)の866編成が追加され、861編成は青色から緑色に変更された。
車内には手裏剣柄のカーテンや木目調のシートが貼られており、床には石畳を模ったシートが敷かれている。
また、網棚には忍者のマネキン人形が設置されており、パッ見、本物の忍者がいるのかと見間違うくらいリアルに存在感を醸し出している。
なお、忍者列車の運行有無および運行時間についての確認は、乗車日前日17時以降に直接上野市駅(0595-21-3231)へ問い合わせすること。
但し検査等、都合により急に変更する場合もあり。
■伊賀鉄道(伊賀線(いがせん)伊賀上野駅-上野市駅-伊賀神戸駅)路線図、時刻表など
https://www.igatetsu.co.jp/cat75/