本物にしか見えぬ和菓子、フリーの和菓子作家・三納寛之さん【連載:アキラの着目】

最近SNSで話題となっているみかんがあるので、まずはご覧頂きたい。
フリー和菓子作家・三納寛之さんの作った和菓子みかんフリー和菓子作家・三納寛之さんの作った和菓子みかんフリー和菓子作家・三納寛之さんの作った和菓子みかん

ただ、みかんを見せてどうするんだよ、とイラつかないでほしい。

実はこのみかん、本物ではなく和菓子なのだ。

フリー和菓子作家・三納寛之さんの作った和菓子みかん 和菓子職人 三納寛之 Twitterから引用
フリー和菓子作家・三納寛之さんの作った和菓子みかん
和菓子職人 三納寛之 Twitterから引用

この本物のみかんと見間違うくらいに精巧に作り上げたのは、海外でも活躍するフリーの和菓子作家・三納寛之さんだ。

三納寛之さんのInstagramは、フォロワー数が3万人を超えている。

伝統と文化に現代の美的感覚を取り入れた創作和菓子を生み出している三納寛之さんは、菓子を通じて人を笑顔にすることを目的とし、現在は海外セミナーやデモンストレーション、国内ではレッスンや特注、イベント出店など、精力的に活動しているのだ。

先ほど紹介した、本物のみかんにしか見えないみかんの和菓子は、皮と実の部分も忠実に再現され、恐るべき完成度だ。

三納寛之さんのこだわりは、皮と果実の間の白い筋と、皮の薄さなのだとか。

白い筋にこだわっているのは素人でも気づきやすい点だが、皮の薄さへのこだわりは素人ではわかりにくい。

三納寛之さん曰く「この薄さで包餡するのは技術が必要」なのだそうだ。

気になる素材だが、着色には食紅を使い、みかんの中心は小豆漉餡、その他は全て練り切りでできており、ヘラを入れてみかんの房を表して果肉部分を作り、その後に黄色と白の練り切りで包むのだとか。

しかし、なぜ三納寛之さんは、特定の和菓子屋さんに勤めることなく、フリーの身なのだろうか?

「やはり自由に動ける事が長所ですし、他の和菓子屋さんとは異なることができると思います。SNSの発信にしてもそうですが、綺麗なお菓子が作れるという自分の長所を活かして、これからの時代にあったものを発信して行けたらと思います。」

他の和菓子屋さんとは異なる、三納寛之さん独自の和菓子は、2020年1月2日と3日、2月からは第2火曜日に「名古屋 星ヶ丘テラス」で販売される。

写真の和菓子みかんは1個500円(税別)とのことなので、興味のある人は馳せ参ずべし。

■和の菓 さんのう
https://wanoka-sanno003.stores.jp/

■和菓子職人 三納寛之 インスタグラム wagashi_sanchan
https://www.instagram.com/wagashi_sanchan/

■和菓子職人 三納寛之 Twitter @wagashi_sanchan
https://twitter.com/wagashi_sanchan

※価格は令和元年12月24日現在のもの

FJ時事新聞
責任編集:拡輪 明-HS099